ポーランドで一番有名な観光地・クラクフ。近隣にあるアウシュビッツやタトラ山地なども含めて、短期滞在でも長期滞在でもそれぞれの楽しみ方ができるクラクフでは、街巡りと合わせて食事も楽しんでみたいもの。
今回は、計3ヶ月滞在してクラクフを歩きまわった僕がオススメする、クラクフのレストランを7つ紹介します。ガイドブックなどに掲載されている定番のものもあれば、通向けのお店もあります。ホテルの立地などに応じて、ぜひ上手く予定を立てて美味しい料理を楽しんでみて下さい。
それでは早速、見ていきましょう。
目次
①リーズナブルな値段が嬉しい旧市街のGospoda Koko
クラクフ旧市街の中にあって、恐らくクラクフで一番有名なポーランド料理レストランが、このGospoda Koko(ゴスポダココ)。メイン+シチュー+サラダのセットが約20ズロチ(600円)行かない値段から注文でき、ビールも0.5Lが5ズロチ(150円)から飲める、節約旅行者向けの聖地と言うべき貴重なレストラン。立地の良さがありがたくて、旅行者はもちろん、クラクフで留学生活など、長期滞在をするときにもヘビーローテーションで通えるレストランです。
セットメニューの他にも、ナレシニキ(クレープ)やピエロギなどの単品料理も豊富にあるので、お腹と相談して注文してみて下さい。ポーランド料理は一人前の量が多めなので、食べ盛りでなければ単品注文のほうがいいかもしれません。
座席は地上と地下にあって、地下はインターネットに接続できないので不便と言えば不便ですが(Wi-Fiもあまり安定していません)、それを含めてもとりあえずクラクフでは足を運びたいレストランです。
料理の一例。
(直前の写真の右にあるのはソバの実。ポーランドや周辺国では、ソバを麺ではなく日本の白米のように食べます)。
場所は旧市街の中のやや南側。午前8時~午前1時まで営業なので、朝ご飯もお昼ご飯も晩ご飯も、飲みも全てカバーできる名店です。2017年秋頃まではクレジットカードが使えませんでしたが、2018年以降は使えるようになったのもポイントが高いです。
地図はこちら。
②ポーランド料理レストラン・Smakołyki(スマコイキ)
ゴスポダココと並んで、クラクフのポーランド料理レストランのツートップを形成するお店と言えばこのSmakołyki(スマコイキ)でしょう。地上、地下、そして2階に座席があって、ほのかに薄暗い雰囲気もなかなかいいアクセントになっています。
こちらも、セットメニュー(メイン+サラダ+スープ)が20ズロチ前半から注文でき、単品メニューも豊富。
こちらもボリュームが多いので、注文内容にはくれぐれもご注意を。
営業時間は朝8時~22時、日曜だけ朝9時~22時。こちらも朝昼夜、万能です。
場所は旧市街をとりまく道路のすぐ道沿い。ゴスポダココからも近い、旧市街の西側です。
③ミシュランにも掲載されたステーキ店・Ed Red
2016年、2017年にミシュランに掲載された、こちらも旧市街の中にあるステーキ屋さん。
ステーキ肉は、アメリカやポーランドなどいくつかの国から仕入れていて、ワインも国内外のものを味わえます。
250gのステーキとグラスワインで130ズロチ(3900円)程度と、ポーランドではいい値段ですが、この金額でこのクオリティのステーキを食べられると考えると、決して高い買い物とは言えないでしょう。
ミディアムレアのステーキを頂きました。
付け合わせのシーズニング(ソースなど)は、最初の1つ以外は追加料金が必要で、お好みに応じていくらでも加えることができます。
場所はこちら。営業時間は13時~23時、金曜土曜は深夜0時まで営業しています。
④旧市街内のテラスビュッフェ・Chimera(キメラ)
こちらも旧市街の中にある、いわゆる「ミルクバル」形式のビュッフェレストラン。同じ店内に格調高いいわゆる「レストラン」もありますが、今回はカジュアルなビュッフェを紹介します。
敷地をくぐると再度日差しの差し込むエリアがあって、そこで食事の注文と飲食ができます。
値段も良心的で、料理を3種類盛り合わせか5種類盛り合わせでスタッフに取ってもらって支払う形式。5種類盛り合わせで20ズロチにいかない値段で、これにドリンクが別料金で追加されます。
こちらで3種盛り。
営業時間は9時~22時、日曜のみ11時開始。この旧市街にはヤゲロン大学もあるので、上で紹介したゴスポダココ、スマコイキ共に、学食としての機能もある程度果たしていると思われます。
