日本とヨーロッパを結ぶ10時間を超える長距離フライトでは、機内でどう過ごすかもすごく大切。機内エンターテイメントで映画を見たりゲームをしたりしても、潰せる時間には限度がありますし、かといって本を読み続けるのも大変です。
ルフトハンザドイツ航空では長距離路線で有料のインターネットサービス(FlyNet)が提供されており、これを利用すれば移動中にメールチェックやSNS使用などができます。今回は、このサービスの概要や使い方についてまとめます。
目次
ルフトハンザFlyNetのサービス内容
ルフトハンザの長距離線機内インターネットサービスはFlyNetと言い、支払う料金によって3種類のプランに分かれます。
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①最安のFlyNetチャット(ほぼメッセンジャー限定)
最安の料金プラン・サービスは「チャット」と呼ばれる、必要な通信量が少ないメッセンジャー向けのもの。
料金:7ユーロ/8米ドル/56人民元、又はMiles&Moreの2300マイル
最高速度:64kbps(キロビット毎秒)
インターネット速度の目安ですが、通信事業者のサイトをいくつか確認してみると、「メールやLINEを使う場合、下り128kbps~1Mkpsが目安」と書かれているものが多く(128kbpsは、通信制限を食らったときの下限であることが多いようです)、もしかするとこの通信速度だと、各種メッセンジャーアプリを利用するのも、ややストレスかもしれません(ただ、機内のWi-Fiなので利用者の母数が少なく、そこまで通信速度が遅くならない可能性もあります)。
②適度なネットサーフィン向けのFlyNetメール&サーフ
中間のプランは、メッセンジャーのやりとりに加えてネットサーフィンにも適した「メール&サーフ」。ブラウザを使ってのメールの送受信や適度なネットサーフィンに適している、という説明がされています。
料金:17ユーロ/20米ドル/137中国元、又はMiles&More 5500マイル
最高速度:400kbps/データ量500MB
データ量の上限が500MB(0.5GB)なので、ネットサーフィンをし続けたら、約11時間のルフトハンザ日本便のフライトの途中で上限に引っかかってしまうかもしれません。
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③ストレスフリーでネットをする人向けのFlyNetメール&サーフプラス
最後は、一番料金が高く、通信容量の制限も小さい「メール&サーフプラス」。
料金:29ユーロ/34米ドル/233中国元、又はMiles&More 9500マイル
データ量:1GB(通信速度の上限はなし)
データ量の上限は1GBとなっていて、YouTubeなどの動画を見続けると一気に容量を食ってしまうかもしれませんが、SNSなどで写真の読み込みやシェアをする分には問題のない容量となっています。
僕は、日本発のフライトと日本行きのフライトでそれぞれ1回ずつこの機内インターネットサービスを使いました、共に余裕を持って、③の「メール&サーフプラス」を利用しました。
FlyNetを使えるようにするには
FlyNetを使えるようにするには、①当日機内でチケットを購入する、②事前にバウチャーを購入して機内で接続する、の2通りがあります。僕は両方やってみました。順に解説します。
①飛行機に乗ってからインターネット接続を申し込む
飛行機に乗り込んでからインターネットを使いたい場合は、飛行機が離陸体制を過ぎてから(シートベルト着用サインが消えてから)接続のためのチケットを購入します。
まずは、オフラインでも接続できるルフトハンザ機内ポータルサイト(lufthansa-flynet.com)にアクセスをします。
このページ自体は、インターネットに接続していなくても表示され、ミュンヘン空港での乗り継ぎ情報やミュンヘン周辺地域の情報などを確認することができます。
このページで、右上の「HotSpot Access」か左下の「Internet Access」をクリックします。
上で説明したのと同じ料金・サービスプランが表示されるので、自分が使いたいものを選択します。
決済方法を選ぶ画面が出てくるので、クレジットカード決済か、Miles&Moreのマイルで払うかを選択します(「バウチャーを使用する」は、事前にインターネットサービスを申し込んだ場合に使えるので、ここでは関係なし)。
