ド定番から穴場まで!クラクフ周辺を堪能する観光スポット10選はここ!
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ポーランド南部の都市・クラクフは、1978年の世界遺産第一号に登録された、ポーランド随一の観光都市。

陸路でワルシャワはもちろん、周辺諸国はチェコのプラハ、スロヴァキアのブラチスラバ、ハンガリーのブダペストなどに手軽にアクセスできることもあり、ポーランド屈指の観光客数を誇る街です。

 

ポーランドでは、ワルシャワはビジネスの街、クラクフは観光の街、と言われるほどにそれぞれの街の趣は異なっており、とりあえずポーランドに旅行で来るなら、極論ワルシャワは行かなくてもクラクフとその周辺スポットだけを回れば十分とも思います。

 

今回は、そんなクラクフとその周りにあるオススメ観光スポットを11個まとめました。ド定番の場所はもちろん、玄人向けのスポットもあるので、予算やスケジュール、好みに応じて行きたい場所を選んでみて下さい。

 

それでは順に見ていきましょう。

 

目次

①クラクフ旧市街(歴史地区)(織物市場や聖母マリア聖堂など・世界遺産)

クラクフに来たらとりあえずここ、というのが、街のまさに中心にあるクラクフ旧市街。

広場の真ん中にある織物会館は、中で多くの雑貨を物色することができますし、広場の周りにある聖マリア教会では毎時00分に、塔からラッパ(トランペット)吹きの演奏を聴くことができます。

このトランペットは中世の時代に、モンゴルからの敵襲を知らせるために吹いている途中に矢で射殺された、という言い伝えがあり、今でも途中で突如演奏が止まってしまいます。

この旧市街一帯には他にも教会が多くあり、レストランやカフェももちろん溢れています。クラクフに来たらこの近くに宿を取るのが、中央駅・バスターミナルにも近く、旅行代理店も近くにいくつかあるので便利だと言えます。

 

夏の旧市街の様子はこのとおり。晴れた日は最高です。

②ヴァヴェル城(世界遺産)

旧市街の南端に位置するのが、現在は博物館や宝物殿となっているヴァヴェル城。

お城は、中庭あたりまでは無料で散策することができるので、夏場は多くの観光客で一帯がごった返します。

 

中の展示を見学したい方は、チケットを購入して建物の中に入りましょう。

見学できる場所はいくつかあるので、それぞれの営業時間とチケット代は以下のリンク先から調べて下さい。

http://wawel.krakow.pl/en/index.php?op=53

 


※なお、クラクフ歴史地区は、後で述べるヴィエリチカ岩塩坑と合わせて、第1回世界遺産委員会により世界初の世界遺産となった場所です。ヨーロッパの中ではポーランドからこれら2箇所の以外は、当時の西ドイツから1箇所だけなので、非常に名誉ある箇所だと言えます。

 

③カジミエシュ地区

旧市街・ヴァヴェル城と双璧をなすクラクフの観光スポットが、南東にあるカジミエシュ地区。

この地区はかつてのユダヤ人地区(ゲットー)で、シナゴーグや博物館が多く存在します。

また、旧市街よりも渋い雰囲気があり、小洒落た飲食店も多く軒を連ねる場所です。

カジミエシュ地区の中心には、ザピエカンカなどを食べられる屋台があるので、ユダヤ人関係の施設とともに、小腹を満たすのに散策してみるのもいいですよ。

なお、カジミエシュ地区は映画「シンドラーのリスト」の撮影舞台となった場所でもあります。

④アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所(世界遺産)

ポーランドと言えばここ、「アウシュビッツ」を最初にイメージする方も多いのではないでしょうか(当時はナチスドイツの領土だったので、なぜかアウシュビッツはドイツにある、と勘違いしている人もいるようですが…)

 

時々、「ポーランドでとりあえずアウシュビッツに行きたい」とお考えの方で勘違いが多いのが、アウシュビッツがワルシャワ近くにあると思われていることです。アウシュビッツは、クラクフを拠点にアクセスするしかないので、ワルシャワから訪れる場合はクラクフでワンクッション置くようにして下さい。

 

アウシュビッツへは、クラクフのホテルやホステルから日帰りのツアーが組まれていることが多い(バスでの送迎と英語ガイド付き)ので、これを利用するのが一番確実ですが、「個人で行きたい!」という方は、クラクフ中央駅からLajkonik busというバス会社を利用して、アウシュビッツまでバスで往復してみましょう。

(他にもアウシュビッツを結ぶバスは沢山ありますが、Lajkonik busがバスの設備もよく快適です)

 

なお、アウシュビッツは入館自体は無料ですが、夏期(4月~10月)の日中はガイドと共に必ず入場しないといけず、ガイド料を払わないといけません(このために、アウシュビッツの入場料が有料と勘違いされることがあるようです)。

