20歳になったら「親ブロック」は外しなさい
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ポーランドにやってきてブログを書いていると、時々、問い合わせフォームから相談を受けることがあります。
それは

「(近い)将来海外に出たいのですが、親に反対されていてどうすればいいでしょうか」
という相談です。

 

この類の問題は、何も僕のブログへの問い合わせフォームだけでなく、こちらで同じように情報発信をしている人と話をしていると、必ず話題に上ることなんですよね。
どうも、こういう相談をする人は20歳前後の若い人(大学生か高校生)が多いようです。

 

個人的には、「海外に行きたかったら誰がなんと言おうと行ってみては?」という答えをしてしまうのですが

それでも親が理由で二の足を踏んでしまっている、という方は一定数おられるようなんですよね。
が、この際はっきり言いますと、

 

20歳になったら「親ブロック」はぶっ壊した方がいいですよ。
たとえば、これが8歳とか12歳とか15歳だったら、1人で海外に行く、なんて言ったら絶対に親は反対するでしょう。
僕も、さすがに相談相手が15歳くらいだとなりふり構わずに「自分の直観を信じよう」とは言えないかも知れません。

 

が、もしあなたが20歳になっているのであれば、
親がなんと言おうと、自分の心の声に従って行動をしたほうがいいです。

 

これには、自分なりに2つの理由があるんですよ。
1つ目は、
人間、結局自分で納得して選択をしたら、その結果がどうなろうと、その行動を取った自分に納得できるからです。

 

日本以外のとある国が大好きで1年くらい生活したいから飛び出して、

そのままパートナーと出逢って結婚をしたり
現地の企業で職を見つけて仕事をすることになったりしても、

あるいは、現地での生活が上手く行かなくて数ヶ月で日本に帰ることになったとしても、
「自分で選んだから悔いはない」
と、割り切って考えることができるんです。

 

これが逆に、親の意見に従って、日本にとどまることにしたとします。

 

果たして、その選択に納得できますか?
ニュースやネットで行きたかった国の情報を目にする度に

「やっぱり行ったほうが良かったんじゃないかな…」

という、悔恨の念が浮かび上がっては来ないでしょうか。
あるいは、「海外に行っても先が分からないから」というような理由で反対されて
日本でそれなりの条件の仕事に就いたとしましょう。
あなたは本当に、その状況(選択)を受け入れることができますか?
たとえどれだけ条件が良くて、周りの人間関係も素敵であっても

心のどこかで「あの時ああしとけば良かったんじゃないか…」と、過去を振り返っていろいろ考えてしまうんじゃないかと思うんです。
それに、親の意見に従って何かを選択すると結局、後悔したときの感情の矛先は、自分ではなくて親に向かってしまうんですよね。
そしてその場合、自分の現在の環境に不満があったら「あの時親が言ったから」という言い訳しかできなくなります。

 

「自分のせい」じゃなくて「他人のせい」になってしまうんですよ。

 

ですが、いい歳して何かの責任を「他人のせい」にするなんて、恰好悪いと思いませんか?

 

 

なぜ僕が「20歳になったら親ブロックを外せ」と言うのかというと、一番の理由は、20歳にもなったら、自分の人生は自分で考えて選択をしないといけないから、です。

 

「親に反対されているから」という理由で自分の直観や決断に踏ん切りがつかずに躊躇してしまう場合は、
「自分で考えて決断する」

ことの重要性を分かっていない場合が殆どです。

 

これは、本当は肌感覚で分かっていないと通じないんですけどね。
簡単に言えば、

「自分が死ぬときに過去を振り返って、悔いがなかった、と得心できるのはどっちなんだろう?」

と、考えてみることです。
自分が死ぬときに、海外に行く決断をした当時を振り返って得心できるのか。
それとも、親の意見に従って日本でしがない暮らしを続ける決断をしたことに得心できるのか。
普通に考えてみれば、答えは明確だと思うんですけどね。

20歳になったら、親ブロックなんて捨てましょう。
そして、2つある理由の2つ目は
「親より自分のほうが直観は正しいことが多い」からです。
これは誤解を招いてしまう表現かもしれないですが、敢えて言います。

 

考えてみて下さい、
あなたの頭にあるOS(オペレーティングシステム)と
あなたの親の頭にあるOSだと

どちらが新しいでしょうか?

 

もし、あなたの親が実業家で、ある分野でとてつもない結果を残して財産も築いている
という場合なら別ですが、
99%以上の親子では

絶対に子供のほうがOSは新しいです。
例えば、今は終身雇用なんて神話はほぼ崩壊していますし、大企業に就職しても、一生安泰なんてことはありません。
僕と同じ年代の方であればそういうのは肌感覚で分かると思います。
ですが、世の中には未だに「大企業に就職すれば安心」という、二昔くらい前の感覚で現代世界を見ている人達が多いです。
そして、その感覚で「自分の子供にも大企業に就職して欲しい」と思い、そうするように仕向ける親も一定数おられるようですが、普通に考えて、「いやいや、その感覚って今だと通用しないでしょ」と、若い方なら思うはずなんですよ。

 

これが、親と自分のOSの違いの一例です。

 

そして、これって海外に行く、ということを考える時も同じです。
あなたが思う「海外に行く」と、あなたの親が思う「海外に行く」とは
そもそもイメージしていることが違っている、という可能性だってあるわけです。
同じものが見えているのに、違うものを観てしまう、という状態です。
そして、親が反対するのは多くの場合、実際に海外に行ったことがないとか、マイナス面ばかり過剰に見えてしまっているからです。
しかし、あなたが「海外に行きたい」と考える理由は恐らく違いますよね。
情報の取り方も、それらの判断の仕方も、自分なりの理由や根拠があるはずです。
そして、それらの判断の根拠は基本的に正しい、というか間違っていないものだと思います。
だって、20年くらい生きてきたら、誰でもそれなりの経験は人生でしていますし、自分の好き嫌いもだいたい分かっていますし、「勘」もある程度養われているはずです。
だから、そういう積み重ねをしてきた自分は信じていいんですよ。

 

なので、個人的には、20歳くらいでも親に反対されて、それに従って自分の人生を選ぶ、っていうのは、全くもって意味不明です。
というか、それって「自分で選んだ」ことになっていないじゃないですか。

そして、「海外に行く」ことを選んだ上で、それが間違いだと気づいたら、また引き返せばいいわけですよ。

 

その時に、「自分の考えは違っていたのかな」ということにも気づけますし、似たような失敗を今後する可能性はすごく減ります。それの思考と経験が、結果的に、あなたの「財産」になるってことを忘れないで下さいね。

 

 

20歳になったら、なんとしてでも「親ブロック」は取り外しちゃって下さい。
それって、自分の人生に対するただの「責任逃れ」ですから。

 

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