ワルシャワ~リビウの移動方法まとめ。バス、飛行機、鉄道で一番便利なのはどれ?
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ポーランドの首都・ワルシャワと、ウクライナ第2の都市でありながら、かつてポーランド領であったこともありポーランド色が濃く残る、世界遺産の街リビウ。

 

ワルシャワとリビウを旅で移動する人はメジャーではないかもしれませんが、距離自体はそこまで離れていないので、ヨーロッパ周遊の際にルートとして上手く取り入れることができれば、有効にスケジュールを立てることも可能。

 

両都市の移動方法について、バス、飛行機、鉄道の3つをまとめておきます。

 

目次

①コストの安さが魅力のバス。でも国境移動が大変…

 

ワルシャワ~リビウは、直線距離にして400km弱。複数のバス会社が運行しており、所要時間も短め………と言いたいところなのですが、ポーランドとウクライナには国境審査があり、特に非EUであるウクライナからEUであるポーランドには、ウクライナ人の出稼ぎの人や留学生がポーランドに移動することが多く、その審査で時間が恐ろしくかかる場合があります。

 

バスの運賃は片道で20ユーロを切るほどの安さなのが魅力的なのですが、国境審査を含めての移動時間が6時間、時期によっては8時間や10時間を超えてしまうこともあります。

 

僕が2017年にリビウ→ワルシャワで旅をしたときは、国境審査で3時間ほど待って、合計で6時間ほどの所要時間になりました。

 

バスの乗り心地自体は快適なので、時間はたっぷりあるけれど旅費は節約したい、という方は、最初に考えたい方法です。

 

なお、逆にワルシャワからリビウに向かう際は、逆方向ほど国境審査に時間がかかるわけではありません。

 

加えて、これは直接関係ありませんが、ワルシャワ~リビウのバスは途中、ポーランドのルブリンという街も経由します。ルブリンはマイダネク強制収容所跡があったり、「ポーランド一美しい村」と呼ばれる、カジミエシュ・ドルニィというスポットに行く拠点となる街でもあります(また、世界遺産の街・ザモシチに行く拠点となる街でもあります)。

 

ワルシャワ~リビウを直接移動するだけでなく、途中でルブリンに立ち寄るスケジュールを立てるのであれば、バスの利用がオススメです。

 

バスのチケットは、Goeuro(Omio)で検索することができますよ。

 

 

②ワルシャワの2つの空港とリビウを結ぶフライトも考えたい

 

ワルシャワとリビウの間は、飛行機が飛ぶには距離が短めではありますが、きちんと直行便が飛んでいます。

ワルシャワ・ショパン空港とリビウを結ぶポーランド航空と、ワルシャワ・モドリン空港とリビウを結ぶライアンエアーの2つがあるので、順に解説していきます。

 

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A.利便性は高いがコストがネックのポーランド航空

ポーランドのフラッグキャリアであるポーランド航空は、エアラインの拠点空港であるショパン空港とリビウの間をダブルデイリーで運航。機材の運用の都合上、ワルシャワ・ショパン空港を15時台と22時台に出発し、リビウを18時台、そして翌朝6時台に折り返す2本の運航となっていて、ダブルデイリーの割には運航時間がいびつになっているのが特徴。

 

距離が短いためフライト時間は1時間(実際には1時間未満での運航が多いようです)なのですが、フラッグキャリアということもあり、航空券の値段が高くなってしまうのがネック。スカイスキャナーで調べてみても、オンシーズンだと往復で2~3万円ほどしてしまうようです。スターアライアンスに加盟しているためANAマイルは貯まりますが、距離と運賃を天秤にかけると、この2区間だけでポーランド航空を利用する機会は滅多にないと言っていいでしょう(ワルシャワ乗り継ぎでリビウ行きのフライトを利用する場合に、利用の一考はあります)。

 

