ポーランド北部の観光拠点となるグダンスクと、ポーランド南部の一大観光地のクラクフ。
限られた日程でのポーランド旅行を考える際に、どうしてもネックになるのがポーランド北部と南部の移動です。
首都ワルシャワは国のほぼ中心(やや東より)にあって、ワルシャワから周辺主要都市までの移動はたやすくできてしまうのですが、日本の80%ほどの面積のあるポーランド。北部と南部では当然距離もあって、合わせて観光で回りたいときには、これらの区間をどのように移動するかがキーポイントとなります。
目次
クラクフ~グダンスクは空路移動一択。LCCのライアンエアーを上手く利用しよう
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鉄道やバスも使えるけれど
クラクフ~グダンスクの距離はおよそ600km弱。いかにポーランドという国が広いかが分かる距離になっていますが、この距離を陸路で移動しようとすると、とても大変。
ポーランド旅行では真っ先に考える移動方法の、高速特急ペンドリーノ(EIP)を使った場合、直通便を使って所要時間は約6時間弱(最短で5時間30分ほど)。1時間に1本の運行ではありますが、これだと朝一の列車に乗っても目的地に着くのが昼過ぎになりますし、途中でワルシャワを経由するので、どうしても無駄な移動をしている感じが否めません。
また、バスの場合は更に悲惨で、こちらはワルシャワを経由せずにウッチなど、文字通りポーランドのど真ん中を南北に貫くルートで移動することになりますが、この場合の移動時間は約9時間。もう、オススメ自体しません。
そこで、クラクフ~グダンスクの移動には飛行機を使うのがいいのですが、この区間には幸い、隔日運航ではありますがLCCのライアンエアーが飛んでいます。
ライアンエアーでひとっ飛びする場合
ライアンエアーは、毎週月水金の3日間、クラクフとグダンスクを運航しています。
発着時間は、クラクフを起点とする往復運航で、運航日は毎日、クラクフを20時50分に出発してグダンスクに22時05分に到着、グダンスクを折り返し22時30分に出て、クラクフには23時40分に到着、という、夜の時間帯を活用した運航になっています。
運賃は季節によって異なりますが、2019年7月でザッと調べてみたら片道3000円ほどでした。これに、持ち込み手荷物を2個にする「2 bags & priority」や預け荷物で別途料金がかかるものの、片道5000円ほどあれば余裕で移動できてしまいます。
国内線なので、大きな預け荷物があっても1時間30分程前に空港に到着するとして、街を2時間前に出発して1時間フライト、目的地からホテルまで30~1時間ほどの移動を見越しても、鉄道の利用より1時間半ほど速く到着できるのが大きなメリットです。
また、夜間フライトになるので、出発日の日中を街の観光に全て充てることができるのも大きな魅力。これで実質、1日ほど日程に余裕を持たせられると考えれば、鉄道利用よりメリットは更に増えるのではないでしょうか。
デメリットとしては、夜間の移動なので体力に不安がある方には向いていない、ということです。特に大きな荷物を持って、空港と街中を2回往復して、更にその日の日中も街を見て回るわけなので、その日はほぼ休めない、というのが吉と出るか凶と出るか、ということを考える必要がありますね。
チケットの検索と予約は、ライアンエアーの公式サイトから。
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クラクフ~グダンスクはポーランド航空も就航。選択肢としては一考の余地有り
なお、ライアンエアーは運転日や時間の関係でどうも、という場合は、毎日運航のポーランド航空の利用を考えてみるのもありです。
ポーランド航空の場合、毎日運転でクラクフを16時25分に出発してグダンスクには17時45分に到着、折り返しでグダンスクを18時25分に出発してクラクフには19時45分に到着、というスケジュールなので、ライアンエアーよりも使い易さは数段アップします。
ただ、こちらは片道利用で値段が約8000円と、ライアンエアーより高くなってしまうのはご承知置きを。また、フラッグキャリアとは言えどLCCとの競争で、国内線やシェンゲン内路線は、預け荷物は別料金を払う必要がある場合がほとんどなので、その規定についても十分調べておきましょう。
ポーランド航空のチケットを調べるのであれば、スカイスキャナーを利用して。
場合によっては、時間がかかりますが、グダンスク~ワルシャワ~クラクフ、という乗り継ぎ便も予約することができるので、調べてみる価値はあるでしょう。
ヴロツワフ~グダンスクをライアンエアーで飛ぶ選択肢もある
ここからは半分おまけ情報になりますが、クラクフ~グダンスクを移動するのがスケジュール的にどうしても合わなそう、というのであれば、クラクフの西にある、同じく南部の主要都市であるヴロツワフとグダンスクを結んでいるライアンエアーを利用してみるのも、マニアックな方法ではありますが可能です。
この路線は、ライアンエアーが毎週火木土の3日運航となっていて、ヴロツワフを朝6時40分に出発してグダンスクに朝7時45分に到着、グダンスクを8時10分に出発してヴロツワフに9時15分に到着する、というスケジュールです。
こちらも時間帯が時間帯なので上手く予定に取り入れないといけませんが、このフライトを利用できれば、ワルシャワから南部のクラクフとヴロツワフを回ってからグダンスクに飛び、そのままトルンやオルシュティン(湖水地方)を回ってワルシャワに戻る、ということも、全部陸移動で一筆書きをするよりもはるかに簡単にできてしまうでしょう。
あるいは、先にヴロツワフを見てからクラクフに行き、そこからグダンスクに飛んで北部を回る、という逆回りの順もあり。ともかく、思った以上に広いポーランドは、南北を合わせて回りたいときは飛行機を賢く使ってみましょう、という話でした。
チケットの検索と予約は、ライアンエアーの公式サイトから。
まとめ
ライアンエアーが一国の国内線を飛ばすのは非常に珍しいですが、ポーランドのような面積の大きい国であれば、特に不思議ではありません。
ライアンエアーは国内線、シェンゲン内路線はビザチェックも必要ありませんし、他の普通の航空会社と同じように利用できるのが強みですね。
ポーランド国内のライアンエアーについては、こちらの記事でも解説しています(記事で書かれている路線は、現在飛んでいない場合があります)。
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