クロアチアと南東、セルビアの南西に位置する、旧ユーゴスラビアを形成していたモンテネグロで一番有名な観光地と言えば、クロアチア・ドブロブニクから日帰りでも行ける世界遺産の街コトルでしょう。
しかし、モンテネグロの夏で楽しめるのはコトルだけではありません。
アドリア海に面したモンテネグロには多くのビーチリゾートの街がありますが、その中でも特にオススメなのが、交通の要所にもなっているブドヴァ。
今回は、まだまだ知られていないこの街についての魅力をお伝えしていきたいと思います。
目次
モンテネグロで夏は一番活気が出る街・ブドヴァ
ブドヴァは、モンテネグロ国内のアドリア海岸沿いではちょうど南北の真ん中に位置していて、アドリア海岸沿いの街の中で最も古い歴史を持っている街の1つ、と言われています。
モンテネグロの観光地=コトル、というイメージが多くの日本人にはあると思いますが、コトルは入り江の中にできた街なので、他のアドリア海岸沿いの街とは少し趣が異なります。
コトルがやや落ち着いた(大人びた)雰囲気の街になっているのに対して、今回紹介するブドヴァは、周辺諸国から多くの旅行者が気楽にやってくる、モンテネグロ国内で夏は一番賑わうビーチリゾートの街です。
その要因はいくつかありますが、街の地理的位置が関係しているのは間違いありません。
ブドヴァから北に約25km進めば、アドリア海岸の空路玄関口となるティヴァトが、30km進めば世界遺産のコトルがあり、ブドヴァから東に60km進めば首都のポドゴリツァが、そして南に行けばシュコダル湖やアルバニアのティラナにすぐ行けるようになっていて、3方向からの旅人が多く出入りする交通の要所となっているのが、賑わいの大きな理由と言えます。
ブドヴァで回ってみたい場所5箇所
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①長く続くビーチ
ビーチリゾートの街ですから、ブドヴァの海岸沿いで遊ぶことはやっぱり外せません。
ブドヴァの街は西側に旧市街があり、東側にビーチリゾート関係の施設がある新市街(?)があって、この砂浜は東側で続いています。
海に入って遊ぶのももちろんいいですし、海岸沿いにレストランやお土産物屋さんがこれでもか、というほど軒を連ねているので、そこで食事に舌鼓を打つのも良し。
海の街なので新鮮な海鮮料理を食べられるのが嬉しいのと、知る人ぞ知るモンテネグロワインも嗜むことができます。
モンテネグロワインとイカ料理を頂いたのは、やや旧市街側にあるVila Manojlovicというレストラン。
②ブドヴァ旧市街の街並み
昔の姿がそのまま残り、赤レンガの屋根が連なっているのがブドヴァ旧市街。
ブドヴァのビーチ沿いからは徒歩15分ほどで行くことができます。
旧市街はとてもコンパクトで、歩いて回るだけなら30分やそこらで見ることができてしまいます。
ので、レストランやいくつかの見どころを回るのがオススメで、今回紹介するのはツィタデラ要塞です。
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③旧市街の端にあるツィタデラ要塞
ブドヴァ旧市街は歩くだけではその美しさを全て味わえる、というわけではありません。
ツィタデラ要塞に入場して、高台から街の全景とアドリア海を眺めてみましょう。
入場料は5ユーロと、「ここでお金取るんかい!」というのが正直な感想ですが、ツィタデラに入ったら色々と写真映えする場所があります。
ツィタデラから見る海岸沿いの景色、カフェに続く白壁に囲まれた道、そして調度品が展示されている建物など。
旧市街を普通に回るだけでは時間が余ってしまうので、このツィタデラの中にも入ってきたいものです。
④ブドヴァ旧市街ビーチ
ブドヴァのビーチは主に街の東側にありますが、旧市街の中にもちょこっとだけ存在しています。
それは、ツィタデラのすぐ西側にあって、少し隠れたビーチ。ちょっとした入り江のようになっていて、泳げる範囲は限られていますが、純粋にビーチだけがあって新市街よりも落ち着いています。
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⑤新市街のビーチから眺める高級住宅街
これは目で鑑賞するスポットなのですが、ブドヴァの東側には、沿岸に高級住宅(コンドミニアム)が建っています。
このコンドミニアムの形が面白くて、夕暮れ時には太陽の光が反射して不思議な風景を作り出しています。
宿泊をするのであればそれもいいですが、ブドヴァの中心地からだと少し遠い距離にあるので、宿は旧市街周辺で取って、あくまで建物の外観を楽しむのがオススメです。
建物の場所はこちら。
これらの5箇所を見て回るのであれば1日あれば済みますが、ブドヴァのようなビーチリゾートの街は日常を忘れてダラダラするためにあるので、思い切って数泊して楽しんでみましょう。
ブドヴァで宿を探すなら
アドリア海沿岸の街は、ハイシーズンには宿代がとても跳ね上がります。ブドヴァも同じですが、オススメは、街の中心部から少し離れたエリアにあるホテルから探すこと。
場所としてはこの辺りですね。
僕が宿泊したのは、ブドヴァの一番山側にある道沿いのHotel Jovanaでした。
白亜の壁に、自由に泳げるプールも付いているという贅沢っぷりで、2018年8月に利用して1泊52ユーロ(素泊まり)でした。
旧市街まで約2kmという遠さではありますが、旧市街周辺だとホテル代が跳ね上がるので、財布と要相談ですが、ハイシーズンに1泊でこの価格で泊まれれば御の字と言えるでしょう。
アドリア海岸沿いのホテルでよくありますが、ウェルカムデザートが付いてきました。
フロントから外の眺め。
ダブルベッド1室で52ユーロなので、1人当たりの値段で計算すると非常に安いですね。
プールはこちら。
ホテルの予約はBooking.comで行いました。
食事を全て外食で済ますのは抵抗がある、という方には、僕が泊まったこのホテルがあるエリア一帯にはスーパーも沢山あって、節約して過ごすことができるのでオススメです。
おまけ:ポドゴリツァ方面から来る際は絶景が見られる
実は、ブドヴァの街は山に囲まれていて、周辺の街に抜けるには山を越えるかトンネルを抜けないといけません。
ポドゴリツァとブドヴァを結ぶ道路は、ブドヴァから山道を蛇行して高度を稼ぐようになっていて、ブドヴァの街を離れるとき、あるいはポドゴリツァからやって来る時には、息を呑むような絶景が広がっています。
想像以上に都会であることがお分かり頂けると思いますが、この景色を見るために、ポドゴリツァ~ブドヴァ~コトル、という風に旅をしてみるのは価値ありですよ。
まとめ
今回は、モンテネグロ屈指のビーチリゾートの街・ブドヴァを紹介しました。
モンテネグロからコトルやドブロブニクを目指す場合は必ず通過する街なので、時間を作って1日でも滞在してみてはいかがでしょうか。
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