先日、人生初のアフリカ訪問ということで、モロッコ王国はマラケシュに行ってきました。
この時は3泊4日で、マラケシュのフナ広場周辺やサハラ砂漠のラクダツアーに参加するだけにとどまったのですが、マラケシュはモロッコの中でも一番人気のある観光地です。
僕はこの旅行を、マラケシュ空港入出国で飛行機を利用してしたのですが、これまで旅をしてきたヨーロッパとは空港の手続きが全然違っていて、正直「不便だ」と感じました。
今回は、僕が感じたことと、それらのトラブル(不便さ)を回避する方法についてまとめておきたいと思います。
目次
①入国時に「入国カード」の記入が必要(しかもちょっと面倒)
皆さんは、海外から日本に戻るときに「入国カード」を記入する必要があることをご存じだと思います。
ヨーロッパではこの記入は経験したことないのですが、モロッコではばっちり必要でした。
パスポートに挟んでいる、白い紙がそれなのですが…
日本入国時は日本行きの機内で配られると思うのですが、モロッコ行きの飛行機ではそんなサービスはなく(LCCだったからかも)、空港に到着してから、入国レーンに並ぶまでの場所に紙が置かれていました。
ここで1枚紙をゲットして、必要事項を記入する必要があります。ペンの持参を忘れないようにしましょう(最悪、周りにいる旅行者に聞けば貸してもらえます)。
で、この入国カードは入国審査のときにパスポートと一緒に見せるのですが、細かいところまで聞かれるので、記入時に丁寧に記入したほうがいい部分をここにまとめておきます。
1つ目は「職業」欄。僕は自営業なので「フリーランス」と(もちろん英語で)書きましたが、これだと「何の仕事をしてるんだ?」と、入国審査官に聞かれました。その場で「翻訳業」と追記しましたが、具体的な職業や職種を、この職業欄に記入したほうがすんなりいけると思います。
2つ目は「モロッコ国内の住所」。僕はGoogle mapに泊まる宿をピンで差しておいたので、空港のネットに繋いでその住所を確認しました。が、Google mapを使わない方もいると思うので、モロッコ入国日に泊まるホテルの住所と名前はメモしておくなりして、すらすらと記入できるようにしておきましょう。
住所だけでなく、名前も書くように審査官から言われたので、名前の控えも忘れずに。
また、この情報が入国カードで必要なので、「とりあえず入国チケットだけ取って、泊まる宿は街に着いてから決めよう!」という方も、地球の歩き方のホテルなり、事前に調べた目星の宿なりの情報を控えておいて、カードに記入できるようにしておきましょう。
②入国審査の列がえげつない(有料スキップサービスあり)
モロッコは観光大国だからか、ヨーロッパからの旅行客が大変多いです。特にマラケシュは一番有名な観光地で、「とりあえず最初のモロッコ旅行はマラケシュかな」くらいには有名なので、飛行機も沢山発着していて、必然的に利用客も多くなります。
そういうわけで、マラケシュ空港の入国レーンがとても混雑していました。写真撮影禁止のエリアなので写真はありませんが、クネクネのレーンに人がわんさかいて、最初に二手に分かれるのですが、それぞれ200人くらい?待っている、という悲惨さ。
しかも、並んでいる人に対するマンパワーが明らかに不足しているのと、上で書いた入国カードの不備(細かい点の修正)をほぼ全員が受けるので、待っても待っても列が進まない…という状態でした。
結局、列に入ってから入国できるまで、1時間10分くらいかかってしまい…。今まで色んな国を旅行してきましたが、ここまで待ったことはありませんでした。長時間のフライトの後や、到着が深夜になったときは、入国審査で予想外の時間とスタミナを使ってしまうことになります。
ただ、僕は入国カードを書くのに精一杯だったのでいまいち分からなかったのですが、どうやら「ファストトラック」があるようで、これを利用すれば大混雑の人混みを横目に、専用のレーンに並んで入国審査をなんなくできてしまう、というわけです。
