ポーランドで虫歯が見つかって、25万円ほど溶かした話をしよう
スポンサードリンク

2016年7月中旬~2017年11月頭まで、ノンビザ+ワーホリを組み合わせて約1年3ヶ月ポーランドに生活をしていた僕ですが、この間は大きなトラブルに見舞われることもなく、総じて満足度の高い生活を送り続けることができました。何かが盗難に遭うこともなかったのは、1年以上の生活だと奇跡的とも言えると思います。

 

ただ、実は渡航して3ヶ月ほど経ったときに、ポーランド生活史上最大のトラブルに遭遇してしまいました。タイトルに書いた通りのまんまですが、今回は、滞在中にもあまり赤裸々に話してこなかったこの体験を、詳しくまとめてみました。

 

目次

スポンサードリンク

ことの始まりは、一時帰国を終えた直後

僕がポーランドにやってきたのは、2016年7月の半ば。この時は、北京からワルシャワまで鉄道を使って遠路はるばる旅をしてきたのですが、いかんせん当面の生活道具で荷物が多すぎで、冬物など全く用意してこなかったので、2ヶ月経ったあたりの9月下旬に、1週間だけ日本に戻って、冬物や予備のパソコンの支度をして、またポーランドに戻ってきたのです。

 

ただ、その直後、確かワルシャワに戻った翌日か2日後だったと思いますが、口の中で何かが動いたような感じがして、その後水を飲んだりしたら、右上の奥歯が死ぬほど痛むようになっているではありませんか。

 

僕は昔から、右上の親知らず?が虫歯になっていて、日本で昔治療をしてもらって以来、ずっと詰め物をしていたいのですが、よりによってポーランドに戻ってきた直後にその詰め物が外れてしまったのです。

 

当時の痛みは、歯茎の神経に激痛が走るような我慢できない痛みで、なんとか口の左側に水を入れてごまかそうとするも、どうしても痛みを感じてしまう状態。とりあえず歯医者を探さないといけないので、住んでいるアパートの近くをネットで探したり、在住歴が長い日本人に聞いてみたりして、いくつか候補を教えてもらいました。

 

 

日ポハーフの歯医者さんに見てもらうことに

今思うと僥倖というか、なんとワルシャワには、日本人とポーランド人のハーフの歯医者さんがいるということで、日本語も話せる人なので、その人が勤めているクリニックでとりあえず見てもらうことに。

 

情報を教えてもらった日本人の方からは、他の大きな病院なども教えてもらったんですが、

・受付は英語が出来るけれど、歯医者さんは英語ができない(か、その逆)

・英語で健康関係のやりとりをするのは、正直言って非常に不安

ということで、「少しくらいお金が高くなっても…」という思いで、ほぼ迷うことなく、そのハーフのお医者さんのクリニックを選んだのでした。

 

 

スポンサードリンク

なんと、虫歯が6本見つかる!!

 

最初の診察の時にはレントゲンを撮ってもらったのですが、なんとそこで言われたのが、「詰め物が取れた歯を含めて、6つ虫歯がある」ということでした。

 

僕は、海外で歯医者にかかると海外旅行保険が普通は適用されないされないので、7月の出発前に日本で歯医者に通って、特に歯に問題がないことを確認してもらい、虫歯ができているところは治療もしてもらっていたこともあって、この結果にはさすがに大きなショックを受けました。

 

日本でしてもらった治療が不十分だったのか、それとも今回の診察結果がちょっと大げさなのか…(笑)。両方が正しいこととは思えなかったのですが、自分の歯の状態を自分で判断できる能力なんて当然ないので、その歯医者さんのアドバイスを聞くことに。

 

そのクリニックはインプラントを売りにしている所なので、提案の選択肢としては、

①全てをインレーにする(インレーとは、虫歯を削ってそこにセラミックを入れる、保険適用対象外の施術法)

②詰め物が取れた歯と、もう一つ虫歯の進行が激しい歯の2本をインレーにして(ここは選択の余地無し)、残りの4本はコンポジットレジンを充填する

のいずれか、と言われました。

(ちなみに、これ全部日本語で教えてもらっています)

 

そして、この施術代として、インレーの場合は1本1800ズロチ(1600ズロチだったかな?)(=約54000円)、コンポジットレジンの場合は1本850ズロチ前後(=約25500円)という、恐ろしい金額になることを教えてもらったわけです。

