ポーランドのフラッグキャリアと言えばポーランド航空(LOT)で、日本との直行便も開通した関係で、多くの方はポーランドで利用する飛行機と言えばLOTをイメージされると思います。
しかし、LOTとは別に、アイルランドの有名なLCC「ライアンエアー」も、ポーランド国内線のいくつかの路線に就航しています。
場合によっては、LOTやバス、鉄道を利用する場合よりもライアンエアーを使った方がお得に旅ができる場合があります。今回はそんな、「ライアンエアーのポーランド国内線」の魅力についてまとめました。
目次
ライアンエアーのポーランド国内線の就航路線
ライアンエアーをはじめ、イージージェットやウィズエアーといったヨーロッパのLCCは、基本的にある国から別の国を結ぶ路線を飛ばしています。ライアンエアーの場合はアイルランドとヨーロッパ本土、ウィズエアーはハンガリーと周辺国、と言った風にです。
しかし、ライアンエアーはポーランド国内にいくつか路線を飛ばしていて、時間帯や目的地によっては、移動時間や旅行費用が安く上がる可能性もあります。
そんなライアンエアーのポーランド国内線ですが、2017年6月現在で以下の区間に就航しています。
・ワルシャワ(ショパン空港)~グダンスク 1日3便
・ワルシャワ(ショパン空港)~ヴロツワフ 1日3便
・ワルシャワ(ショパン空港)~シュチェチン 1日1便
・グダンスク~クラクフ 月木にそれぞれ1便
このうち、ワルシャワ~シュチェチンは時間帯が夜であることと、シュチェチン空港がシュチェチン市内とはえらく離れた所にあるのであまり使い勝手が良くないのですが、他の路線は空港と市内も比較的近く、またワルシャワ~グダンスク/ヴロツワフは朝昼晩と時間帯がまんべんなくなっているのも魅力的です。
なお、フライトの時間は曜日によって異なる場合もあるので、以下のライアンエアー公式ページから検索してみて下さい。
https://www.ryanair.com/gb/en/
また、2017年の秋(10月末)からは、新たに
・グダンスク~ヴロツワフ 火木土にそれぞれ1便
と、こちらは他の航空会社がフォローしていない路線にも就航します。
ヴロツワフ~グダンスクは陸路の交通でもアクセスが非常にしにくいのですが、ライアンエアーが就航することでポーランド北部と南西部の移動が劇的に簡単になることが見込まれます。
そして、ライアンエアーのポーランド国内線の良さは、他の手続き面にもいくつか理由があります。その理由を以下でまとめていきましょう。
①ワルシャワはモドリン空港ではなくショパン空港を利用
ワルシャワには、各種大手航空会社が発着するショパン空港と、ライアンエアーが発着するモドリン空港があります。
当然、ワルシャワからイギリスやアイルランド、イタリア、オランダなどを結ぶライアンエアーの便は不便なモドリン空港かを使っているのですが、ポーランド国内線に限っては、LOTとの競争もあってショパン空港に発着しています。
ショパン空港はワルシャワ市内からでも30分あればバスやタクシーで到着できますから、ワルシャワ~グダンスク/ヴロツワフ/シュチェチンをライアンエアーで使う場合も、普通にショパン空港に向かえば大丈夫です。
②搭乗券は印刷する必要なし(スマホの画面で大丈夫)
続いての魅力は、ライアンエアーの搭乗券はスマホに送られてくるメールを見せるか、そのスクショを見せれば大丈夫という点です。
ライアンエアーを利用する時は、一般に後述の「ビザチェック」という、独自の確認スキームを受ける必要があり、その際に印刷した搭乗券にチェック印を付けられるので、必ず搭乗券は印刷をして持参しないといけません。
ですが、国内線の場合は搭乗券がメールに送られてきたら、それをそのままスマホに保管して空港に行って、搭乗の際もそれを見せるだけで大丈夫です。
(なお、フライトの出発4時間前までに自分でチェックインをしないと余計な手数料がかかってしまいます。これについては以下の別の記事をご確認下さい)
③ライアンエアー独自の「ビザチェック」は不要
上でも書きましたが、ポーランド国内線の場合は、ライアンエアー特有の「ビザチェック」の手続きは不要です。
※ビザチェックについては以下の記事に詳しくまとめています。
元祖LCC・ライアンエアーに乗ってきた~この会社は「買い」だ!
ポーランド国内線の場合、国内移動なので「渡航先の国で必要な書類」は関係ない、という考え方に則った対応だと思われます。
(そして、そうしないとライバルのLOTと互角以上に戦うことはできません)
ですので、ポーランド国内線のライアンエアーを使うのであれば、預け荷物がなければ搭乗時刻の15分前に保安検査を通過すれば大丈夫ということです。ライアンエアーはビザチェックが必要で、荷物がなくても早くから空港に行かないといけない…とお思いの方は、それはポーランド国内線には当てはまらないのでご安心下さい。
ただ、僕が国内線を利用した際は「有効なビザか在留カードをお持ちですか?」と、搭乗口で聞かれました。僕はワーホリのビザを持っているのでそれを見せましたが、観光目的で90日以下の滞在で利用する場合は、その旨を伝えるか、帰国便のチケットの控えを搭乗の際に見せるかしたほうが無難だと思います。
④価格が驚くほど安い場合がある
ライアンエアーはLCCなので、預け荷物があるとか、座席指定をするとか、色んなオプションを付ければ付けるほど、追加料金が増えていくからくりになっていますが、基本料金でも「リュック(か小型スーツケース)とパソコン用カバン(あるいはそれに準ずるカバン)の2つ」は持ち込めますし、座席指定や優先搭乗をする必要も多くの方にとっては必要ないことだと思うので、基本料金で気軽にライアンエアーを使える場合が多くあると思います。
そして、ライアンエアーのポーランド国内線は、シーズンや曜日、時間帯にもよりますが、安いチケットは片道15ズロチ(!)前後から購入することができます。もちろん、予定の日時にそのチケットが取れる可能性は高くはないかも知れませんが、「安いチケットがあるから乗ってみる」という逆転の発想で利用してみるのもいいかもしれません。
なお、僕は今回、グダンスク→ワルシャワの片道チケットを約87ズロチで購入しましたが、以前ワルシャワ~ブロツワフを往復で予約したときは、往復で約43ズロチという、価格破壊の極みとも言える値段で利用することができました。
参考記事:激安!ライアンエアーを使うとワルシャワ~ブロツワフが往復たったの1140円!!
というわけで、以上の理由から、ライアンエアーのポーランド国内線は「旨味十分」と僕は考えるわけですね。
まとめ:ライアンエアーは一度ポーランド国内で利用してみよう
いかがでしたでしょうか。今回の記事を通して、ライアンエアーのポーランド国内線の利用価値の高さと利用のハードルの低さがお分かり頂けたのではないかと思います。国内線の就航路線数や運行本数は多くはありませんが、気軽にワルシャワと他の都市、あるいはポーランドの北部と南部を移動できる手段として、ポーランド国鉄(PKP)、Polskibus、LOT以外に、ライアンエアーを検討してみる価値は多いのあるのではないでしょうか。
是非一度、機会を作ってライアンエアーのポーランド国内線を利用してみて下さい。
参考記事:ライアンエアーの予約方法!合わせて手荷物規定についてもさくっとまとめました
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