ウィーン空港ビジネスラウンジ利用記録(ノンシェンゲン・Gエリア)
スポンサードリンク

2025年5月に利用した、ANA206便・ウィーン発羽田行き(ビジネスクラス)の搭乗前に、ウィーン空港のノンシェンゲンエリアのビジネスラウンジを利用しました。今回はその利用記録をまとめておきます。

フライトの記録は、こちらの記事から。

目次

スポンサードリンク

ノンシェンゲンエリアは、3つのラウンジが統合されているっぽい

オーストリア航空の公式サイトでは、ラウンジには「HON circleラウンジ」「セネター/スターアライアンスゴールドラウンジ」「オーストリア航空ビジネスラウンジ」の3種類があるような書き方がされているのですが、私が利用した限りでは、ノンシェンゲンエリアであるGエリアにおけるラウンジは1つしかなく、これら3種類のラウンジが一体化して運営されているように感じました。

理由としては、

・構内図を見ても、ラウンジが1箇所しか表示されず、かつ入口も1つしかなかった

・ウィーン空港から出発するシェンゲン外行きフライトがそもそも少ない

が挙げられます。また、公式サイトでも、上記3つのラウンジの営業時間が全て「午前5時半~午後11時」と記載されているのも、ラウンジがそもそも1つしか存在しない理由と考えることができます。

ので、ANAの羽田行きを利用する場合、ラウンジに入室できるのは

・スターアライアンスゴールドステータスを持っている(SFC以上)

・ビジネスクラスを利用する

のいずれかを満たす人となります(Miles & Moreのフリークエントフライヤーなども条件を満たしますが、詳細が分からないので割愛しています)。

なお、Gエリアのノンシェンゲンラウンジは、当然ながら出国審査を終えた後のエリアにあるのですが、手荷物検査→出国審査、の順番で手続きを経るので、時間に余裕があれば、物理的にはシェンゲンエリア内ラウンジの利用も可能だと思います(カウンターで荷物を預ける→持ち込み手荷物検査→ラウンジ→出国審査)。

ただ、出国審査ではビジネスクラス以上の優先レーンなどがなく、また、自動化ゲートも使えるかどうか不明のため(私が利用したときは、自動化ゲート自体はありましたが、日本のパスポートは対象外だったように思います。誰も使っている人がいませんでした)、シェンゲン内ラウンジで寛いで、出国審査に時間がかかりフライトに乗れなかった、みたいなシャレにならないことが起こると笑えなません。多分物理的にはシェンゲン内ラウンジも利用できるのでしょうが、利用する場合は自己責任でお願いします。

なお、ウィーン空港のシェンゲン外エリアから日本に行く(帰る)場合、スターアライアンス加盟会社を使うのであれば、エバー航空(台北経由 ※以遠権のバンコク経由のものもあり)、トルコ航空(イスタンブール経由)、中国国際航空(北京経由)しかないので(2025年5月現在)、利用機会は多くはないかもしれません。

ラウンジ内の様子

ラウンジは、受付カウンターに2名いて、内部は2エリア(受付付近と奥)に分かれています。入室しただけでは分かりづらいのですが、手前エリアがそこそこ混んでいて、奥のエリアに繋がる通路が分かりづらいので、そもそも奥にもエリアがあることに気付かないかもしれません。

手前のエリアが混んでいたら、奥のエリアが空いていないかを確認しにいくのもオススメです。

これは手前のエリアから取った写真です。シェンゲン外フライトが少ない&ラウンジもこぢんまりしている、ということで、そこそこ混んでいました(日曜だった、というのもあるかもしれません)。この写真の右側手前が受付で、右側奥に直進すると、奥のエリアに行けます。

食事のラインナップもシンプルで、

いわゆる、コンチネンタルブレックファストとして、ハムとチーズがそれぞれ数種類と、パン数種類。

シリアル類とヨーグルトなど。

ANA 206便の出発が11時半頃で、ラウンジに入室したのが9時頃だった、というのもあると思います。

また、メインディッシュとしては

サンドイッチがありました。この他に卵、ハッシュポテト、ソーセージがホットミールとしてあり、サンドイッチ含めて、スタッフさんに取ってもらう(セルフサービスではない)方式で、一番びっくりしました。

サンドイッチはホットサンドにしてもらうこともできます。

ただ、ソーセージも卵もポテトも、選択肢はなくて、1種類あるものを、どれだけ欲しいか伝えてサーブしてもらいます。このエリアは写真撮影禁止だったので、サンドイッチの写真だけ撮っています。