ファストトラックは、入国カードを記入するデスクの手前にあって、スタッフが何人か立っています。あるいは、以下のページからオンライン申し込みも事前にできるようなので、日本からフライトを乗り継いでいく場合、あるいは到着が22時を回ってしまう場合などは、お金を払ってでもとっとと入国して、宿まで向かってしまうのがいいかと思います。
気になる料金ですが、なんと50ユーロとのこと。モロッコだと相当高い金額になります。正直、この金額を払って1時間を買うかどうかといえば微妙な判断だと思いますが、先の見えない入国レーンで延々と時間を潰すなら、早く街に出て散策するか休憩をとるほうがよっぽどコスパが高いので、一考に値するサービスかと思います。
③入国審査後、手荷物検査を通って晴れて到着ロビーへ
入国審査が終わったらようやく市内にいける、というものではなくて、ここから更に、手荷物検査を受けて到着ロビーに行く必要があります。この手荷物検査は厳しいわけではありませんが、モロッコはドローンを使った空撮が禁止されているようで、そういうものは持ち込みできない、と手荷物検査の案内に書かれていました。YouTuberにとってはコンテンツにしづらい国かもしれません。
なお、入国審査と到着ロビーとの間にあるこのエリアには、両替所と小さなショップ(免税店のようなお店)がありました。両替は、レートはもちろん悪いですが、なんとクレジットカードを使ったキャッシングを窓口でできるようで、そこで現金を入手できるようでした(手荷物検査が終わった後のロビーにもATMはあります)。
④出国時はカウンターの入口の前に手荷物検査あり
イスラム圏の国だと普通のことかもしれないのですが、飛行機に乗るための出発ロビーに行く際は、ロビーの入口で手荷物検査を通過する必要があります。とは言っても、スマホなどをポケットから取り出す必要はなく、バックパックやスーツケースをX線に通すだけなのですが、僕が利用したときは2つの入口しか開いておらず、それぞれ50人ずつくらい待っているという状態。
ここを通過するのに15分くらいかかるので、空港到着には余裕を持っておくのがいいかと思います。預ける手荷物がない場合でも、空港までの道路が混雑することも考えられるので、2時間半前には空港に到着するようにしておくのがいいと思います。
⑤出国審査時も「出国カード」を記入する必要あり
「出国カード」なるものがモロッコにはあるようで、パスポートコントロールの手前にあるデスクでこの紙を取って、入国時と同じように記入する必要があります。記入内容は入国カードと同じで、職業欄やホテルの名前の記入に気をつけていれば特段問題はないと思います。が、これを記入するにも時間がかかりますし、出国審査もやっぱり15分程度は待つので、早め早めに行動するようにするのがベターだと思います。
入国カードと同じだったら、それを携帯させて出国時に回収すればいいのに…と思うのですが、もっと厳しくしないとだめなんでしょうね。
出国の流れは、カウンターで荷物を預けるのを待っていると、2時間だとキツキツかな、という印象でした(僕は、手荷物検査を受けてから出国審査を終えるまで1時間くらいかかりました)。マラケシュ空港から出国するときは、ヨーロッパや日本以上に余裕を持って行動するのがいいかもしれません。
まとめ
マラケシュ空港から入出国する場合、色んなことがあまりにも厳しくて、時間も思った以上にかかるのでげんなりしてしまうかもしれません。今回まとめた内容を参考に、できるだけ快適に、トラブルを避けてマラケシュ空港を使ってみて下さい。
なお、マラケシュ空港では出国審査後のエリアに、プライオリティパスラウンジが1つあります。パスを持っているのであれば、搭乗までそこで時間を潰すのがいいですよ。ハラール食でバラエティも豊富で、きれいで快適に滞在できたラウンジでした。
詳細は以下の記事で。
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