イタリア・シチリア島の南に位置し、すぐ南にはアフリカ大陸がある地中海の小国・マルタ。日本人にとっては穴場の観光地であることに加えて、最近は語学留学で訪れる方も増えてきています。
今回は、そんなマルタの入り口であるルア国際空港と、首都バレッタやその周辺都市との移動方法について、タクシー、配車アプリ、バスの3通りについて順に解説していきます。
それでは早速中身に入っていきましょう。
目次
マルタ空港は国内唯一の空港であり、玄関口
マルタの首都はバレッタですが、その南西約10kmの場所にあるのが、マルタ唯一の空港であり、実質的な玄関口であるマルタ空港です。
マルタのフラッグキャリアであるエア・マルタやヨーロッパのフラッグキャリア、LCCなど、全てがこの空港を利用するため、LCC特有の辺鄙な空港を利用することもありませんし、旅行者にとっては一体化している点で嬉しい仕組みになっています。
なお、マルタにはイタリア本土の南端から船でも行けますが、この手段を使う人はほぼゼロだと思うので、今回は割愛します。
①定額制のタクシーはぼったくりの心配がなく初心者にも安心
マルタでは、空港~バレッタに限らず、国内全域でタクシーはありがたい定額制となっています。マルタ空港からだと、首都のバレッタまで17ユーロ、バレッタの対岸にあるスリーマとその更に先にあるセント・ジュリアンズまでは20ユーロとなっていて、ぼったくりの心配がないため海外旅行初心者にとっても安心です。
タクシーは、空港に着いて到着ロビーに出ると、そのまま前進して左前方に配車カウンターがあります。
このカウンターの上に、料金一覧が載っています。街の中であれば場所がどこであれ定額なので、スタッフさんに行き先(ホテルの名前や、エアビの住所など)を伝えて配車をしてもらいます。クレジットカード決済はもちろん可能です。
このレシートと配車票を受け取ったら、運転手さんが来てくれるので、車まで移動して街に向かいましょう。
空港からバレッタまで、20分くらいの移動でした。
②タクシーより少し安い配車アプリ「Bolt」
2番目は、タクシーと実質変わらないのですが、少し料金が安くなる配車アプリの「Bolt」です。
これはUberのようなもので、マルタではUberではなくBoltがシェアを握っています。実質的にはUberと変わらず、アプリをインストールしてクレジットカードを登録し、あとは現地でインターネットに接続して配車をすれば、配車指定の場所まで迎えに来てくれて、下車時も自動的にクレジットカードに請求が行くようになっています。
まず、Boltアプリをスマホにインストールする必要があります。
Androidはこちらから。
https://play.google.com/store/apps/details?id=ee.mtakso.client&hl=ja
iPhoneはこちらから。
https://apps.apple.com/mz/app/bolt/id675033630
アカウントの作成方法やクレジットカードの登録方法の解説はここでは割愛しますが、アプリを使えるようにしたら、マルタの空港でインターネットを拾って配車をします。
マルタ空港でのBoltの待機状況は、僕が空港にいたときはこんな感じでした。
夏のハイシーズンで待機車両が沢山いたので、空港やバレッタなどの主要エリアでは待機時間も数分で済ませられます。
Boltは、正規タクシーよりも1回の乗車が3~5ユーロほど安くなり(空港~バレッタの距離で)、快適に移動したいけれどタクシーは嫌、ある程度海外旅行も慣れている、という方にはオススメです(マルタ旅行で何度もタクシーを使うと、Boltとの差額が無視できない額になるので)。
海外でインターネットに接続するには、
・日本のスマホを海外でデータローミングしてそのまま接続
・現地でプレイペイドSIMを使って接続
・日本出国時に海外ポケットWi-Fiをレンタル
する3つの方法が主にあります。日本の通信事業者でのデータローミングは、金額や規定についてしっかりと確認した上で利用の是非を考えましょう。
