8月20日はハンガリーの建国記念日!記念式典から締めの花火までを十二分に楽しもう
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毎年8月20日は、ハンガリーの祝日「建国記念日」です。

 

この日は、ブダペストでは朝から国会議事堂前で記念式典があったあと、ドナウ川(とその上空)空軍などのパフォーマンス、そして夜のドナウ川花火など、建国を祝うイベントがひっきりなしに行われます。

 

今回は、そんなハンガリーの建国記念日をブダペストで楽しむためのイベントや方法をまとめました。

 

目次

①朝8時半からの式典に参加

建国記念日のハイライトは、実は朝一にやってきます。それが、国会議事堂前の広場で行われる記念式典。ハンガリー語で司会が進行しながら、歌を歌ったり国旗を掲揚したりします。

 

この式典は、チケットを買えば段々状になっている座席から見ることができますが、それ以外のエリアでも立ち見で無料で見ることができます。僕は朝8時前に国会議事堂前に到着して、最前列から2列目あたりで見ることができました。

議事堂の階段には、オーケストラや関係者が集まっています。

8時15分くらいまではリハーサルも行われていましたが、軍隊や鼓笛隊が入場行進をしたりしていました。

 

日本の運動会や高校野球(甲子園)での入場行進、入学式・卒業式などの行進も、ヨーロッパ由来なんだなと思わされました。

 

なお、8月20日は祝日で、ブダペスト市内の公共交通機関の経路変更や運休もされています。2018年の場合だと、ブダペストきっての観光路線トラム・2号線(ペスト側をドナウ川沿いに走るトラム)は、朝8時過ぎまでは国会議事堂の南側の手前の臨時停留所まで、式典以降はそのエリアも運休となりましたし、国会議事堂の地下にあるメトロ2号線(M2)の駅も、工事のためか夏の間は営業停止となっており、代替バスのM2Aバスに乗って、国会議事堂前まで来る必要がありました。

 

つまり、国会議事堂のすぐ手前までは公共交通機関を使ってアクセスできないので、徒歩などで移動する必要があるということです。

 

式典の途中では、スメタナの「我が祖国」も流れていました。あれ、確かスメタナはチェコの作曲家じゃなかったっけ?と思ったのですが、彼が生きた時代は、「オーストリア帝国」「オーストリア=ハンガリー帝国」が君臨していた時代。彼が没したのは「オーストリア=ハンガリー帝国」のプラハだったので、彼の「祖国」は、言ってみればハンガリーでもある、ということですね(スメタナ自身は、帝国に支配されていたチェコの独立を望んでいたようです)。

 

この式典では、国旗掲揚も見られました。日本で見たことのある国旗掲揚は、学校でのイベントくらいだったので、全く重みが違いました。

 

この式典自体は1時間程度で終わり、次はみんなが一斉にドナウ川沿いに移動します。ここからは、ドナウ川でエアーショー・ボートショーが行われるのです。

 

ハンガリー空軍などによるパフォーマンスの数々

建国記念式典が終わった後は、ブダペスト一帯のドナウ川で、戦闘機やヘリのエアーショーや、ボートレースなどが順次行われます。このイベントは9時半から始まるようなのですが、2018年は記念式典が少し長引いたからなのか、15分ほど遅れて始まったようです(特に開始の案内はありませんでした)。

 

なお、記念式典は見ずに、ドナウ川の両岸からこちらのショーを見る人が9時前頃からひしめきあっているので、川沿いは混雑します。この時はスリなどの軽犯罪も増えるようですので、普段以上に注意が必要です。

 

ショーはいくつかありましたが、ヘリや飛行機のアクロバット飛行などがメインとなっていました。

 

エアーショーは動画のほうが伝わると思うので、こちらをどうぞ。


また、なかなか粋なパイロットの方もいました(スプレーアート?でキューピッドの矢を描いています)。

 

このエアーショーやボートレースは、ドナウ川のマルギット橋~自由橋の間のエリアにわたって行われて、見る場所によってショーの時間帯にずれが生じます。ドナウ川の地理から考えると、ブダ側(ブダ王宮の麓など)からは、上流(マルギット橋方面)と下流(自由橋方面)をV字型のように両方望めるようになっているため、記念式典に参加せずにブダ側に陣取って、エアーショー目当てで待機しておくのもいいかもしれません。

 

なお、この建国記念日にはブダ王宮で伝統工芸のパフォーマンスなども開催されているようです。詳しいイベント一覧は以下のページでご確認下さい(英語)。

https://www.budapestbylocals.com/event/august-20th/

 

 

建国記念日の締めはドナウ川に打ち上げられる花火

その後、日中は様々なイベントに顔を出すなどして、いよいよ夜、21時からはドナウ川に打ち上げられる数え切れない花火を見たいものです。

花火は、マルギット橋~セーチェーニ鎖橋の間で川に出てきたボードから打ち上げられるため、鑑賞スポットは国会議事堂や鎖橋の入口付近、あるいはブダ王宮やブダ城の高台、そして少し離れますが、ゲッレールトの丘のツィタデラがあります。

 

僕は、少し離れたところから見たいと思っていたのでツィタデラに行きました。ここも人で混雑していましたが、日本の花火大会と比べると全然まし。花火とドナウ川と、ライトアップされたブダ王宮を丸ごと収めることができます。

 

花火も、写真より動画のほうが分かりやすいので、こちらをどうぞ。

 

この動画は、ブダ側の地上から国会議事堂を望むもの。花火でも人が大混雑するので、貴重品の管理などにはいつも以上にお気を付け下さい。

 

なお、花火の打ち上げは21時頃から30分ほど。途中に少しのインターバルがありますが、それ以外はずっと打ち上げられています。地上からだとどうしても首を上げないといけないので、オススメはブダ側のブダ城・ブダ王宮・ツィタデラでしょうか。

 

ブダペスト以外で建国記念日を楽しむなら

建国記念日にブダペスト以外の街に滞在する人はほとんどいないかと思いますが、情報として、ハンガリー第2の都市・デブレツェンのイベント挙げておきましょう。

 

ここでは、カーニバルのようにストリートを行進していくイベントが行われます。

ブダペスト~デブレツェンは鉄道で約2.5時間。日中はデブレツェンに行って、花火を見にブダペストに戻ってくるのもいいかもしれません。

 

一度は体験したいハンガリーの建国記念日

ハンガリーの建国記念日では、多くの日本人が「これぞヨーロッパ」と感じる心象風景をそのまま形にした朝の式典から、日本の夏を彷彿とさせる花火の打ち上げまで、色とりどりのイベントを楽しむことができます。どことなく懐かしさが伝わってくるイベントを肌で楽しむために、8月20日は一度でいいので、ハンガリーでの滞在をしてみることをおすすめします。

 

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