「物価が安い」国に行くからこそ、お金は全部使い切ろう
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ポーランドは、他のヨーロッパの国々と比較して物価水準が低く、日本人にとってもそこまで金銭的負担が大きくならずに過ごすのが魅力の1つとなっています。

 

インターネットの情報を見ても、「ポーランド 物価」などのキーワードで検索をした結果を見ても明らかなように、物によっては信じられないような安さで購入できる物だってあります。

 

ただ、僕がこういうスタンスでポーランドの情報発信をしてこなかったのは、以前ブログでもお伝えした通りです。

参考記事:「ポーランドの物価は安い」ということを前面に押し出してこなかった理由

 

これは、別にポーランドに限ったことではありませんが、物価水準の低い東欧や東南アジアの国々だと、「そこまでお金がなくてもとりあえず暮らせる」というのが事実です。

 

そして、そういう場所には「とりあえず物価の安い場所で暮らせるだけの収入があればいいや」といった、お金に対するマインドセットやリテラシーの低い人たちが一定数集まってしまうのも、悲しいかなこれまた事実なのです。

 

しかし、少し考えて頂きたいのですが、物価の安い場所で暮らすことの本当のベネフィットって、

支出が少なくて金銭的負担が少ないから暮らしやすい

ことなんでしょうか?

 

もちろん、「支出が少なくて済む」ことは確かですし、SNSやブログを見ていても「これだけの支出で暮らせる」ということを誰もがこぞって発信していますが、

海外に出てまで、そこ待っで「慎ましやか」に暮らせることに、本当にあなたは憧れていますか?

ってことをちょっと考えてみて欲しいんですね。

 

おそらく、多くの方は「物価が安いのはいい」と考えているとは事実だと思うんですけど、

「物価の安さ」というファクターが前面に出てきてしまっていて、本当のベネフィットをイマイチ理解できていないんじゃないかと思います。

 

じゃあ、「物価の安いところで暮らす」ことの本当のベネフィットは何なのか、ということですが、それは

同じだけのお金を使って、より多くの経験ができる

ということです。

 

ここできちんと理解すべきなのは、「お金は大切じゃない」ということです。

この表現だと誤解を生んでしまいそうなので補足をすると、「お金そのものに価値はない」ってことです。

「お金を持っていること自体に意味はない」ってことですね。

 

お金の機能の1つに「交換価値」というのがありますが、これは、お金を使うことで、代わりに色んなものが手に入る、ということです。

自販機では、140円で缶コーヒーが買えますが、これは「140円と缶コーヒー1本を交換できる」ということです。

 

ということは、日本である程度の貯金を作って海外に出て行くのであれば、当然ながら物価の安い国の方が、物価の高い国で暮らすよりも手元に残るお金は多くなります。

ただ、一定期間だけ生活をするとして、その間に出来るだけ支出を減らしたところで、意味はあるのか?ということです。

 

少し乱暴な前提かもしれませんが、北欧と東欧で物価水準が倍違うとしましょう。

北欧だと毎月20万円くらい支出があるのですが、東欧だと毎月10万円で済む、と。

 

もし、ワーホリを使って1年間生活をしたとすると、北欧にいる時よりも東欧にいる時の方が、1年間で120万円支出が少ないことになります。つまり、その差額をそのまま貯金しておけば、日本に戻った時に使えるわけです。

まあ、さすがにこれだけの差は生まれないとして、年間で80万円くらいの差が生まれるとして、そもそも「それだけのお金を手元に残す必要があるのか?」と、一度考えてみる必要があると思います。

 

だって、これだけのお金が手元に残るのであれば、物価の高い国や、日本で生活していると経験できないようなことが沢山経験できるわけです。

 

日本だと泊まれないようなブランドホテルにも、少しお金を払えば物価の安い国で泊まれるかもしれませんし、ミシュランに載っているようなレストランに何回か行っても、そこまで金銭的負担は大きくはないでしょう。

 

ということは、「物価の安い国」で生活をする本当のベネフィットというのは、「必要なお金が少ないこと」ではなくて、「同じお金で何倍もの買い物(経験)ができる」ということです。

 

考えてみて欲しいのですが、物価の高い国と安い国で生活をした時に手元に残るお金の差額が数十万だったとして、それくらいのお金は、日本で仕事をしたら、数ヶ月で手にすることができるのです。

 

そして、お金はもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは「時間」です。

 

特に、ワーホリなどを使って20代の多感な時期に海外に行くことは、様々な経験をして世界を広げて思考を深める機会、という意味では、計り知れない価値があるわけです。

 

人生のそんな時期を、「物価の安い国にいるからお金もそこまで必要じゃないや」なんていう消極的な考えを持って過ごすのは、自分で自分の可能性を閉ざしてしまっているのと同じです。

 

そうではなくて、「使えるお金が限られてるなら、物価の安いところに行ってできるだけ多くの経験に使ってみよう」と、積極的に考えてみて欲しいのです。

人間って基本的に、自分の経験した範囲のことでしか想像できないですから、その経験値をどこ待っで増やせるかで、人生の広がりや限界が違ってきます。

また、本を読むなどして他人の人生を疑似体験することもいいのですが、これをするにしても、物価の安い国にいた方が、人と会ったりするためのお金や本を買うためのお金が増えるので、より多くの疑似体験ができるかということは分かって頂けるかと思います。

 

別に、物価の安さで国を選ぶだけが人生じゃないので、あなたの興味のある場所を選んだらいいです(物価の高い国に住んだら、支出を抑えるための知恵だって多く付きます)。

 

ただ、多くのブログに目を通していても、「物価の安い国に住むことのメリットは、より多くのことを経験できること」なんて言っている人は誰一人いないので、今回は新しい視点を取り入れていただくために、こういう話をしてみました。

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