食文化が有名なイタリア・トスカーナ州の州都・フィレンツェは、観光での主要スポット、拠点となる街です。
歴史地区が世界遺産に登録されているフィレンツェは建築や芸術(博物館)が見どころですが、合わせてトスカーナ料理やイタリア料理にも舌鼓を打ちたいもの。
今回は、フィレンツェを旅行した際に足を運んだレストランの中から3店舗を紹介します。
目次
①本場のパスタを食べられるLa Grotta Di Leo
フィレンツェ旅の出入り口となるフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からほど近い場所にある、パスタがメインのレストラン。
サンタ・ノヴェッラ駅から歴史地区にダイレクトに行くのではなく、少し川側(南側)に歩いていくと、通り沿いにお店があります。
「トスカーナのパスタはありますか」と聞いたら、上の写真のパスタが出てきました。調べてみるとラビオリっぽいですが、ネットの情報によると、必ずしもトスカーナの料理ではないようです...
トスカーナのパスタは、平たくて太いパッパルデッレと、モチモチ感のつよいピーチという2種類のパスタがあるようです。
ラビオリは、ポーランド料理のピエロギにソースをかけたようなもの。個人的に、これは「パスタ」には分類されない印象です。
パスタ、ビール、ポテトを全て単品注文して18ユーロでした。無料Wi-Fiも、店員さんに聞けばパスワードを教えてもらえます。クレジットカード使用可。
屋外のテラス席に座りましたが、室内席も利用可能です。
②ミケランジェロ広場の近くのOsteria Antica Mescita San Niccolò
続いては、一気に川の南側、ミケランジェロ広場の近くにあるレストラン。
ミケランジェロ広場やサン・ミニアート・アル・モンテ教会は高台にありますが、その麓、歴史地区と広場を結ぶ地上エリアにあるレストラン街の中に、こちらのOsteria Antica Mescita San Niccolòはあります。
店舗の外観はこんな感じ。
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コスパ抜群のセットメニューがオススメ
このレストランは、もちろん一品注文もできるのですが、個人的に目に留まって大満足だったのが、料理2品とお水がセットになっているメニューです。
これが入口に掛けられているメニュー表なのですが、一番下にご注目。「Primo, Secondo con CONTORNO E Aqua」とあって、メニューにあるPrimo(プリモ・第1料理)とSecondo(セコンド・第2料理)の中から1品ずつ選んで、更にお水と野菜の付け合わせが付いて、なんと12ユーロなんです!
プリモはパスタなどから、セコンドは肉料理などから選べます。
僕は、イタリア語のメニューを見たときに、知っているのが「アラビアータ」と「ローストビーフ」だけだったので、それを注文してしまいましたが、店員さんに聞けば、他のメニューも教えてもらえると思います。
アラビアータ。辛いのが特徴で、店員さんにもそう言われましたが、思ったほど辛くなくて、自分にはちょうど食べやすい辛さでした。
続きまして、ローストビーフ。
とても薄切りの肉と、溢れんばかりの肉汁は、これまで日本で見た(食べた)ローストビーフとは一線を画していました。
びっくりするくらいに薄切りなので、これで味わえるの?と思いましたが、全くもっての杞憂に終わりました。お肉そのものの柔らかさもそうですが、肉汁が美味しかったです。無理に噛まなくてもいい柔らかさで、すぐに食べ終わってしまいました。
ちなみに、なぜか僕が注文したときはContorno(野菜の付け合わせ)が出てこなかったのですが、もしかすると、ローストビーフに付いていたホウレンソウがそれだったのかもしれません。
もし野菜の付け合わせが出てこなかったら、店員さんに言えば対応してもらえると思います。
これに、水が結構な量付いてきます。
これだけ付いて12ユーロは、お値打ちとしか言いようのないクオリティでした。
なお、8ユーロのBuffet e acquaというのは、店内にあるビュッフェから1品選んで、お水が付いてくるというものですが、分量がどれくらいなのかは分かりません。
ビュッフェはこの写真のようなものでした。
③トスカーナ料理をコースで味わえるOsteria dei Centopoveri
最後は、トスカーナ料理をミニコースで堪能できる、Osteria dei Centopoveri。
こちらも、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に近い側にあります。
ランチもコスパが高いらしいですが、予定の関係で行けませんでした。
というわけで、ディナーの時間帯に足を運んでみたのですが、19時頃に行くと既に列ができていて、名前を伝えて待つことに。
単品メニューは割愛するとして、コースは3種類から選べます。トスカーナ料理をフルコースで楽しめる35ユーロのものと、魚コースの29ユーロと、ステーキコースの28ユーロ。僕はステーキコースを選びました。
最初に出てきたのは、生ハムとチーズの盛り合わせ。真ん中のお皿にはハチミツが入れられていて、チーズに付けると、甘みと臭みが不思議な組み合わせになって、口の中で溶け出します。
生ハムも様々な味があって、臭みのあるものや辛いものもありました。
ワインは赤と白から選べますが、ステーキには赤の一択。
続いて、メインのステーキは500g(!)。フィレンツェステーキと言うらしいですが、このサイズがミニマムのようで...。
骨が付いているのが特徴。焼き加減も調節してもらえますが、ミディアムにしました。
これを食べるだけで、もうお腹いっぱいです。
最後は、デザートの栗プリン。甘すぎず、しっとりとした舌触りでした。
これらのセット(に、水も付きます)で28ユーロは、コスパも高いし、満足度も上がります。日本で居酒屋のコースを注文するのであれば、こういう料理を一度経験してみるほうが、勉強になるとは思います。
まとめ
今回は、フィレンツェのレストラン3つを紹介しました。歴史地区にもいろいろあると思いますが、これら3店を選べばまずハズレにはなりません。フィレンツェ滞在中に、どれか1つでもいいので訪れてみて下さい。
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