他にバナナなど、フルーツも数種類ありました。リンゴも丸かじりスタイルのもので、カットフルーツではありません。

ドリンク類は、ホット、コールド、酒類が、一般的な種類で用意されていました。

オーストリアだからか、ビールとワインのラインナップも豊富でした。午前中の利用だったのと、機内でお酒を楽しむ予定だったので、今回は一滴も飲みませんでしたが、午後のフライトだったら飲んでいたかもしれません。

ラウンジ内の写真を多く取っていないのですが、普通のテーブル席と、1人向け半個室(ソファーの両脇に衝立のようなものがあって、隣が見えない)席があって(椅子を十字に配置しただけなので、周りからプライバシーが確保されているわけではないのですが)、利用スタイルに応じて使い分けることができます。

これは、シェンゲン外エリアから出発するフライト掲示板。スターアライアンス便は9割がオーストリア航空で(当然といえば当然ですが)、やはりフランクフルトやミュンヘン、アムステルダム、パリなどの、大型ハブ空港と比べると見劣りしてしまいます。

また、ここ数年で、大陸ヨーロッパのEU加盟国が軒並みシェンゲン協定に加盟したため(クロアチア、ルーマニア、ブルガリア)、これらの国に行く場合はシェンゲン内ラウンジを使うことになりました。距離に応じて、ほぼシェンゲン内外の棲み分けがされたのはいいことなのかもしれませんが、シェンゲン外エリアは寂しくなったような気もします。

スポンサードリンク

シャワーは受付に言えば使える

このラウンジ、シャワーがあるかどうかが、オーストリア航空のサイトだとよく分からないのですが、実際に確認してみると、きちんと設けられていて、利用できるとのことでした。

ただ、1つしかシャワールームがないので、受付に伝えた上で、順番待ちをする場合があるので、シャワーを浴びる前提で利用するのであれば、出発時間までに余裕を持って入室して、その場でシャワー利用の旨も伝えるのが良いと思います。

私は、入室から出発まで、ラウンジで2時間ほど過ごしたのでそこまで問題ありませんでしたが、朝食を済ませてから、清掃スタッフさんにシャワーのことを聞いて、受付に行って手続きをしてもらったので、少し手間がかかりました。

なお、シャワーを使いたい旨を伝えれば、搭乗フライトを教えてくれと言われます。また、シャワーの順番待ちが終わったかどうかは自分で受付に確認しにいかないといけないので(あと何分後に来て欲しい、と言われます)、食事は早めに済ませておくのがいいでしょう。

シャワールームの内部は、こんな感じ。

とても広くて、逆に持て余してしまう感じはありました。

荷物スペースもとにかく広い。こんなに要らんやろ、と(笑)。けど、窮屈よりいいのは確かですね。

で、ちょっと困ったのが、つまみの操作方法。右のつまみの、根元部分を左右に回すとお湯が出てくるのですが、最初の5分くらい方法が分からず、ずっとお湯を出せないまま途方に暮れていました(苦笑)。今後利用される方はお気を付けて。

なお、

この写真で分かるかと思うのですが、シャンプー類が一切置かれていません。鏡の右のディスペンサーからは、一応ハンドソープっぽいジェルが出るのですが、これで頭を洗うのは難しそうで。

シェンゲン外エリアだと、液体の機内持ち込みも制限が厳しいので、普通はシャンプー類は預け荷物に入れてしまうと思います。ここのシャワーをなんとしても浴びたい場合は、手荷物ルールに触れないように、シャンプー・コンディショナー類を持ち込む必要があります。

ANA便で羽田に行く場合、出発(出国)日の朝にホテルから空港に移動→出国手続き→フライト→翌朝羽田着(→目的地まで国内線移動)と、半日以上シャワーを浴びれないので、当日の朝、ホテルをチェックアウトする前、あるいは、このラウンジでシャワーを浴びておくことをオススメします。

まとめ

今回は、ウィーン空港のシェンゲン外ラウンジ(Gエリア)の様子を紹介しました。空港の規模が小さいが故に、ラウンジもこぢんまりしていますが、今後の利用の参考になれば幸いです。

往路の、羽田→ウィーンのビジネスクラスの記録は、こちらの記事で。

スポンサードリンク

おすすめの記事