場所はこちら。
⑤ド定番のポーランドチョコ専門店・Wedel(ヴェデル)
ポーランドで一番有名なスイーツブランドと言えばヴェデル(現在はロッテに買収され、会社名はロッテヴェデル)でしょう。
そのヴェデルですが、もちろんクラクフにもお店があります。
注文したいのはなんと言ってもチョコレートケーキやチョコレートパフェですが、甘ったるすぎて苦手…という方は、チョコが載ったチーズケーキなどを注文してみてもいいでしょう。
ヴェデルは完全に観光客向けのブランドなので、パフェやケーキで20~30ズロチ(600~900円)あたりの値段となっています。
ホットチョコレート(ココア)もいくつか種類がありますが、これも相当甘いので、できればチョコ系のスイーツとストレートティーを合わせるほうが、しつこさは感じないかもしれません。
営業時間は、朝9時又は10時~23時又は深夜0時まで(日によって組み合わせが異なります)。旧市街を歩き疲れたら、ヴェデルで一休憩はいかがでしょうか。
場所はこちら。
⑥カジミエシュ地区にあるザピエカンカ屋さん(複数)
ポーランドには「ザピエカンカ」というファストフードがあって、細長いパンの上に肉やチーズ、野菜を載せて食べる、ピザの亜型みたいなものです。これはポーランド各地で手軽に食べられるポーリッシュフードなんですが、クラクフだとユダヤ人地区のカジミエシュに、このザピエカンカ屋さんが乱立しているので、一度立ち寄ってみたいものです。
カジミエシュ地区にはシナゴーグなどもあるのですが、特に有名なザピエカンカ屋さんが集まるのが、この市場エリアの広場です。
場所はここ。カジミエシュ地区の文字通り中心と考えると分かりやすいです。
この真ん中にある、円形の建物の中にいくつもお店が入っていて、ザピエカンカ屋さんも複数店舗あるので、試して見て下さい。長いサイズのザピエカンカで高くても12ズロチ(360円)程度と、小銭でお腹を満たすのにザピエカンカはうってつけです。
バラエティも多くて、逆に多すぎて決められないこともあると思うので、トッピングがシンプルな安いものか、全て盛りの少し高いもののどちらかで選んでみましょう。ただ、ザピエカンカはピザのように、チーズなどでトッピングをカバーしているわけではないので、どうしてもこぼれ落ちてしまうトッピングも多くなってしまいます。それを避けるなら、シンプルなトッピングのものを選ぶのがオススメです。
⑦クラフトビールが楽しめる廃墟バー・Weźże Krafta
ポーランドには、多くの街に「廃墟バー」、言い換えると「居抜きバー」がありますが、クラクフで一番有名なのが、このWeźże Kraftaをはじめとする様々な飲み屋さんがある一帯でしょう。
先に場所を説明しておくと、旧市街から少し西に行った場所、クラクフ国立美術館などがあるエリアの近くです。
ここはもともと、タバコ工場があったのですが、廃業になったあと「居抜き」をして、そのままバー街に変わってしまった、大胆な経緯を持っている場所。このWeźże Krafta以外にも沢山のバーがあって、クロークのあるクラブなども入っている、一晩を過ごすには時間が足りない場所です。
Weźże Kraftaでは、この写真のように20種類を超えるビールを3種類のサイズで注文することができます。150mL、330mL、500mLで、少しずつ楽しみたい方は150mLか330mLで注文していきましょう。英語の簡単な説明もあるので、どういうビールかのイメージは付くかと思います。
なお、この「廃墟バー」は、日中はレストランとして営業している店舗もいくつかあるので、食事利用をしてみるのもいいでしょう。
こちらは日中の風景。
まとめ
クラクフには多くのレストランがあるので、食べてみたい料理や訪ねたいお店が決まっているのであれば、素直にそこを利用してみるのもいいかと思います。ですが、特に決まっていないとか、新しいお店に行ってみたい、という方は、今回の記事を参考にして実際に訪れてみて下さい。
特に、最後に紹介した廃墟バーはポーランド人の友だちから教えてもらった、どちらかと言えば「穴場」のお店になっています。雰囲気も、良い意味で一般的な「クラクフ」のイメージとは異なる一角になっているので、ここはぜひ訪れてもらえれば嬉しいです。
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