ポーランドの中でも中世ハンザ同盟・ドイツ騎士団の時代の面影を色濃く残す街が、北部バルト海沿岸に位置するグダンスク(グダニスク)です。
ポーランド屈指の港湾都市として栄えたこの街は、隣にあるソポト、グディニャと並んで「港湾三姉妹都市」と呼ばれることがありますが、ポーランド北部で一番の観光都市であることは間違いありません。
今回はこのグダンスクに訪れた時に、短時間の滞在でもとりあえず押さえておきたい観光地をまとめました。
目次
①モトワヴァ運河と木造クレーン
グダンスクは港湾都市、とは言うものの、港湾都市の色合いが強いのは三都市のうち一番北に位置するグディニャで、グダンスクはどちらかと言えば「運河の街」。
そんなグダンスクを代表する運河が、旧市街の中にあるモトワヴァ運河です。
僕が訪れたのは6月下旬、夏至の頃でした。この時期は日没が21時台で、23時手前までマジックアワーが続きます。
運河の中にある、旧市街のグダンスク中央駅側と反対側を結ぶ橋が「緑の橋(green bridge)」。ハイシーズンにはギター弾きやバンドが集まって、様々なセッションを披露しています。街の雑踏の中でバイオリンの音色に耳を傾けるのも風流ですね。
こちらは日中の、運河の様子。
周辺諸国のクルーザーがいくつも停泊しています。
そして、緑の橋の少し北には、「ジュラフ」と呼ばれる木造クレーンが。
中世の時代に荷物の積み降ろしなどに使われたそうですが、その存在感は圧巻です。
なお、緑の橋を渡って運河の向こう側(中央駅とは反対側)にいく場合、対岸にわたる橋の数が少ないのでルートに注意して下さい。緑の橋の北側に可動橋が1つあるだけです。
②旧市街の目抜き通り・ドウガ通り(ulica Długa)
グダンスク旧市街の中で一番広く、レストランやお土産店が集まっているのがドウガ通りです。
港町ゆえに、ドウガ通りの中にはネプチューン像も置かれています。
ドウガ通りをずっと東に歩いて行けば緑の橋とモトワヴァ運河にたどり着きます。
③聖母マリア教会
ドウガ通りから1つ北の通りにあるのが、グダンスク最大規模の教会である聖母マリア教会です。「聖母マリア教会(マリアアツキ教会)はクラクフのものが有名ですが、グダンスクのそれは160年の歳月をかけて完成したゴシック建築であり、こちらも旧市街を散策する間に、その姿だけでも見てみたいものです。
※これらと合わせて、郊外のオリーヴァにあるオリーヴァ大聖堂もパイプオルガンで有名ですが、僕は訪れる時間がありませんでした。このブログではGoogle mapでの情報掲載に留めておきます。
(オリーヴァ大聖堂はグダンスク中央駅より、これから説明するソポトからのほうが近いです。半日~1日はソポト刊行と合わせてこのオリーヴァ大聖堂を訪れるといいでしょう)
④ソポトのぐにゃぐにゃ家「Krzywy Domek」
続いては、ビーチリゾートの町ソポトにある「Krzywy Domek」。
この建物は、僕が初めてポーランドにやってきた2010年に見る機会があって、その奇妙な外見に驚きを隠せませんでした。1階部分にはカフェがあるのですが、窓の作りもぐにゃぐにゃなので、室内で休憩をすると平衡感覚が狂ってしまう可能性も…。
この建物は、外から楽しむだけに留めるのがいいかもしれませんね。
⑤ヨーロッパ最大&最長の桟橋「ソポト桟橋」
Krzywy Domekから更に海に向かって歩いて行くと、そこにあるのは欧州最大かつ最長の「ソポト桟橋」。
入場料は大人8ズロチ(約240円)と、観光地なのに観光地価格ではないありがたさ。
このゲートがある手前までは、入場料はかかりません。
桟橋の先まで、ゆっくりと歩いて片道15分程度でしょうか。ここで船上レストランや、バルト海プチ周遊船に乗ることも可能です。
5月~8月のシーズンは太陽光がきついので、日焼け止め対策を忘れずに。
なお、ソポトのビーチ沿いでゆっくりするのもオススメですが、バルト海の水はとても汚いので(桟橋から眺めると、その実態が分かります)、海水浴はオススメしません。
まとめ
今回はグダンスクとソポトの、最低限回りたいスポットを簡潔にまとめました。ソポトの北のグディニャには、海洋博物館など様々なミュージアムがいくつもあるので、時間に余裕があればこの三都市を1日ずつ回ってみるのもオススメです。
また、グダンスクの南には世界遺産のマルボルク城もありますから、こちらも合わせて回ってみたいものですね。
グダンスクには、ワルシャワから鉄道(高速特急ペンドリーノ)で訪れるのが定番ですが、ワルシャワ・ショパン空港~グダンスク空港、クラクフ空港~グダンスク空港にそれぞれポーランド航空とライアンエアーが就航しているので、空路でのアクセスも考えてみて下さい(バスは時間がかかりすぎるのでオススメしません)。
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