現地でのプリペイドSIMの購入は、1週間以上の滞在であれば割安になることが多いのでオススメ。短期滞在であれば、日本でポケットWi-Fiをレンタルしたほうが安上がりかつ簡単です。
ポケットWi-Fiは、例えば1日1000円未満の料金でレンタルできるグローバルWi-Fiがオススメです。
③安く仕上げるなら、少し不便だけれどバスを使おう
スポンサードリンク
値段の安さは格別なマルタのバス
最後は、定番の公共交通機関であるバス。マルタの場合、1回のチケットが2ユーロ、そして12回利用の回数券カードが15ユーロ(しかも初回乗車時から1年有効)という格安っぷりなので、荷物が少ない場合はバスの利用を検討するのも大いにあり。
マルタは島自体が小さいので(関西の人には分かりやすい、「淡路島の半分程度」の大きさ)バスの交通網も発達していて、利用に際してそれほど不便を感じることはありません。
ただ、空港と街を結ぶバスは、リムジンバスではなく路線バスの仕様になっていて、大きな荷物を置けるスペースに限りがあるのも事実。しかもマルタの道路は起伏やカーブが多く、海沿いは海岸線に沿ってうねうねと進むので、目的地によっては時間がかかりすぎてしまうこともしばしばあります。
空港とバレッタの場合、場所にもよりますが、タクシーで約17分、バスだと30~35分が目安の所要時間なのでそこまで大きな差はありませんが、別の街に行くならタクシーやBoltを使うのがバスより格段に便利です。
また、空港からバレッタやスリーマ、セント・ジュリアンなどの主要都市を結ぶバスだけでもいくつかの路線があり、ものによっては周囲の街に寄って目的地を目指す場合もあるので、予めGoogle mapでおおよその経路と所要時間を調べておくのがいいでしょう。
バスのチケットを買うなら
マルタのバスチケットは、空港に着いて到着ロビーにある専用カウンターで買うのが一番分かりやすくて簡単です。
到着ロビーに出たら、右手に専用の施設があります。
「Malta Public Transport」という施設で、ここで15ユーロの回数券カードを購入するのがおすすめ。12回使えるわけですが、数日の滞在でいくつかの街を回るのであれば5~8回程度はすぐに使ってしまいます。
12回全部使わなくても、7回以上このカードを使えば1回あたりの料金が2ユーロを切るので、通常の1回券を買うよりも安上がりになります。
ヨーロッパで住んでいる人にとっては、1年の有効期間の間に何度か訪れることもしやすいと思うので、最初の旅行で買っておいてキープするのも損ではありません。
なお、カードの購入にはクレジットカードが使えます。
カードはこんなもので、
これをバスの乗車時に、前の入り口にある端末にかざしたら自動的に利用回数がカウントされます。
下車時は何もせずにそのまま降車。日本のように、乗車時ど下車時に端末に触れる必要がないのは煩雑さがなく嬉しいですね。
まとめ:タクシー・Bolt・バスはどういう人向け?
以上、マルタ空港と市内の移動方法について3通りを解説しました。
一番分かりやすいのはタクシーで、海外旅行初心者の方や、初めての語学留学(海外生活)で右も左も分からない場合は、ぼったくりの心配がなく大きな荷物も運んでくれるので安心。
Boltは、大きな荷物があるけれど海外でネットも繋げるし、ある程度海外旅行の経験がある方にとって使いやすいサービス。
バスは、荷物置き場が少ないのと目的地までの移動に時間がかかってしまうので、ヨーロッパに住んでいて夏に持ち込み手荷物だけでマルタに旅行に来る人、かつお金を節約したい人向けのサービスと言えるでしょう。
街から街を移動する場合も、基本的に同じような使い分けをすれば、マルタ旅行での移動は完ぺき。
ちなみに僕は、最初空港に着いてから友人が泊まっているホテルまではタクシーを使い、友人と一緒の移動ではBoltを、友人と離れてからはバスとBoltを使い分けて移動をしました。是非参考にしてみて下さい。
スポンサードリンク
ちと被害妄想ではないですか。物価目当てで訪れる日本人が増えても最初のきっかけにす…