 

僕は、その時はお金がかかることよりも、「日本で治療してきたのに3ヶ月でこれだけ虫歯が見つかった」ことのほうがはるかにショックだったので、1度冷静になって考えたいこともあって、その日は施術法の違いや自分でのアフターケア方法の違い、どれくらい持ちがいいのか、ということを聞いて、家に帰ってネットで色々と情報を調べることにしました。

 

結局、レジン施術だと時間の経過と共に、今回のように詰め物が取れる可能性もあるので(とは言っても、数年は持つようですが)、高い買い物にはなりますが、全てインレー治療(こちらは10年以上持つようで、ハリウッドとかの超有名人もしている施術法のようです、ホンマかいなって思いますけど笑)にすることにしました。

 

初診察後、2回通院して施術完了

 

色々と動揺した初めての診察の際に、どのみち施術をするってことで虫歯部分は全て削って一時的な詰め物をし、2回目の通院でどの施術法にするかを伝えました。この時は歯型を取って終了で、更に10日後くらいに3回目の通院をして、この時にインレーを挿入して虫歯治療は完了、ということになりました。

 

この時のインレー治療代金が、ちょっと割引をしてもらって、合計で確か8600ズロチ(=約25万8千円)だったと思います。自分で書いていて、よくこれだけのお金を払えたなと感心しています(笑)

 

この時は、施術代の半分をクレジットカード、残り半分を現金で用意して支払いをしましたが、これに加えて、初診時のレントゲン代などで確か750ズロチ(=約22500円)ほどかかったので、合計で30万円ほど、海外で歯科治療を受けてお金を溶かしてしまったことになりますね…。

 

この時は、さすがに「まさか自分が」とは思っていたのですが、これを機に、オーラルケアにはそれまで以上に時間とお金をかけるようになりました。結果的に大きすぎる買い物になってしまいましたが、今後のことも考えると高すぎることはなかったのかな、と思うようになりました。

 

と、このブログを読んでいるあなたが、僕と同じ悲惨な状態にならないためにも、以下教訓をまとめておきます。

 

スポンサードリンク

海外の歯科治療で25万円を溶かして得た教訓

 

①歯に限らず、健康管理にはしっかりと時間とお金を投入する(予防、未病が一番)

僕は今回のことを経験するまで、オーラルケアは以下のようにしていました。

・歯ブラシで3分ほど丹念に磨く(歯磨き粉は不使用)

・歯間ブラシで歯と歯の根元(歯茎)をケアする

ただ、今回見つかった6本の虫歯の多くは、歯と歯が接するところ(歯茎から少し離れた所)の両方の歯にまたがっていたので、このケア方法だと不十分だったことが分かりました。

これ以来、以下のような方法に変えてオーラルケアは毎日行っています。

・歯ブラシに歯磨き粉を付けて、3分以上磨く

→歯磨き粉はフッ素入りとか、色々試しています。半分くらい気休めという側面もありますが、それで結構気の持ちようは変わります。

・歯磨きをした後、デンタルフロスで全ての歯間のゴミを取り除く

→ポーランドの場合、Oral-Bという、青いパックに入ったミントの香りがするデンタルフロスがいいです(施術してもらった歯医者さん談)

日本だと同じものはないようで、以下の製品などになるようです。

Oral B Essential Mint Waxed Dental Floss (50m per pack) 経口b不可欠ミントはデンタルフロスをワックス(パックあたり50メートル)

新品価格
¥929から
(2017/11/14 13:45時点)

ポーランドだと、フロスはROSSMANで購入できて、25mで10ズロチほど。Amazonで見る限り、日本のほうが高めです。

 

このフロスを使い始めてから分かったのですが、歯間に詰まった食べ残しが出るわ出るわ…。僕の歯の間や詰まり具合が独特なのかもしれませんが、それまで使っていた歯間ブラシだけでは、全く汚れを取り除けていないことが分かりました。

 

・フロスを使った後は、マウスウォッシュでトータルケア

 

薬用 リステリン クールミントゼロ マウスウォッシュ 低刺激 1000mL 【医薬部外品】

新品価格
¥697から
(2017/11/14 13:49時点)

 

最後は、とどめを刺すつもりでマウスウォッシュを使っています。これを1杯口に入れて、30秒ほど口をゆすいで終了。種類はいろいろありますが、僕は普通のミントとかを使うと刺激が強すぎるので、この「クールミントゼロ」を使っています。

