グルジア西部・クタイシ空港から世界遺産の入口・メスティアまでの行き方
スポンサードリンク

今回は、グルジアのクタイシからメスティアまでの行き方についてです。

 

グルジア西部にあるクタイシには国際空港があって、東欧のLCC・Wizzairがポーランドやハンガリーをはじめとして、ヨーロッパ各国から週に何日か乗り入れています。そのため、LCCでグルジアに訪れる場合は、首都のトビリシではなくこのクタイシが拠点になることもあるでしょう。

 

クタイシからはトルコ国境(バトゥミ)や首都のトビリシ(アルメニアやアゼルバイジャン行きの拠点となります)にもマルシュルートカ(乗り合いバス)で行けますが、合わせて訪れたいのが、グルジア北西部にある「秘境」と呼ばれるメスティアやウシュグリです。

 

僕は今回、カトヴィツェからクタイシに飛んで、そこからメスティアまでを目指しました。

入国、空港からの移動方法について今回はまとめます。

 

目次

①クタイシ空港での入国と市内までの移動

 

クタイシ空港はとてもコンパクトな空港です。
飛行機が着いたらそのまま地上に降りて、建物の中に入って入国手続きを済ませます。

入国直後にターンテーブルがあるので、大きな荷物はここでピックアップします。
ターンテーブルは1つだけなので、迷うことはありません。

 

スポンサードリンク

空港内では

 

税関ゲートをくぐると、色々と手続きができるエリアがあるのでここで現地通貨(ラリ)の両替/ATMからの引き出しや、クタイシ市内までの移動手段を確保しておきましょう。クタイシからトビリシに向かう場合は、トビリシでクレジットカードも比較的使えるのですが、メスティア方面はあまりカードが使えなかったので、現金を多めに降ろしておきましょう(400ラリくらいあれば十分だと思います/為替レートは2017年8月末で1ラリ=約45円)

 

まず両替は、ゲートをくぐった右側にあります。ここは長蛇の列になるので、できれば左手にあるATMから現地通貨をおろしましょう。

国際キャッシュカードとクレジットカードのキャッシングが使えます。

 

いくつかATMがありますが、Bank of Georgiaのが一番安心かと思います。僕はそれを使いましたが、余計な手数料も取られませんでした。

 

また、ゲートをくぐった正面には、クタイシ市内までの移動手段の確保と、なんと無料のSIMカードを入手することができるデスクがあります。

ちなみにSIMは、電話番号をアクティベーションした後、通信容量の料金を払わないといけません。そして、僕は自力でしようとしたのですがSIMカードのキットにある説明書がグルジア語だけで、スマホにSIMを挿入して操作をしても謎の言語でしか表示されないのであきらめました…。

空港のカウンターでどういう風に操作をするのか教えてもらったほうがいいでしょう。

 

空港を出てから

 

移動方法についてですが、5ラリを払うとバスに乗ることができます。
バスと言っても、バス会社が手配している個人運転手?のようで、飛行機の到着に合わせて一定の人数を乗用車に乗せて運ぶ、というものです。

 

行き先はクタイシ以外にトビリシ、バトゥミなどがあるようです。
メスティアまではチャーターになってしまい、1台130ドルかかってしまうようなので、まずは5ラリのチケットを買ってクタイシ市内まで送ってもらい、そこからマルシュルートカ(以下マルシュ)を使ってメスティアまで行く必要があります。

 

カトヴィツェからのフライトは午前4時前に到着します。
クタイシ市内に行くのであれば、すぐにチケットを買って向かうか、あるいは空港で仮眠を取って、8時くらいになってから空港の前で一般運航しているマルシュを捕まえて向かうか、のどちらかです。

 

クタイシからメスティア行きのマルシュは朝10時頃に出発する便しかないという話を聞いていたのですが、空港で寝られそうなところが他の人に陣取られていたので、僕はすぐに市内に向かうことにしました。

 

チケットを購入したら、カウンターの人が運転手に声をかけてくれて、運転手が車まで誘導してくれます。空席が埋まったら出発になるので、車に乗り込んでから少し待つ場合もあります。

 

結局、4時半過ぎに出発して5時前には市内に着きました。

 

なお、仮眠を取ってマルシュを拾う場合、空港の建物を出て前進すると道路があります。右方向がクタイシ方面なので、そっちに進むマルシュがやってきたら手を挙げます(ヒッチハイクの要領)。空席があればマルシュは止まってくれます(料金は不明ですが、恐らく5ラリ以下でしょう)。

 

②クタイシ市内に着いたら

市内では、バスターミナルで降ろされます。
バスターミナルと言ってもコンパクトなもので、ここからトビリシやバトゥミなど、国内の他の街までのマルシュが出発しています。

このターミナルの真横にはマクドナルドがあります。ただ、営業時間が午前8時からなので、未明にここまで来てしまうと仮眠を取るのが難しいです(ドライブスルーは24時間営業なのでご飯は買えるのと、テラス席は開放されているのでそこの椅子に座ることは出来ます)。

 

