ワルシャワ一魅惑のプラガ地区まち歩き
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先日、これまたカウチサーフィンのイベントで「プラガ地区ウォーキング」みたいなのがあったので、参加してきました。

 

ワルシャワ生粋の魅惑地区:プラガ

ワルシャワ・プラガ地区……。名前をご存じの方はご存じでしょうが、ワルシャワ随一の魅惑スポットが、「プラガ地区」です。

この地区は、ワルシャワを南北に二分するビスワ川の東側(地図で言う右側)に位置しているんですが、なぜ「魅惑」なのかというと、川の西側とは全く文化的色合いが異なるからです。

 

というのも、この地区は

・旧市街を含む西側地区は200年以上の歴史があるにも関わらず、プラガが開発されたのは1900年代に入ってから
・第二次世界大戦末期はソ連赤軍が駐屯しており、街が破壊されなかった
・最近はアジア(特にベトナム系)の移民も多くなっている

という特色があり、西側とは趣が全く異なるんですよね。

 

その証拠に、ガイドブックなどでは一般に「治安が悪い」地区と言われていて、若干生活水準も低いよう(家賃が安いので、そういう人達が集まるようです)。場所によっては、夜の出歩きが危険な場所もあるようです(詳細不明)。

 

ただ、この地区は同時に、街にアートが展開されている場所でもあって、街の至るところで、壁絵を見ることができます。

 

そして、「そういう芸術を見て回ろう!」という無料のツアーが企画されていたので、このまえいそいそと参加してきました。

 

17時30分に川の東側にある公園に集合して、そこから2~3時間くらいかけて街を歩いて回りました。

 

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まずは公園の中を歩いて…

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住宅街を歩きます。

写真を見て頂いたら分かるのですが、建物は年季が入っています。僕が住んでいる場所も含めて、西側にこういうところはほぼ見られないんですが、人によっては「プラガこそ旧共産の香りが残っている」と思うでしょう(僕もそんな1人です)。

 

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↑カバンからいろいろ落ちているアート。

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↑これは建物の天井にありました。

 

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さらに街中を歩いて行くと…

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↓これは暗号アート。

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いろんな模様がありますが、この模様1つ1つが、ポーランド語のアルファベットに対応しているようです。

ガイドしている人がその対応表を配ってくれました。点字みたいなもんなんですかね…。

で、その暗号表を片手に、数人で解読をするんですが、難しい。

どうやら、上の写真の中程にグレーのコンクリートの部分がありますが、ここの文字が消されてしまっているようで、途中は解読できませんでした。左側はポーランド語の単語が続いていたので分かったんですけどね。

 

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味わいのある町並みが続きます。電灯が殆どないので、夜は本当に怖そうですが…

↓これは紙絵のようで、数ヶ月前は別の肖像だったようです。

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↓このアートもすごい。どこの武道なのか分かりませんが、ここまで遠近感が伝わる絵を建物の壁に描けるってすごいですよね…。

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↓アングルを変えてもう一度。

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ちなみに、こういう絵を描くには、専用のクレーン車みたいなものを使うらしいです。街歩きに参加している人達で、「はしごを使うのか?それとも安全ロープを体に巻いて屋上から降りて描くのか?」みたいな話をしていましたが、どちらも違うようでした。

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↑この建物は、世界大戦の時にソ連の司令部?かなんかだったようなんですが、すみません、何だったかは忘れてしまいました。要所だったことは確かなんですが、今はリノベーションが行われているようです。

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にしても、ド肝を抜かれたのがこのアート。

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回転ジャングルジムですよね、これ…。これをこのサイズで遠近感持たせて描くってどういうセンスなんでしょう。

しかも、建物の真ん中にある細い縦の溝に太陽が当たって回転軸が浮かび上がるという計算までされています。052

こんなあーとって日本にあるんでしょうか。瀬戸内芸術祭はまた違ったテイスト・趣だと思うんですが…。

↓こんなのもありました。

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その後、「最もヤバい」旧プラガ地区(Stara Praga)に入りました。この「旧」というのは「昔からある」って意味で、「今は違う」という意味ではありません。

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↓こんなアートも。「63」というのは、ワルシャワの人にとっては特別な数字のようで、ワルシャワ蜂起が鎮圧されるまでの日数なんだそうです。1944年の8月1日に始まって、その63日後まで続いたんですね。10月まで入っているようですけど、今まで「いつまで続いたのか」なんて考えたこともありませんでした。いやあ、まだまだ勉強不足ですね……。

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↓次は、プラガ随一の珍アート、「木からぶら下がった靴」です(苦笑)。なんでこんなアートがあるのか、よく分かっていないようです(笑)

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↓ツアーの終わり頃に見たアート。正直これは鳥肌立ちました。こんな繊細な絵をこのサイズで描くって一体…。

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↓これは3Dアートのようですね。

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↓日没後のプラガの一角の雰囲気。電灯が少ないので、これは「治安が悪そう」と感じても仕方ないかも…。僕も夜は歩きたくないです。

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てな感じで、17時40分頃に始まって、終わったのが20時半頃でした。予定は19時半終了でしたが、軽く1時間オーバー。

この後ビスワ川沿いのスポットでお酒を飲んで歓談して終了しました。いやあ、面白かった。

 

このカウチサーフィンイベントはつい最近始まったばかりのようで、僕が参加したときは「二回目」でした。三回目も開かれたようですが、四回目以降のイベントがまだ確認できないので(2016年8月13日現在)、今後どうなるかは分かりません。もし興味がある人は、カウチサーフィンでイベントを調べるか、あるいは日中にご自身で散策されるのもいいかなと思います。

 

それでは、素敵なワルシャワ旅行を!

 

 

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