なお、旅行用のコンパクトサイズもあるので、僕は別途そちらも購入していました。

Listerine Total Care Mouthwash (95ml) リステリントータルケアマウスウォッシュ( 95ミリリットル) [並行輸入品]

新品価格
¥599から
(2017/11/14 13:52時点)

 

こちらは低刺激タイプのものがないので、この紫色のものをしぶしぶ使っているのですが…

 

ただ、これでもか!という程にオーラルケアにはお金と時間を使うようになったので、今のところ大きな虫歯などは見つかっていません。歯垢とかはどうしても残ってしまうので、定期的に歯医者さんで見てもらう必要はあると思いますが。

 

②健康と安心はお金で買える

僕の場合、ワルシャワでたまたま日本語が通じる歯医者さんが見つかったのが幸運でした。これが、英語だけ、あるいはポーランド語だけしか通じない歯医者さんの場合、もっとお金は安く済んだかもしれませんが、施術やコミュニケーションに不安を感じていたと思いますし、そういう意味では今回の治療代は、勉強代に加えて「安心料」と考えると、そう高くはない金額だったと思います。

 

また、これは海外にいる時に限りませんが、人間どうしても、お金をケチって健康診断を受けなかったり、病院に行かなかったりして、被害を大きくしてしまいがちです。

 

でも、これって結局、被害が大きくなって、必要なお金と時間が増える一方なので、お金はケチらずに、自分の健康に投資したほうがいいです。

 

③人それぞれ、「健康のボトルネック」は違う

 

実は僕は、あまり太らない体質なので、ご飯が美味しいポーランドにいても、絶対に太ることはないだろう、とタカを括っていたわけです。

実際、日本からポーランドにやってきた人は、ご飯が美味しいあまりに食べ過ぎて、太ってしまうことが多いみたいなんですが、自分に限ってそれはないだろう、と。

 

ただ、それは事実だったんですが、僕の場合は脂肪じゃなくて虫歯で帳尻が合ってしまったことになるわけですね。美味しいご飯を食べていたら虫歯になってしまった…というオチが見事に付いてきてしまったわけでして。

 

この時に学んだのが、人それぞれ、健康のボトルネックは違うんだなということ。僕の場合は、太りにくいかもしれないけれど人一倍虫歯になりやすい(オーラルケアを丹念にする必要がある)、ということが分かったことが、今回の大きな学びでした。

 

④日本にいる間に親知らずは抜いていこう

これは、今回の大金を溶かした話とは別件なのですが、実は僕、この治療が終わった後に、右下の親知らずが伸びてきて、更に炎症を起こしていたので抜歯することになったのです(笑)

 

こちらも、今までずっと親知らずなんて生えてこなかったし、既に生えていたものはとうの昔に抜いていたので、「この滞在中に親知らずが伸びてくることはないやろ」と思っていたのですが、こちらも甘かったです…。

 

この親知らずの炎症は、もしかすると虫歯治療のストレスだったり、海外生活でのストレスが影響してしまったのかもしれません。そういうことが起こり得るので、これから海外でワーホリや留学をしようと考えている方は、日本で親知らずは(生えているのであれば)4本全部抜いていくのがいいでしょう。海外で抜くとなると、これまたいい値段がしてしまいます。

 

⑤それでも不安なら、歯科治療補償特約が付いた海外旅行(留学)保険に入ろう

①~④の内容に取り組んでも、人によっては不安がぬぐい去れないし、もしかすると歯科治療を受けることになってしまうかもしれません。

 

そういう場合は、海外旅行保険を申し込む時に、歯科治療費も補償してくれるプランを探して申し込んでおきましょう。もちろん保険料は割高になりますが、治療内容と金額によっては、結果的に保険に入っておいたほうが割安になった、ということになるかもしれません。

 

結局、健康や安心にはいくらお金を払っても高すぎることはないので、お金をケチらずに使うようにするのも考え方の1つと言えるでしょう。

 

まとめ

今回は、僕がポーランドで経験した虫歯治療の顛末をまとめました。他のヨーロッパ諸国がどうなのかは詳しく知りませんし、上手くやればもっと安く済ませられたのかもしれませんが、一つのケーススタディーとして是非ご活用下さい。

 

 

スポンサードリンク

おすすめの記事