ミュンヘン空港で免税手続きをする方法(主に乗り継ぎの持ち込み手荷物について)
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ミュンヘン空港は、ルフトハンザの羽田便、関空便、そしてANAの羽田便の3つのフライトが就航している、日本人にとって利用する機会の多いヨーロッパのハブ空港です。

今回は、このミュンヘン空港での免税手続きの方法について、主に他空港からの乗り継ぎで帰国する際に利用する方向けの情報をまとめておきたいと思います。

※ヨーロッパの免税手続きの流れについて、大枠+注意点をこちらの記事でまとめています。合わせてご覧下さい。

目次

①ミュンヘン空港出発で預け荷物に免税品を入れる場合

最初に、ミュンヘン空港が出発地で、日本に直行便で帰る場合に、免税品を預け荷物に入れる際の手続きの流れについて解説しておきます。

この場合、まずミュンヘン空港のチェックインカウンターで、スーツケースにタグだけ付けてもらい、保安検査の手前にある税関に行って書類にスタンプをもらい、再度カウンターで荷物を預けてから払い戻しカウンターに行く、という流れになります。

保安検査前のカウンターや税関、払い戻しカウンターの場所については、以下のANA公式サイトの中程「出国」という箇所に、分かりやすい地図と共に場所が載っているので、そこを確認するのがいいかといいですよ。

ミュンヘン・フランツ ヨーゼフ シュトラウス空港の施設案内

なお、僕はブダペストからミュンヘン経由で関空に飛んだ際に、乗り継ぎ時間が4時間ほどあったのでミュンヘン空港の制限区域外を少し散策してみて、そのときに写真を撮ってみました。

上の、出発案内の掲示板がある手前がチェックインカウンターとなっていて、写真の奥に保安検査のレーンがあります。写真の奥に進んで左手に進むと税関があります。

これがその税関。

保安検査前の払い戻しカウンターは、ANAサイトにもあるように、上の(案内掲示板のある)写真の左手に進んだ所にありますが、これは免税代行業者の1つであるGlobal Blue(グローバルブルー)専用のカウンターになっています。買い物したときの免税書類がグローバルブルーのものであれば、保安検査の前にあるこのカウンターで手続きをしておくと、出国審査の後が楽ですよ。

このときには、免税書類と領収書の原本(お店で購入時にスタッフさんが、免税書類と合わせて用意をしてくれます)、そして払い戻しを受けるクレジットカードを見せれば、スタッフさんが書類のバーコードを読み取って手続きを終えてくれます(キャッシュでの払い戻しの場合、カードは必要ありませんが、数ユーロの手数料がかかります)。

僕は、ブダペスト空港から一旦ミュンヘン空港の敷地外に出て、この保安検査前のグローバルブルー払い戻しカウンターで1つ手続きを行ったのですが、書類を提出した3日後にはクレジットカードに返金処理がされていました。ものすごく早くて拍子抜けした覚えがあります。

なお、ドイツと言えばスーツケースのRIMOWA(リモワ)が有名で、ルフトハンザとコラボした限定品が、ミュンヘン空港の一部のショップ(ワールドショップ)でも購入できます。

2019年10月現在、ANAもルフトハンザも、エコノミークラスの預け荷物の個数は2個になっているので、帰国時に1個、リモワのスーツケースを買って空港で預けて帰国、ということもできちゃいます。

ミュンヘン空港は、出発カウンターのある地上階(上の、掲示板の場所からすぐ右)に1店舗、保安検査・国境審査を終えた後の制限区域内に2~3店舗あったはずですが、機内持ち込みサイズを超えるスーツケースを買う場合は、この保安検査前にあるワールドショップで購入して、そのまま免税手続きをしてカウンターで預ける必要があるので注意しましょう。

なお、ルフトハンザやANAでヨーロッパ各都市~ミュンヘン~日本、と、ミュンヘンで乗り継いで利用する場合でも、出発空港にてスーツケースを1個だけ預けて、ミュンヘン空港でリモワのスーツケースを1個買って、再度チェックインカウンターでそのスーツケースを預けて「合計2個」の荷物を預け荷物として取り扱ってもらえることは可能のようです(ルフトハンザ日本支社に確認済み)。

ミュンヘン空港での乗り継ぎが3時間以上あるのであれば、こういう芸当もやってのけることができると思いますので、ドイツでしか手に入らないリモワのルフトハンザモデル限定品を帰国時に買いたい、という方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

②乗り継ぎあるいはミュンヘン発で、持ち込み手荷物で払い戻しを受ける場合

続いては、ミュンヘン空港の制限区域内での免税手続き方法についてです。

このエリアで免税手続きを受ける人は、

・他の空港から乗り継ぎでミュンヘン空港を利用して、機内持ち込み手荷物に免税品が入っている場合

・ミュンヘン空港発で、機内持ち込み手荷物に免税品が入っている場合

の2パターンです。

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1・税関でスタンプをもらう

この場合、免税品と書類、そしてパスポートを用意した上で、国境審査後に還付手続きを受けることになります。

国境審査を通過すると、上の写真のような場所に出るので、すぐ右側に進むと、

「Export Certification」と「Tax Refund」の案内がありますが、免税書類にスタンプをもらうのは「Export Certification」のほうです。

つまり、国境審査を通過したらすぐ右手に向かって進み、更にもう一度右に曲がって歩いて行くことになります。

僕は利用していませんが、先にあるのが税関。

ここで商品、免税書類、パスポートの3つを見せて、スタンプを書類にもらいます。

2・払い戻しカウンターで書類を提出(グローバルブルーの場合)

