
ポーランドとウクライナを移動する場合、方法は①飛行機、②バス、③鉄道、の3種類があります。バックパック旅行の場合は基本的にバス移動となるとは思いますが、どこの国でも一度は鉄道に乗って国境を越えてみたいものです。
今回は、あまり日本語で出回っていないポーランドとウクライナを鉄道で移動する方法についてまとめました。
目次
ポーランド~ウクライナを結ぶ鉄道は2種類
ポーランドとウクライナの間には、毎日2種類の国際列車が走っています。
1つ目は、ポーランドの首都ワルシャワとウクライナの首都キエフを、途中ルブリンを経由して結ぶ「キエフエクスプレス」。2つ目は、ワルシャワから古都クラクフを経由して、ウクライナ第2の都市リビウを結ぶ「リビウエクスプレス」です。なお、このリビウエクスプレスはヴロツワフ~オポーレ~クラクフ(カトヴィツェは通過)からリビウに向かう列車もあるので、ポーランド南部からリビウに1本で移動することも可能です。
ワルシャワからだとキエフとリビウの両方に行けますが、クラクフから直通列車ではリビウにしかいけません。クラクフからキエフ(またはその逆)にいく場合、一度ワルシャワかルブリンまで移動してそこから「キエフエクスプレス」に乗るか、バスで移動するか、リビウに立ち寄ってからウクライナ国内を移動するか、の3種類の方法が考えられます。
今回は、ワルシャワ/ヴロツワフ~クラクフ~リビウを結ぶリビウエクスプレスについてまとめました。なお、キエフエクスプレスについては諸事情により、当面の間まとめることはしません。この理由については最後に追記でまとめましたので、合わせてお読み下さい。
リビウエクスプレスのダイヤは?
リビウエクスプレスのダイヤは、以下の通りとなっています。
ワルシャワ→リビウ(時間はリビウのみ到着時間、あとは全て出発時間)
駅 | 時間 |
ワルシャワ中央 | 18時55分 |
クラクフ中央 | 22時10分 |
ジェシュフ中央 | 0時24分 |
プシェミシル中央(ポーランド側の国境) | 3時56分 |
リビウ | 7時15分 |
※ウクライナはポーランドより1時間早いです
リビウ→ワルシャワ(時間はリビウのみ出発時間、あとは全て到着時間)
駅 | 時間 |
リビウ | 22時15分 |
プシェミシル中央 | 23時36分 |
ジェシュフ中央 | 3時3分 |
クラクフ中央 | 5時38分 |
ワルシャワ中央 | 9時5分 |
なお、ヴロツワフ~リビウの列車の時刻は以下の通りです。
ヴロツワフ→リビウ(クラクフ~リビウは上の時間と同じため割愛・時刻は全て出発時間)
駅 | 時間 |
ヴロツワフ中央 | 18時20分 |
オポーレ中央 | 19時10分 |
リビウ→ヴロツワフ(リビウ~クラクフは上の時間と同じため割愛・時刻は全て到着時間)
駅 | 時間 |
オポーレ中央 | 8時14分 |
ヴロツワフ中央 | 9時7分 |
時間もまずまずの利便性で、ポーランドからリビウにいく場合は夕方に出発して翌朝に到着のダイヤとなっています(強いて言えば、国境審査の時間が深夜なので辛いかもしれません)。
リビウエクスプレスの料金は?
リビウエクスプレスは、国境をまたぐ車両はウクライナ国鉄の3人用寝台となっています。
主な区間での通常料金は以下の通り。
ワルシャワ~リビウ 55.4ユーロ
クラクフ~リビウ 40.5ユーロ
ヴロツワフ~リビウ 55.4ユーロ
※ポーランド国鉄のHPを参照。ウクライナから出発する場合の料金は異なる可能性があるのと、チケットの購入は現地通貨(ポーランドだとズロチ、ウクライナだとグリブニャ)での支払いとなります。
個室寝台ですが、念のため最低限の安全確保は忘れずに。
チケットを予約するには
ポーランド~ウクライナの国際列車は、残念ながらオンラインで購入することができません。そのため、ワルシャワやクラクフの駅の窓口で直接購入する必要があります。
チケットの窓口では、スタッフによっては英語が通じない場合もあるので、以下のようなメモ書きを渡すのが確実です。
・列車名(Kiev ExpressまたはLviv Express)
・乗車日(ヨーロッパ式で日日/月月/年々で書くのが確実です)
・人数
この際にパスポートを持参しましょう。
これで問題なくチケットは買えるはずです。
キエフエクスプレスの運行について
キエフエクスプレスはワルシャワ~ルブリン~キエフを毎日運行していますが、ポーランド国内のワルシャワ~ルブリンの路線が2017年6月11日から2018年末まで改修工事を行い、この区間の列車は迂回運転をすることになるようです。
その際、キエフエクスプレスはワルシャワ~ルブリン間の運転が取りやめになるようで、公式サイトでワルシャワ~キエフのダイヤをいくら調べてもヒットしませんでした(PKPのサイト内でエラー表示が出てしまいます)。
同じくPKPのサイト内で調べると、ルブリン~キエフのダイヤは検索できたので恐らくこの区間では今後も変わらず運行されると判断しました(ただ、2017年5月中のダイヤを調べようとしても、既にワルシャワ発着検索でエラー表示されてしまうので、このブログを書いている時点でワルシャワ~ルブリン間は運休となっている可能性が高いです)。
ルブリン~キエフを鉄道で移動する方は多くはないと判断し(同じ区間だとバスで格安で移動できるため)、今回ブログでキエフエクスプレスについてまとめることは見送ることにしました。
今後、路線工事が終わってワルシャワ~キエフ間で国際列車が復活するタイミングでキエフエクスプレスについてはまとめることができればと思います。
以下の画像をクリックすると、他の記事もご覧頂けます。
スポンサードリンク
ちと被害妄想ではないですか。物価目当てで訪れる日本人が増えても最初のきっかけにす…