海外への送金、海外からの送金に使えるサービスは、大手銀行の海外送金サービスを始めとして、多くあります。
僕は2016年、ポーランドに移住する際に、現地のアパートの初期費用(初月分の家賃とデポジット(敷金のようなもの。退去時に基本的に全額返還))を日本から支払うに際して、ゆうちょ銀行の海外送金サービスを使いました。
当時の記事はこちらにまとめています。
当時、ゆうちょ銀行のサービスを使った理由としては、他の銀行の送金サービスよりも為替レートが良いことに加えて、これとは別にかかる送金手数料が安かった、という2点がありました(Paypalも検討しましたが、大家さんの銀行口座に入金しないといけず、PaypalはPaypalアカウントに一旦預けられ、受取手がそこから自身の口座に送金しないといけないことと、各種手数料を受取手が負担する必要があって手続が煩雑になることから、利用を見送った経緯がありました)。
しかし、今は2021年。この時代になって、僕ももう「海外送金ではゆうちょ銀行を使え」とは、(ゆうちょ銀行には申し訳ないですが)言えなくなりました。
なぜなら、ゆうちょ銀行よりもはるかに割安で便利な、Wise(旧称Transferwise)の良さに気づいてしまったからです。
このブログを読んでくださっている方の多くは、もうWiseの存在はご存じかと思いますが、せっかくですのでここで簡単に、そのサービスの特徴と良さをお伝えしておきます。
目次
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Wiseの特徴
Wiseの1番の特徴は、見た目は海外送金なんだけれど、実は国内でお金の移動が完結しているという、「疑似海外送金サービス」である、という点です。「一体どういうことだ?」という疑問を抱かれる方もおられるかもしれませんが、この特徴を生かすことによって、従来の銀行の海外送金サービスなどと比べて、最大8倍安い手数料、送金から入金までの圧倒的な速さが実現されている、といっても過言ではありません。
では、疑似海外送金サービスである、とはどういうことか。
従来の銀行の海外送金サービスでは、日本から海外に送金するに当たっては、中継銀行を介してお金を移動させ、その間に手数料が取られ、どうしても送金コストがかかってしまっていました。
一方で、Wiseのシステムでは、例えば日本からドイツに送金をしようとする場合、送金人は日本にあるWiseの口座にお金を入金します。ここまでは通常の海外送金と変わらないのですが、ここで預けられたお金は、そのまま日本にあるWiseの口座に保たれたまま。このときに逆のドイツでは、別の人が日本に送金をしようとドイツのWiseの口座に入金をし、そのお金がそのまま、日本からドイツに送金をする人の受取人に送金される、という仕組みになっているのです(つまり、もともと日本のWiseの口座に入れられたお金は、ドイツから日本に送金する人の受取人の手元に渡る、ということです)。
これが、僕が「疑似海外送金」と呼んでいる所以で(Wise自身は、このような表現はしていませんが)、これが、Wiseのサービスの突出した各種優位性の源泉となっているのです。
※上の説明でよく分からない方は、Wiseが公式の動画を出しているので、こちらをご覧下さい。
僕は、このWiseには2018年頃に登録していたと思うのですが、一切使う機会がなく放置をしていました。が、2020年、2021年に何度か利用する機会があり、そのサービスの便利さに関心したのです。
以下は、その利用履歴(送金履歴)。1回目は、ブダペストで契約していた賃貸アパートを解約するために、払っていなかった数ヶ月分の家賃を支払ったもの。2回目は、そのアパートに残していた小物を日本に送ってもらう必要があったので、大家さんに送料を支払ったものでした。
1回目こそ、認証手続が必要だったため数日のラグが生じていたのですが、2回目の送金時には即日に送金ができています。
僕がWiseを使って送金をしたのはこの2回だけなのですが、入金側としても数回利用していて、いずれも仕事関係の入金(プチ輸出の仕入れ代の支払と、人材紹介の業務委託費用の支払)が即日、Wiseに登録している日本のメインバンクにされました。
送金前にいくらお金が必要で、いくら相手に届くのかが一目瞭然なのも大きなメリット
Wiseの他のメリットとして挙げられるのが、その金額計算の透明性です。これは、送金ページを開いてみると分かるのですが、
「どれだけのお金が必要か」を、送金通貨ベースでも、入金通貨ベースでも計算できる、というのが素晴らしいのです(※上の写真では送金額と入金額の欄を空白にしているのですが、その前に計算していた数値を元にはじき出した金額が残っています。これは気にしないで大丈夫です)。
例えば、日本から5万円をユーロ圏に送金したいのであれば、
途中の手数料がいくら引かれて、受取人の口座に振り込まれる額がいくらなのかが一目瞭然になります。
逆に、仕事の報酬や家賃で支払う(相手が受け取る)金額が決まっているのであれば、受け取り側の金額を先に入力すると、
送金側がいくらお金を準備すればいいのかもすぐに計算できます(この場合は、先に400EURと入力したら、自動でJPY側の金額が計算されます)。
従来の銀行による海外送金サービスだと、この計算がほぼ不可能でした。実際僕が、かつてゆうちょ銀行を使ってポーランドの大家さんにお金を送金したときは、そもそもポーランドの通貨(ズロチ)の取扱いがないのでユーロの為替レートで計算をしたのですが、「中継銀行でどれだけ手数料がかかるかは分からないので、相手が必要とする額よりも受け取る額が減る可能性がある」と言われました。
実際に、初期費用として伝えられた額よりも多めの金額を送金したのですが、相手の口座に振り込まれた金額は、本来必要な額よりも少し少なめだったらしく、その分は現地に着いてから払って相殺、という手立てを取る必要がありました。
一方で、Wiseを使えばそのような計算の不透明性もないので、送金時に全てがクリアになって手続ができるのが大きなメリットと言えます。
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まとめ
今回は、海外送金で一番便利なWiseを紹介しました。かつての名称TransferWiseのほうが知名度が未だに高いかも知れませんが、サービス内容は以前と変わっていないので、海外渡航にあたっての家賃(初期費用)の振り込みや、仕事の報酬の支払にはうってつけのプラットフォームと言えるでしょう。
お知らせ:この記事内のWiseのリンクから新規アカウントを作ると、約8万円の送金まで、手数料がゼロ円に
この記事内でWiseに飛べるリンクは、僕の紹介コードとなっています。このリンク(記事内のどのリンクでも大丈夫です)からWiseに飛んで新規アカウントを作っていただくと、500GBP(500ポンド、2021年11月1日現在で約7万8000円)相当額までの1回の送金に対してかかる手数料がゼロ円になります。
もちろん、500ポンド相当額なので、米ドルやユーロはもちろん、他にWiseで取扱いのある通貨の国に対しても、手数料無料サービスは利用していただくことができます。
Wiseは口座維持手数料も無料なので、口座は作ったけど全く送金していない………という方でも余計なコストがかかる、という心配はありません。
この記事を書いている2021年11月現在は、まだまだ渡航制限も多くあり、海外送金のサービスはこれまで以上に必要とされるかと思います。
是非この機会にWiseに登録をして、ストレスフリーな海外送金をしてみてください。
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