出国審査後のエリアでは、ここで説明するグローバルブルーと、もう1つ別の免税代行業者であるPlanetpayment(旧ブランド名:Premier Tax Free)のカウンターが両方あるのですが、まずは最も利用する方が多いであろう、グローバルブルーのものから説明します。

税関でスタンプをもらったら、そのままフロアに戻ってターミナルを右手に向かって進んでいきます。

グローバルブルーの払い戻しカウンターはゲートH30付近にあるので、ここで書類とカードを見せて、払い戻し手続きを行いましょう。

クレジットカードの場合、遅くても45日ほどで払い戻しがされます。キャッシュの場合は、ここでも所定の手数料がかかります。

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3・払い戻しカウンターで書類を提出(Planetpaymentの場合)

もう1つ、こちらはマイナーなのですが別の免税代行業者であるPlanetpayment(旧ブランド名:Premier Tax Free)で書類を作ってもらった際の、書類の提出方法についてです。

僕はマルタで買い物をしたときに、このPlanetpaymentで書類を作ってもらったので、グローバルブルーのカウンターでは提出することができませんでした。

ので、Planetpayment専用のカウンターを探す必要があったのですが、Planetpaymentの公式サイトによると、ミュンヘン空港(というかドイツ国内の空港全て?)では、Reisebankという銀行の窓口で、払い戻し手続きを行っているようでした。

GlobalBlueのカウンターがあるH30よりも更に進んだところの、進行方向右手にそのカウンターはひっそりたたずんでいました。

ただ、Planetpaymentの場合、ミュンヘン空港ではキャッシュの払い戻ししか窓口で対応していないようで、クレジットカードへの払い戻しを希望する場合は、窓口の横にあるポスト

ここに投函して、所定のオフィスに書類を送る必要があります。

通常、免税で買い物をする場合は、免税書類にと共に切手が貼られた同ブランドの、返送先が印字された封筒を渡されると思うので、そこに書類一式を入れて封をすればいいのですが、切手が貼られていない場合、このポストに投函しても届かない可能性があります

実は、僕がマルタでもらった封筒は

「切手を貼ってください」という、なんとも不親切な封筒だったので、このポストに切手がない状態で投函して、きちんと印字された住所に届くのかどうかが分かりませんでした。恐らく、Planetpaymentの免税書類専用ポストになっているので、切手なしでも封筒に入れれば届くと思うのですが、窓口のスタッフさんに聞いた方が確実かと思います(僕は、日本に帰ってから郵便局で切手を買って国際郵便で送ろうと考えたので、ミュンヘン空港では確認をしそびれました)。

とにかく、Planetpaymentの場合は、キャッシュでの払い戻しは窓口で、クレジットカードへの返金はポストに投函になり、封筒に切手があるかどうかで対応が分かれるので、買い物の際に封筒に切手があるかどうかを確認しておくのがいいでしょう。

③帰国してから書類を送ることも不可能ではない

なお、僕がPlanetpaymentの書類でやったように、税関のスタンプが押されていれば、日本に戻ってからでも免税書類を送ることで、手続き自体は進めることができます。

グローバルブルーの場合、成田空港や関西空港には専用の書類投函ボックスがあるので、そこに投函すれば、日本国内の支社にて手続きを行ってもらえます(クレジットカードへの返金)。

Planetpaymentの場合、日本に支社がないので購入した国まで返送する必要があります。空港には郵便局があるので、そこで国際郵便の旨を伝えて送ってもらいましょう。なお、返送用封筒にもともと切手が含まれている(料金別納郵便、みたいなもの)場合でも、その封筒はヨーロッパ内だけで有効なので、日本に持って帰ってきてしまった場合は切手を買って貼り、返送して下さい。

封筒には住所と「Air Mail/Par Avion」(航空便)という表記がされているので、普通に切手だけ買えば大丈夫。EMSとかにする必要もないと思いますが、日本から現地に届くまでに何があるか分からないから不安、という方は、追跡できるEMSなどを使うほうが、(割高ではありますが)安心はできますね。

なお、Planetpaymentの場合は、公式サイトから、免税手続きのステータスを確認することができます。

サイト右上の

「Track my refund」というボタンをクリックすると、免税書類のバーコード番号を入力する欄が出るので、そこに番号を入力します。書類そのものは返送してしまうので、お店で書類を受け取ったときなど、書類が手元にある間にスマホで写真を撮って、そこで番号を確認できるようにしておきましょう。

書類が無事返送されていたら、このように「手続き中ですよ~」という表示がされます。あとはカードに返金されるのを待つのみですね。

まとめ

今回はミュンヘン空港での免税手続きの方法についてまとめました。免税代行業者によって少し手順が異なりますが、ここに書かれてあるとおりに実践すれば特に問題はないので、ミュンヘン空港で免税手続きをする際の参考にして頂ければと思います。

ミュンヘン空港で長時間の乗り継ぎがある場合、市内に出てプチ観光をしてみるのはどうでしょう? 空港と市内の移動については、こちらの記事で詳しく解説しています。

また、ルフトハンザの機内では、有料のインターネットサービスも提供されています。ミュンヘンから日本までの10時間を超える移動の間、メールの確認が必要な方、ネットで時間つぶしをしたい方は、詳しい手続きをまとめた以下の記事も参考にしてみて下さい。

2023年7月に、復活したルフトハンザ743便(関空→ミュンヘン)を利用しました。機内の様子をこちらの記事でまとめています。

<他の空港でのタックスリファンドについてはこちらの記事をご覧ください>

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