決済方法を選択する画面、場合によっては画像データまできちんと拾えないことがあるようなんですが、正しく表示される場合は下のように、カードブランドのロゴやPayPalのロゴが表示されます。
決済が完了すると、画面が遷移してユーザー名とパスワードが表示されます。インターネットに接続するにはこれらの情報が必要なので、この情報が表示される画面はスクリーンショットを使って保存しておきましょう。15分以上インターネットに接続されないと、自動的に接続が切れて、再度これらの情報を入力する必要があります。
なお、一度インターネットに接続したら、登録したメールアドレスにインターネットサービス決済が完了したメールが届き、そのメールにもユーザー名とパスワードが表示されます。その画面のスクリーンショットでも大丈夫です。
実際にインターネットを使ってみた感想ですが、FacebookやTwitter、インスタグラムなどの各種SNSの閲覧、メールの送受信、メッセンジャーのやりとりは問題なく行えました。動画は見ていないので分かりませんが、あまり長い時間閲覧してしまうと通信容量が一気に減るので、あまり見ないほうがいいかと思います。
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②事前にバウチャーを購入する場合
ルフトハンザのフライトを使うことが予め決まっているのであれば、前もってインターネットバウチャーを購入しておくほうが便利かもしれません。このバウチャーは、
・購入してから3年後の年末(例えば、2020年2月にバウチャーを買った場合、2023年の12月末まで)有効で、その間に限り1回だけ利用可能
・搭乗したフライトでインターネットが使えなかった場合は払い戻しができる
というサービスが付いているので、利用したフライトで万が一インターネットを使わなかった場合でも、3年以内にルフトハンザの長距離便を使うときに同じバウチャーを使うこともできますし、当面フライトを利用することがなければ、サクッと払い戻しもできてしまいます。
バウチャーの購入は、こちらの公式サイトから可能です。同じくクレジットカードか、マイルで購入ができます。
決済が完了したら、メールにバウチャーコードが送信されますので、その情報を控えておきましょう。
上の画像で、モザイクを掛けている箇所に一回限り有効なバウチャーコードが表示されます。
このコードをスクリーンショットなどで控えておけば、あとは搭乗時に①の途中から同じ方法で(バウチャーコードを入力して)インターネットに接続することができます。
肌感覚としては、バウチャー購入のほうが作業がスムーズ
僕は、「機内で購入」と「バウチャーを購入」の両方を実際にやってみたのですが、作業のスムーズさは圧倒的に、バウチャー購入のほうが優っていて、ストレスフリーに感じました。
というのも、機内で決済をしたときは、その決済ページにたどり着くまでの通信速度が遅くて、思った以上に申し込みまでに時間がかかってしまったからです。バウチャー購入だと、飛行機が離陸してからはバウチャーを入力するだけでインターネットに接続できるので、30分くらい時間は節約されたかな、という印象でした。
中国発着のルフトハンザでもこのインターネットは使えるのか
ルフトハンザを使ってヨーロッパと日本を移動するときに、中国経由の格安チケットを拾う場合があるかもしれません(上海乗り継ぎのミュンヘン行きなど)。
このとき、ルフトハンザのインターネットは中国のファイヤーウォールに邪魔されないのか、という懸念があるかもしれないのですが、結論から言うと問題なくインターネットを使えるようです。
弊社機内では中国のネットワークは使用していないためご利用可能
僕は実際に問い合わせてみたのですが(中国経由のルフトハンザを使う予定だったため)、上記のような回答が得られました。というわけで、問題なく使えるようです。
まとめ
ルフトハンザの機内で使えるインターネットサービスFlyNetは、一番料金プランの高いものを選べばネットサーフィン、メールの送受信、SNSの閲覧などは問題なく使えました。10時間を超えるフライトを有効に使いたいときに、インターネットサービスの利用を検討してみるのもよいかと思います。
<合わせて読みたい記事>
2023年7月に利用した、ルフトハンザ743便関空~ミュンヘンの搭乗記はこちら。
ルフトハンザの事前座席指定サービスについてまとめた記事はこちら。
2019年10月に利用した、ルフトハンザ742便ミュンヘン~関空の、ビジネスクラス搭乗記はこちら。
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