なお、別のブログを見ていると、このマクドの隣に24時間営業の両替所があって、そこで仮眠を取った人もいるようですが、2017年8月末だと、その両替所は未明は閉まっていました(道の反対側に、空港からやってきた方面に少し歩くと両替所がいくつかあって、この1つは24時間営業のようです。)

 

あと、このバスターミナルとマクドの周りには、野犬?が10匹くらいいました。
噛みついてくるまではしませんでしたが、犬同士でケンカをしたり吠えていたりするので、慣れていないと怖いかも知れません(特に未明は)。場合によっては空港で仮眠を取っておくほうが吉かもしれません。

 

なお、マクドですが時間帯によってはゴミ収集車がやってきてドライブスルーも使えないことがあるので、もしクタイシ空港に未明に到着するのであれば、カトヴィツェ空港でサンドイッチとかを買ってザックに忍ばせておくのがいいでしょう。僕はマクドでご飯を食べるつもりでしたがドライブスルーが使えず、更に営業が始まる前にマルシュでメスティアの途中の街まで行ってしまったので、半日以上ほぼ何も食べない状態が続きました。

これはバスターミナルに停まっているトビリシ行きマルシュ。この右にマクドがあります。

 

③クタイシからメスティアまで

ネットの情報によると、クタイシ市内からメスティアまでは朝10時のマルシュ1本しかなく、しかもそのマルシュも9時頃~10時頃の間で人数が揃ったら出発、という風に書かれています。

この方法が一番確実と言えば確実ですが、クタイシからメスティアまで5~6時間かかるので、可能であればそれより早いマルシュで、途中のズグディディという街まで行って、そこでメスティア行きのマルシュに乗り換えるほうがいいかもしれません。僕はこの方法を使いました。

 

ズグディディ行きの朝一のマルシュは6時発です。僕はこれを利用しました。ただ、「人数が揃ってから出発」がルールなので、結局6時半くらいに出発になりました。

ズグディディ行きは、大通りに面したバス乗り場ではなく、少し裏に入ったところにありました。

 

途中いくつかの街で停まりながら、2時間半くらいでズグディディに到着。距離の割に時間がかかったのですが、メスティア行きのマルシュだと直通の利用客も多くて、途中で停まる必要もないのでもう少し時間は短いかも知れません。

 

 

ズグディディでは、この写真のような「Mestia」と書かれた場所で降ろされて、ここからメスティア行きのマルシュを待ちます。

 

ただ、時刻表はないので、マルシュが来るまで辛抱強く待たないといけません。

 

僕が利用した日は、30分くらいしたらやってきました。

このバス停の近くには簡単なお店があって、お水くらいは買えました。

 

メスティアには観光客が多く行くので、マルシュに人が揃うまで出発しない、ということはありません。ただ逆に、人が多くてマルシュの定員を超える場合、次のマルシュを待つかタクシーを使わないかしないと行けない場合があるので、できればクタイシから直通のマルシュを利用する方が確実です。

 

僕がズグディディからメスティアまで使ったマルシュは、1人定員オーバーだったので、あれこれ考えた末にトランクに入れている予備タイヤを運転席の横に置いて、そこに旅行者が1人座る、というなんとも鬼畜な策でした。

 

結局、途中一箇所風光明媚な場所で停まって写真撮影の時間があった以外は基本的に移動し続けていて、ズグディディ~メスティアは3時間以上かかりました。

ここで停車。こんな色の湖見たことありません。

 

道路からの景色は全体的に申し分ありませんでしたが、狭いのと、フライト前後でほぼ眠れていなかったので相当しんどかったです。

 

なお、クタイシ~ズグディディのマルシュは7ラリ、
ズグディディ~メスティアのマルシュは20ラリでした。

直通だと30ラリするようです。

 

④クタイシ/ズグディディからタクシーを使うなら

クタイシとズグディディにはもちろんタクシーの客引きもいます。

僕が話したタクシーの運ちゃんだと、
クタイシ~メスティアが200ラリ/台
ズグディディ~メスティアが100ラリ/台
でした。

タクシーはセダンだったので、MAXの4人で乗れれば安くなりますが、僕の場合ポーランドからのフライトで、一緒にクタイシ市内までやってきたポーランド人は「シェアしても高い」と言っていたので、利用するのは難しいかも知れません。

 

ただ、タクシーの場合、特にクタイシ~ズグディディ間は、マルシュだと多い停車場をすっ飛ばしてくれるので、移動時間がクタイシ~メスティアだと1時間くらい短くなるかもしれません。

 

⑤まとめ

今回は、グルジアのクタイシからメスティアまでの移動方法についてまとめました。
クタイシ空港を使ってメスティアを目指す日本人は多くはないと思いますが、ポーランドでワーホリもできて、何かと足を運ぶのは簡単になっているので、もしこれから同じルートで旅をする人は是非参考にして下さい。

 

 

 

なお、グルジアの首都・トビリシからメスティアまでは陸路で移動するのが普通ですが、飛行機(プロペラ機)を使っての移動も可能です。その方法についてはこちらの記事で解説しているので、メスティアからトビリシに行く旅程の方、あるいは逆方向での移動を考えている方は、合わせて読んでみて下さい。

 

 

スポンサードリンク

おすすめの記事