今回は、ヨーロッパ旅行者・世界一周トラベラー向けに、ポーランド第2の都市であるクラクフと、ウクライナの首都キエフの移動方法についてまとめました。
選択肢としては、
・直通バス
・クラクフ~キエフのフライト(ウクライナ国際航空、ライアンエアー)
・カトヴィツェ~キエフのフライト(ウィズエアー)
の3つが挙げられます。
目次
①直通で両都市間を移動するなら
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A:お手頃価格だけれど時間が尋常でないほどかかるバス
最初に考えられるのは、クラクフ~キエフを直通の長距離バスで移動することです。
ヨーロッパ諸国の公共交通機関を串刺し検索できるGoEuroで確認してみると、クラクフからポーランド南部を通ってウクライナに入国し、リビウを経由してキエフを目指すバスが15~16時間かけて1日何本か走っています。
費用は40~60ユーロほどですが、ポーランド~ウクライナの陸路(バス)国境越えは、国境審査に異常な時間がかかることで有名です。特にウクライナ→ポーランドにバスで移動する場合は、国境を越える移民が多いので4時間以上入出国に時間がかかることもザラです(GoEuroの時刻は定時運行した場合ですが、国境審査で数時間の遅れが出ることも多くあります)。
B:ウクライナ国際航空の直行便を利用する
2つ目の方法は、1日1往復が飛んでいるウクライナ国際航空の直行便を利用することです。
2018年1月のダイヤだと、
クラクフ5時30分発 キエフ(ボリスーピリ)8時10分着(時計の針を1時間進める)
キエフ(ボリスーピリ)20時40分発 クラクフ21時25分着(時計の針を1時間戻す)
というダイヤとなっています。クラクフからキエフに向かう場合、離陸時間が明朝で、国境審査も必要なので午前3時30分頃には空港に着いておかないといけないスケジュール感ですね。
運賃はお手頃ですが、このフライトを利用するのが大変、という場合は、実はクラクフから少し離れたカトヴィツェ空港と、キエフを結んでいるウィズエアーのフライトがあるので、それを利用するのがオススメです。
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C:2018年10月末からライアンエアーの直行便が就航へ
世界のLCCの先駆けであり、ヨーロッパの空を支配していると言っても過言ではないライアンエアー。これまで、ライアンエアーは航空当局の認可問題などでウクライナには就航していませんでしたが、条件が整ったため、10月末より晴れてウクライナ路線が次々と開設されていきます。
就航直後の時刻表は以下の通りです。
・運航曜日は月水金
・ダイヤは、クラクフ19:50発→キエフ(ボリスーピリ)21:50着(時計の針が1時間進みます)/キエフ(ボリスーピリ)22:25発→クラクフ23:10着(時計の針が1時間遅れます)
ライアンエアーだと片道航空券の購入も可能ですし、ウクライナ航空と違って夜間の運航となるため、朝早く起きる必要もないのがメリットと言えます。
カトヴィツェ~キエフをウィズエアーで移動する(曜日限定)
カトヴィツェは、クラクフの隣の県の県庁の街で、ここにあるカトヴィツェ空港はほぼLCC専用の空港で、ポーランド南部と周辺諸国を結ぶLCC(もっぱらウィズエアー)が多く就航しています。
この空港を利用すると、キエフは市内にほど近いジュリャーヌィ国際空港に発着するウィズエアーが、1週間に何便か運航しています。
運航日は、サマータイムが火・木・土(2018年サマータイム時)、オフシーズンが月・金(2018年3月末まで)となっているので、クラクフ~キエフを毎日運行のウクライナ国際航空と比べると利便性は落ちますが、手荷物が少ない場合はウィズエアーを利用するほうが安上がりに済ませることも可能です。
ダイヤは、
カトヴィツェ13時25分発 キエフ(ジュリャーヌィ)16時00分着
キエフ(ジュリャーヌィ)15時45分発 カトヴィツェ16時20分着
となっていて(曜日が変わってもダイヤは変わりません)、安いときだと受託手荷物なしで99ズロチ(約3000円)という運賃で利用できるようです。
ウィズエアーのネックは、無料で機内に持ち込める手荷物が1個まで(カメラバックなどの2個目も不可で、別途料金が必要)な点ですが、それでも大手航空会社を使うよりは安く利用することができるので、スケジュールが合う場合はカトヴィツェ空港を利用してみるのもいいのではないでしょうか。
なお、クラクフ~カトヴィツェ空港間はリムジンバスが走っているので、それを利用するのが一番便利です(詳しくは以下の記事で)。
まとめ
今回は、日本語でほとんど情報が載っていないクラクフとキエフの移動方法についていくつかまとめてみました。旅行の際はお役立て下さい。
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