ポーランドに来たら訪れたい芸術スポットと言えばなんと言ってもショパン博物館(ワルシャワ)と、ショパン生家博物館(ジェラゾバボラ)ですが、ポーランドではバレエも活発です。バレエ留学をしてバレエダンサーとして活躍されている日本人も多いようで、特にワルシャワの国立オペラ劇場「Teatr Wielki」で上演されるバレエでは、ポーランド人やウクライナ人、ロシア人バレエダンサーと共に、活躍している日本人バレエダンサーも多くおられます。
今回は、Teatr Wielkiで先日鑑賞してきたバレエ「Casanowa w Warszawie」と共に、Teatr Wielkiについて取り上げました。
目次
Teatr Wielkiとは
Teatr Wielkiとは、ワルシャワの国立オペラ劇場の名前です。「Wielki」というのは英語でいう「big/large」なので、いわゆるモスクワの「ボリショイ劇場(Большой театр)」と同じ意味でしょう。
場所は、ワルシャワ中心部から北に進んだ旧市街付近。
公式ページはこちら:http://teatrwielki.pl/en/
中心からだと、バス175、128番等で終点のPilstkiegoで下車して徒歩3分、あるいはトラム4番、18番、35番等でBankowyで下車して徒歩10分程でアクセス可能です。
建物が大きいので正面写真を撮るのは至難の業ですが、劇場前には沢山のバスやタクシーが停車できるようになっています。
裏側にはこんなモニュメントも。
中に入ってすぐ、正面に階段があるのでそこを上ります。クロークは階段の左側にあり、バレエで演奏される曲が収録されたCDやバレエが入っているDVDが買えるempik、軽食を取るカフェもあります。
天井付近の飾り。
今回は最前列でCasanowa w Warszawieを鑑賞
今回は、元々別の方が行く予定だったのですが、その方のスケジュールでチケットを定価で譲っていただいて観に行くことができました。
場所は最前列の右側。
一番右側手前に見える楽器はチェンバロのようです。音楽の授業で習いましたが、実際にあるんですね…。
今回鑑賞したCasanowa w Warszawieは、ベネツィア出身の作家ジャコモ・カサノヴァ(Giacomo Casanova)が数ヶ月ワルシャワで滞在していたときの話。前半55分+休憩20分+後半45分という構成でした。
概要は公式ページの以下のページでも見られます。
http://teatrwielki.pl/en/repertoire/calendar/2016-2017/casanova-in-warsaw/
上演中は撮影禁止だったので、YouTubeに上がっていたプロモ映像を載せておきます。
こちらは統括している人へインタービューなどの映像(テレビ番組)です。
人生初のバレエ鑑賞の感想
実は今回がバレエを初めて見る機会だったのですが、最前列から観るバレエは圧巻でした。バレエダンサーの細かい表情や動きまで見れますし、びっくりするくらいに奥行きのある舞台から織りなされる重厚感のある演出。使われる緞帳や小道具も臨場感のあるもので(特に後半使われていたもの)、手前味噌な感想ですが生で見ることができてよかったです。
それにしても、普段1人で行動する人間としては、バレエの練習なんてみんなどうやってやるのだろう…全体で通す時間があるのか、とか、舞台上での動き方をどうやって覚えるのか、とか素朴な部分でも疑問がありました。なんと言っても全く違う世界に身を置いているので…。いったいバレエダンサーの世界ってどんな感じなんでしょう。
初めてTeatr Wielkiでバレエを鑑賞するなら
これはバレエダンサーの方から直接教えて頂いたのですが、初めてバレエを観るのであれば「ドンキホーテ」か「じゃじゃ馬慣らし」が分かりやすいのでお勧めのようです。僕はドンキホーテしか知りませんが、もちろんどんあストーリーかは知りません…。こちらも近いうちに観に行こうとは思っています。
Teatr Wielkiのチケットはどこで買う?
チケットは、公式ページ上では
http://teatrwielki.pl/en/repertoire/calendar/#/f/0/1-31
こちらのページから観たい演目のページにアクセスして、「But a ticket」のページをクリックしてどれだけの席が余っているかを確認することができます。
ちなみに、2017年2月8日から上演される「ドンキホーテ」のチケット状況を確認すると、2017年1月30日現在で最前列から2列目の席も若干余っていますね。
そして気になる値段ですが、なんと最前列から2列目でも100ズロチ+クレジットカード決済手数料の1.6ズロチ(=約3000円)!! 音楽の生演奏も聴けてこの値段はちょっとこれは安すぎです。日本だとどれくらいの値段するのか分かりませんが、僕だったら2倍出しても大丈夫ですよ…。
また、当日Teatr Wielki内のチケット売り場でも空きがあれば購入は可能です。ただ、僕が観たバレエはほぼ満席だったのでできるだけ事前にネットで購入しておいたほうがいいでしょう。
まとめ
今回バレエを観て気づいたのは、観ている人はほぼポーランド人(と他の欧米人)だけということでした。日本人バレエダンサーも活躍しているので、もっと日本人や他のアジア人も訪れているのかなあと思っていましたが予想外れ。
ワルシャワには国立フィルハーモニーもありますが、合わせてTeatr Wielkiでのバレエ鑑賞をしてみることで、心がより豊かになるのではないでしょうか。
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