今回は、ワルシャワのビスワ川近くにあるコペルニクス博物館について紹介します。
ポーランドは、天動説を唱えたかのコペルニクスが生まれた国で、日本でもよくある「●●市立科学博物館」みたいな施設に、彼の名が冠されています。先日ここに足を運んできました。中がどんな風になっているのかを簡単にまとめました。
(ちなみに、コペルニクス生誕の地はトルンなので、あまりワルシャワとは関係ありません)
目次
コペルニクス博物館の場所と入場料金
コペルニクス博物館は、ポーランド語では「Centrum Nauki Kopernik」(コペルニクス科学センター)と言います。
中央駅付近からバスでも行けると思いますが、一番簡単なのはメトロの2号線の、同じ名前の駅で降りる方法です。
この駅の近くには、夏場はビスワ川沿いで昼間からお酒を楽しめますし、ワルシャワ大学図書館もあるので、合わせて訪れるのもいいかと思います。
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科学博物館の営業時間と入場料金
コペルニクス科学博物館は、月曜が定休日で夏場は9時~19時まで営業しています。
チケットは通常料金が27ズロチ、学生割引が18ズロチです。日本の科学博物館の入場料よりは安めですね。
チケットはオンラインでも購入できますが、ポーランド語のみのページでアカウント登録などをしないといけないので、直接施設に行ってから購入するのがいいでしょう(クレジットカード可)。
オンラインチケットの購入ページはこちら。
なお、僕は一度7月の週末15時頃から足を運んだのですが、人が訪れすぎで入場制限がかかっていて、この日は入ることができませんでした。後日平日に行ったら無事に入れましたが、十人くらい人がチケット売り場で並んでいたので、とても人気のようです。
週末に行きたい人は、なるべく早い時間帯から訪れるのをオススメします。
科学博物館の中の様子
それではここからは、写真をお楽しみ下さい。
まず、入場してすぐの所にあるフーコーの振り子。
これは、地球が自転していることを証明する有名な振り子ですね。
詳しく知りたい方はとりあえずWikipediaをどうぞ。
中の様子はこんな感じ。ポーランドって至るお店や設備で、天井の配管が丸見えです。
これは、沈没している船から脱出する、というプチアトラクションで、平衡感覚を失いながら斜めのプレハブ小屋に入って出る、というものです。子どもが多すぎで、しかも誰も正しい順路を通らないので(笑)、なかなか苦労しました。
これはパズルですね。子どもじゃなくて大人が熱中しているのがシュールと言うか何というか。
こちらは電子ハープ。赤外線が弦の部分に通っていて、そこを指が通過すると音が出るという仕組みですね。マンガとかでよくある、赤外線が張り巡らされた金庫を泥棒がかいくぐる…の応用というか転用版ですね。
こちらは、普通は金属棒に電気が流れていて、片手で金属棒を掴むと回路が閉ざされるけど、両手で掴むと身体を電気が流れて回路ができあがる、みたいな装置だったと思います。2人以上で握手をしながら、それぞれの片手で金属棒を掴んでも電気が流れることが分かるんですね。ちなみに感電はしません。
これはなんか、大きな歯車。
これは、写真のアングルが悪いですが、色んな形状の橋を台座にはめて上から力を加えると、手前にあるフィルターから見るとどこに力がかかっているのかが一目瞭然で分かるものでした。こういうのは日本の科学博物館にあるんでしょうか。
こちらも有名なメビウスの輪。
こちらは、ポンプで水を汲み上げたりして遊ぶ場所ですね。他の場所より子どもがいる割合が高かったです。
続いてこちらは何かと言うと、粉末(細かいビーズ?)で山を作ると、等高線が出来上がるという見たことのないアトラクション。
上から光を当てていて、その距離に応じて色が変わるようになっているんでしょうけど、詳しい原理は分かりません。
こういう遊びは日本では見たことありませんね…。
続いてこちらは、船にどうやって荷物を載せればバランスが取れて安全に航海ができるかをシミュレーションできるアトラクション。
荷物が偏りすぎていると、床のその部分がほんのり赤くなります。
こういう道具を使って色々勉強できるなんて、こっちの子どもは恵まれていますよね…。
こちらは流体力学を学べるもの。物体に流体がぶつかったときに、それがどうやって変化して流れていくのかが一目で分かります。写真は暗めになっていますが、本当はもう少し全体的に明るいです。
上の写真にある物体はいわゆる流線型ですが、他にも長方形や三角形が入ったものもあって、一目でどんな風に流体が流れるのかが分かります。
これは、液晶パネルを分解したモデル。どういうパーツがどういう役割を果たしているのか説明されていました。
他にも色んなアトラクションがあって、興味があれば大人でも一日遊べると思います。
土日に行われるラボ
このコペルニクス科学博物館は、これらの通常展示とは別に、土日に物理や化学、生物の簡単な実験を楽しめる「ラボ」というイベントもあります。
こちらは別途料金が必要(10ズロチくらい)なのと、ポーランド語でしかインストラクターが付かないのでこのブログの読者の多くの方にとってはハードルが高いかもしれませんが、こちらも興味があれば是非利用して下さい。
ラボの詳細についてはこちらから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。海外に行ってまで科学博物館かよ!というツッコミもあるかもしれませんが、個人的な感覚では、日本のそれより面白いですし、興味を引かせる仕掛けが多様でこちらのほうが面白く感じました。
訪れていた人たちの多くは家族連れで、子ども時代からこういう科学の世界を「面白い」と思って触れることができるのはとても羨ましいですし、日本もこういう部分はもう少し見習って欲しいなあ、と思いました。まあ、僕が日本の科学博物館に最後に行ったのが5年以上前なので、今は変わっているのかもしれませんが…
コペルニクス科学博物館のHPはこちら(英語)。
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ちと被害妄想ではないですか。物価目当てで訪れる日本人が増えても最初のきっかけにす…