B.空港の場所が不便だけれどバスに劣らない安さのライアンエアー

フライトを使う場合の現実的な選択肢として考えられるのが、ワルシャワの郊外にあるLCC専用空港・モドリン空港と、リビウとを結ぶライアンエアーの利用です。

 

ワルシャワ市内とモドリン空港との移動に90分ほどかかってしまうことと、ライアンエアーのサービス改悪により、日本人は搭乗券を事前に印刷して、空港に2時間前に到着して「ビザチェック」を受けなくてはならないのと、ライアンエアーのアプリが事実上使えなくなってしまったことがあるので、飛行機を利用する割には、移動時間、空港での待ち時間などを含めると3時間以上かかってしまうのがネックですが、オンシーズンでも値段は約3000円から(オプション料金なし)と、バスに引けを取らない運賃の安さが魅力です。

 

LCCのため毎日運行ではないのも向かい風ですが、ポーランドとウクライナであれば、ドミトリーを利用して数日延泊してもかかるコストは知れているので、敢えてライアンエアーの運行日にスケジュールを合わせて移動してみるのもいいかと思います。

 

なお、ライアンエアーの「ビザチェック」については、こちらの記事で解説しています。

ライアンエアーのチケットは、公式サイトで検索をするか、こちらもスカイスキャナーを使って調べてみましょう。ワルシャワ空港の検索を「全て」にすると、ショパン空港とモドリン空港の両方を含めて串刺し検索ができるので便利ですよ。

 

 

③クラクフ経由の寝台列車(リビウエクスプレス)の利用も考えたい

最後に紹介するのが、ワルシャワ~クラクフ~リビウという経路で両都市を結ぶ、寝台列車の「リビウエクスプレス」。

 

ワルシャワ発リビウ行きは、ワルシャワを19時前に出発してリビウには翌朝7時過ぎに到着、リビウ発ワルシャワ行きはリビウを23時過ぎに出発して、ワルシャワには翌朝9時過ぎに到着、というスケジュールで毎日運行されています。

 

国際列車のため、チケットはポーランド国鉄の窓口(ワルシャワ中央駅などにある、国際列車専用の窓口)や、リビウ鉄道駅にある窓口でしか買うことができない、というのがやや不便ですが、値段もバスよりやや高い、4000円台からの利用が可能です。

 

ただ、横になりながら移動できるのが鉄道移動の魅力ではありますが、上にも書いたようにポーランドとウクライナとの移動には国境審査が必要であることと、運行時間の関係から、リビウに行くにしてもワルシャワに行くにしても、国境審査の時間帯が睡眠時間真っ只中の深夜2時頃になってしまうのが、快適に移動したい人にとっては一番高いハードルかもしれません。

 

加えて、ポーランドとウクライナは鉄道の線路幅が違うために、車両の台車交換もしなければならず、この手続きを国境審査の後にするため、深夜の時間帯に国境審査、税関検査、台車交換(横になりながらですが、車両がジャッキで持ち上げられたり下げられたりする)と、眠い目をこすられるような手続きが続くので、快適に移動したい…という方には、あまりオススメできる移動手段ではないとも言えます。

 

国境審査はともかく、台車交換を体験してみたい、その瞬間を見てみたい、というようなコアなファンでなければ、大人しくLCCを使うなり、バスを使うなりしたほうがいいかもしれませんね。

 

なお、リビウエクスプレスの乗車記は、クラクフ~リビウ間ではありますが、こちらの記事でご覧頂けます。国境審査や台車交換の様子を知りたいかたは、この記事をどうぞ。

 

 

まとめ

というわけで、ワルシャワ~リビウの移動方法をバス、飛行機、鉄道の3つについてまとめました。

 

一番オススメなのは、やや時間がかかるものの煩雑さの少ないライアンエアー、次が国境での長時間待機を強いられるけれど、基本的にひたすらバスに揺られるバス移動、そして3番目にオススメなのが夜行列車、です。

 

是非、旅行の際に参考にしてみて下さい。

 

 

 

 

 

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