今回のポーランドワーホリでは、ポーランドに来るまでに中国(北京)~モンゴル(ウランバートル)~ロシア(イルクーツク、モスクワ)~ベラルーシ~ポーランド(ワルシャワ)と、計5カ国を2週間かけて移動するシベリア横断紀行を行いました。
シベリア鉄道旅行記はまだ完成していませんが、今回は、シベリア鉄道を利用して感じた「旅行必須アイテム」についてまとめました。
人生で一度は乗車に憧れるシベリア鉄道。ロマンを感じる大旅行の一方で、不便なことも多いのが事実です。これからシベリア鉄道を使って旅行をされる方は、是非参考にして下さい。
目次
今回のシベリア鉄道のルートとスケジュール
僕がシベリア鉄道を利用したのは、2016年7月初頭~中旬にかけて。
日本から北京に飛んだ後、北京で丸2日滞在、その後1日かけてウランバートルまで移動をしました。ウランバートルでも丸2日ほど滞在した後、約3日かけてロシアのイルクーツクまで移動。ここでも1日滞在して観光をした後、4日間列車に揺られてモスクワまで旅をしました。
モスクワでも2日滞在した後、ベラルーシを通過してワルシャワまで鉄路で移動。合計で約2週間の旅でした。
ですので、ロシアのウラジオストクからの旅ではありませんでしたし、ぶっ続けで列車に揺られて移動したわけでもありません。ただ、途中下車をしてもしなくても、持参するアイテムにあまり変わりはないのでご安心下さい。
①持ち込めるスーツケースの大きさ
途中下車をしなくても約1週間かかるシベリア鉄道の旅では、それなりの荷物が必要成ります。また、シベリア鉄道の旅を終えた後で、別の旅を続ける方も多いかと思います。
僕はワルシャワに到着後そのまま生活を続けることもあり、大型スーツケースとリュックサック、そしてパソコン用カバンの3種類を日本から持参してシベリア鉄道に乗車しました。
僕が持参したスーツケースは、レジェンドウォーカーの大型ソフトスーツケース。
[レジェンドウォーカー] legend walker T&S(ティーアンドエス)軽量スーツケースL 4036 BK (ブラック) |
Amazonでの製品情報によると、サイズは「タテ76cmxヨコ48cmxマチ28cm」で、恐らくスーツケースの中でも一番大きいサイズになると思います。
スーツケースについては、事前にどのサイズまで持ち込めるか(というか、持ち込んだ後で置けるスペースがあるか)が分からなかったのですが、中国経由のシベリア鉄道の車両であれば下段ベッドの下に問題なく収納できました。
その時の様子がこちら。
この下段ベッドの下に、ベッドと同じ方向にスーツケースを収納できました。
とは言っても、移動中にいちいちベッドを上げてスーツケースから荷物を取り出すのはほぼ不可能ですし、相部屋の乗客がいないときを見計らってしないといけないので、移動中に必要なもの(アメニティ、寝巻等)は、予め小型のリュックサックに入れておきましょう。
また、スーツケースですが、このサイズだとロシア製車両を使った時に、ベッド方向に収納することができません。ロシア製車両は、ウラジオストク~モスクワの列車や、ウランバートル発イルクーツク行き等の列車で使われていますが、これに乗車する時は
この写真のように、スーツケースをレール方向に置かないといけません。この写真の右側に見えるように、小物入れ用の区画があるのですが(これは中国製車両にもあります)、ロシア製車両は中国製車両より少しだけ車幅は狭く(中国とロシアとではレールの幅が違うので)、中国製車両の時のようにベッド方向には収納できないんですね。
ただ、これより一回り小さいサイズのスーツケースだと問題なくレール方向に収納できるので、あまり心配する必要はありません。
荷物がそこまで多くない場合は大きめのバックパックを持参するほうがいいかも知れません。
②食事関係
シベリア鉄道では基本的に食堂車が連結されていますが、料金が高い割にボリュームが少なかったりクオリティが低かったり、あまり満足度は高くないかも知れまん。僕は中国国内で、出発の日の昼食と夕食は頂きました(これはサービスに含まれていて、食券が配られました)が、それ以外は日本から持ってきた食料や、途中下車の際に調達した食料を食べていました。以下、オススメの食料を紹介します。
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1・カップラーメン(袋麺)
健康面ではあまり好ましくはありませんが、シベリア鉄道旅行で一番重宝する食料は間違いなくインスタントラーメンです。
シベリア鉄道の車両にはサモワールという自動給湯器があるので
お湯を注いで作れるインスタント食品であれば何でもOKとも言えます。インスタントスープ、インスタントコーヒー等もいいかもしれません。
なお、シベリア鉄道旅行の際は、カップ麺を1つと袋麺を複数個持っていくのがベターです。というのも、カップ麺のカップを使い回して、そこに袋麺を入れてお湯を注げば問題ないからです。僕はそれに気づかず、日本から5食分くらい「カップ麺」を持っていったのですが、正直スーツケースの中で嵩張るので持ち運びが大変でした。
ただ、袋麺は日本から持っていくと途中で粉々になってしまう恐れもあるので、一番いいのは最低限の麺類を日本から持っていて、後は現地調達することです。北京、ウランバートル、イルクーツクのスーパーではインスタント袋麺が問題なく手に入りました。
2:ウイダーゼリー
インスタント麺だけだと栄養面では好ましくないのと、全然お腹が満たされないと思うので、非常食としてウイダーゼリーも持っていくといいでしょう。僕は道中、基本的にカップ麺+ウイダーゼリー+スナック、という大変ひもじい食生活を送りましたが…
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3:乾パン