 

ガイドは不要で、自分だけで見て回りたいという方は、夏期は7時台か16時以降の入場であれば、ガイド無しで無料で入ることができますし、冬期(11月~3月)であれば、日中でもガイド無しでも入れるようです。

 

なお、アウシュビッツは第1収容所(アウシュビッツ)と第2収容所があって、これらの間は無料のシャトルバスで移動できます。

アウシュビッツの詳しい回り方については、ポーランドでワーホリをしていたほだ君のブログに書いてあるので、そちらをご参照下さい。

1000円でアウシュヴィッツを満喫してきた!(バス・電車での行き方)

 

⑤ヴィエリチカ岩塩坑(世界遺産)

クラクフ郊外でのマストスポットは、東側にあるヴィエリチカ岩塩坑。

13世紀から岩塩を採掘していて(現在は停止)、この地域で取れる岩塩がクラクフからヨーロッパやアジア各地に運ばれていたこともあって、クラクフは古くから交通の要所として栄え、ポーランドでの「旧都」として長く栄えたのでした。

ヴィエリチカ岩塩坑も、クラクフ市内のホテル・ホステルからツアーが出ていることも多いですが、自力で行くならクラクフ中央駅からDworzec PKP Wieliczka-Rynek-Kopalnia行きの鉄道に乗って(クラクフ交通のゾーン2)、そこから徒歩でアクセスできます。

 

ヴィエリチカ岩塩坑もチケットが必要で、英語ガイドは通常84ズロチ/人。ポーランド語だと55ズロチ/人なので、いかに観光地価格かが分かります(4月末~5月頭と、7月8月は4ズロチ値上げ)。

 

チケット購入は現地か、こちらのページでオンライン事前予約か。オンラインの場合、旅行の数日前までしか予約はできませんが、入場時間ごとの定員の空きを確認できるので便利です。

 

なお、実はヴィエリチカ岩塩坑のコースは2つあって、ツーリストコースと採掘コースがあります。通常大多数の人はツーリストコースを訪れますが、もっとディープな旅がしたい!という方は採掘コースをどうぞ。

採掘コースの場合、実際に採掘体験などが行えるようです。

ツーリストコース概要(英語)

採掘コース概要(英語)

⑥シンドラーの工場博物館(クラクフ歴史博物館)

カジミエシュ地区と合わせて回りたいのが、シンドラーがかつて経営していた工場に作られた、第二次世界大戦時のクラクフの歴史を学べる博物館。シンドラー本人や、映画「シンドラーのリスト」についてはほとんど紹介されていないのでご注意を。

詳しくは以下の記事で。

 

⑦クラクフ・プワシュフ強制収容所跡

こちらも大変玄人好みのエリアですが、クラクフにかつてあった強制収容所跡地のプワシュフも一見の価値ありです。

この強制収容所跡は、絶滅収容所ではなく労働収容所だったのでアウシュビッツなどとは様相が少し違いますが、このエリアも「シンドラーのリスト」の舞台になった箇所があるので、映画や歴史が好きであれば是非訪れてみて下さい。

詳しくは以下の記事で。

⑧ティニエツ修道院

ヴィエリチカ岩塩坑と同じだけの長さの歴史を持つのが、南西のはずれにあるティニエツ修道院。

周りに何もない落ち着いた空間は、観光客でごった返しているクラクフとはまた違った趣を感じさせてくれるはずです。

アクセス方法などは以下の記事で。

 

⑨ザクシュベク池と見晴台

「池」といいながら、露骨な岩肌がゴツゴツと見える雰囲気は、日本の「池」とは少し違うザクシュベク池。クラクフ中心部からバス+徒歩で約30分あれば到着できるこの場所は、クラクフ人にとってのリラックススポットの穴場。

 

観光目当てで訪れるとまず訪れることはないかもしれませんが、天気のいい日には池と周りの木々が世界に彩りを加えてくれます。1日くらい、何もかも忘れてここで過ごすのもいいかもしれませんよ。

詳しくは以下の記事で。

 

 

⑩オイツフ国立公園

ポーランド一小さい国立公園、として有名(?)なのが、このオイツフ国立公園。

ここはクラクフからキリスト教の総本山、チェンストホヴァまでを結ぶルート上にあり、聖地巡礼の一角もなしているようです。

秋には一面を覆う紅葉が出迎えてくれます。

詳しくは以下の記事で。

 

まとめ

今回は、ポーランド随一の観光都市・クラクフとその周辺エリアの魅力をぎゅっと詰め込んで紹介しました。

ポーランドの首都はワルシャワですが、時間がない中で旅行で訪れるのであれば、クラクフだけでも十分楽しめます。ディープな場所も含めると1週間あっても足りないと思うので、時間と予算と相談の上で、回る場所を決めてもらえればと思います。

 

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