意外とオススメなのがこれです。普通は災害時の非常食として買うことが多いと思いますが、シベリア鉄道の旅でも何かとお腹を満たしてくれます。味付けは素朴ですが、この味がまたいいんですよね。
なお、缶入りと袋入りが売られていますが、袋入りだと持ち運びの際に粉々になってしまうので缶入りを買いましょう。
4:スナック
合わせて間食用にお菓子があればなおよしです。こういうのは日本で買わず、旅の出発地点に着いてから買うのがいいですね。なお、チョコは溶けてしまうので、ビスケットとかのほうがいいでしょう。
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5:ミネラルウォーター
あとはこれ、お水です。
もちろん北京やウラジオストクで買うのですが、シベリア鉄道旅行中は、サモワールはありますが車内でミネラルウォーターは飲めないので(食堂車には売っていると思いますが)、こちらも最低限持っていきましょう。
ロシア国内では途中の駅で長時間停車することがあり、ホームの売店で追加調達することももちろんできます。
6:マイ箸
あと、麺類を食べるのであれば箸も必要ですね。中国経由で行ったのですが、お店に案外使い捨て割り箸が置いてなくて現地調達できませんでした。捨てるのも勿体ないですから、できれば日本からマイ箸を持参して使い回しましょう。
③衛生用品関係
続いては衛生用品関係で必須のアイテムを紹介します。
1:フェイスタオル
シベリア鉄道は、ウラジオストク~モスクワ間を走る「オケアン」号にはシャワーがあるようですが、他の列車には付いていないか、一等車を利用しないと使えない恐れがあります。僕が旅行をしたときは、全ての列車でシャワーは付いていませんでした。
ですので、顔を洗う場合は汚いトイレに付いている洗面所を使うのですが、タオルもない(手拭き用の紙はあります)ので、これも持参しましょう。
2:制汗シート
シャワーがない場合、制汗シートを持っているかいないかで旅の快適さが180度変わってきます。逆に、朝と夜に制汗シートで体をさっぱりするくらいしか、シベリア鉄道移動中に体を清潔に保つ方法はありません。トイレを使っている時に済ますとか、相部屋の人がいない間に済ませるようにしましょう。
3:ウェットティッシュ(抗菌のものがベター)
制汗シートとは別に、食事後の手のべたつきを抑えたり、使ったマイ箸を綺麗にするのにウェットティッシュがあると便利です。途中の駅で食料を調達すると、サンドウィッチとかだと手で掴んで食べないといけませんからね。
4:アイマスク
シベリア鉄道の個室(コンパートメント)に付いているカーテンは、全く遮光性がありません…。薄っぺらい生地で、あくまで飾り用で付いているようでした。
部屋を暗くしないと眠れない方は、アイマスクの持参も忘れずに。まあ、ずっと列車に揺られていたら疲れもたまって、途中からは寝られるようになるとは思いますが…。
5:耳栓
列車がガタンゴトン揺られる音がうるさくて眠れないという方はこちらも。レール音は騒音になるか子守歌になるかの2パターンに分かれますね…。
⑤洗い流さないヘアコンディショナー(シャンプー)
シベリア鉄道の場合、利用する客室クラスや列車によってはシャワーが使えない、備わっていない場合もあります。そんなときのために、個室内などで手軽に使える、洗い流す必要のないヘアコンディショナーなども持参しておきましょう。
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※スプレー式のものは、日本~ロシアや中国への飛行機には持ち込めないので、スプレー式以外のものを探すか、大陸まで船で移動(大阪~北京や、鳥取・境港~ウラジオストク)する場合に使うのがいいでしょう。
④暇つぶし関係
ぶっちゃけて言うと、1週間列車に揺られ続けて旅をするのは相当の苦行です。僕は途中下車を2回組み込みましたが、それでもイルクーツクからモスクワへの丸4日間は、特に後半が苦行でした(シャワーも浴びれませんでしたしね)。
というわけで、ウラジオストクや北京からぶっ続けで列車に乗り続ける場合は、溢れかえる時間を有効に使うためのグッズを用意していきましょう。
1:Kindle端末
一番コスパが高いのはKindle paperwhiteですね。1日6時間読書をするとしても、1週間で42時間。これだけあれば新書15冊、マンガだと50冊くらい読めそうです。パソコンで動画を見るのもいいですが、確かコンパートメント内に電源がなかった気がするので、電池の持ちがいいKindle端末のほうがいいでしょう。
2:カードゲーム・ボードゲーム類
友達と一緒に旅行をする場合や、北京~モスクワ、ウラジオストク~モスクワ間を全区間踏破する場合のお供に。全区間踏破の場合、同じ目的地までの乗客が相部屋になる可能性が高いので、色んな国のゲームを勉強できるかもしれません。
3:手帳
せっかくの大陸横断紀行なのですから、自分と対話をする時間もしっかり取って、日記でも書いてみましょう。僕は裏紙にせっせと旅行記を書いていたような…。こういう時じゃないと、人間手書きで記録を残さないものです。
まとめ
いかがでしたか。シベリア鉄道は旅行前に持っていく荷物のことで大いに悩んだのですが、実際に旅をしてみると、別に持っていく必要がないものに気づいたり、これを持っていけば良かったと思うことも多くありました。ここで紹介した他にも、着替え等はもちろん最低限必要ですが、とりあえずは食事と衛生関係のアイテムを充実させれば、シベリア鉄道の旅はより快適になること間違いなしです。
またとないシベリア鉄道旅行をぜひよりよいものにして下さい。
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