海外でクレジットカードを使う場合、円建て決済は損?現地通貨建て決済のススメ!
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海外旅行(海外生活)をする際、「クレジットカードを使う」という方法は、今や当たり前の方法となりました。

 

ポーランドで生活をしている僕も実際のところ、普段の買い物等の支払いは殆ど(9割以上)クレジットカードを使って済ませています。現金を使うのは、クレジットカードが使えないローカルバスや駅構内の売店、あとは家賃・光熱費の類をポーランドの銀行口座に入れて、国内送金をするくらいです。

 

実際、クレジットカードを使うと多額の現金を持ち歩く必要もなく、紛失や盗難のリスクは減ります(もちろん、クレジットカードだってキャッシング時のスキミングや盗難のリスクはあるわけですが…)

 

ただ、そんな「クレジットカード天国」の生活に対して、少し気になる情報がネットに転がっていまして、それが以下の記事でした。(外部リンク)

海外でのクレジットカード支払いで注意すべきこと。(日本円か現地通貨か聞かれたらどちらを選ぶべきなのか)

 

この記事は結構長いので、大事なところをかいつまんで話すと

 

・海外でVISAクレジットカードを使う場合、「日本円換算」か「現地通貨換算」かのどちらかを選べる

・デフォルトでは日本円換算での決済が行われる

・しかし、日本円換算で決済をすると、現地通貨換算の場合よりも為替レートが若干悪い

 

という状態になっている、ということなんですね。

ちなみに、僕がポーランドで使っているのもまさに「VISA」カードでして、言われてみれば、レートが悪いなあ…と思っていたんです。

 

目次

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VISAクレジットを使った場合の為替レート(ポーランドの場合)

さて、上の引用記事に書かれている「日本円建てでVISAカードを切るとレートが悪い」という話ですが、ポーランドの場合はどうなのか?

 

ポーランドの場合、通貨は「ズロチ」(笑) まあ、ポーランド以外では使えない、いわば弱小通貨なんでですけども(笑)

 

先に結論を言いますと、ポーランドの場合現地通貨(ズロチ)建てで決済するほうが、1ズロチあたり約1円お得、という状態です。

 

具体的に言うと、僕のカード明細を調べてみたのですが、

・ズロチ建てで決済するときは、1ズロチ=約27円

・円建てで決済するときは、1ズロチ=約28円

となっていました(ちなみに、2016年9月末現在で、円とズロチのレートは1ズロチ=約26円、です)。つまり、VISAクレジットカードでズロチ決済をする場合は、為替レート+約1円、円建てで決済する場合は為替レート+約2円、余計に払わないといけないということです。

 

米ドルの場合、1ドルあたり8円も高くなってしまう、という「ヤクザ」な状態なので、それに比べるとポーランドズロチなんて、たかが1円、という状態かも知れません。ただ、これはつまり、100ズロチの買い物をすれば、円建てでVISAカードを使うと100円余計にお金を使っていることになるので、やはり無駄な出費になってしまうのは間違いありません。

 

ちなみに僕の履歴を見てみると、買い物の約半分が円建て決済になっていました。こういうところでの無駄な出費(手数料)はまだまだ削れますね…

 

VISAカードを使う際に円建て決済を防ぐ方法は?

さて、それでは実際に、VISAカードを海外(今回はポーランド)で使う際に、円建て決済ではなくズロチ決済で支払いを済ます方法について簡単に説明します。

 

まず前提として、VISAカードを使う場合は「基本的に円建て決済がデフォルトになっている」ということを認識して下さい。つまり、VISAカードを使う時点で、「余計に手数料を払う可能性がある」状況にある、ということです。

 

ただ、きちんと操作をすれば「ズロチ決済」で済ますことが可能でして、その方法は…

①買い物の際にVISAクレジットカードを使う旨を伝える

ここは普通に「カードで支払い」と伝えましょう。すると、カードリーダーがあるので、そこに自分でカードを挿入するか、レジの人が挿入してくれます。ここで

 

②「円建て決済で支払いますか?」という表示が出る

ということを気にしておいて下さい。ポーランドなので、カードリーダーの画面に

「XXX XXX XXX 3,000 JPY XXX XXX XXX

1 PLN = 28.45... JPY

XXX XXX XXX ?         TAK       NIE

というような表示がされます。

XXXの部分はポーランド語なので、とりあえずスルーしても大丈夫です。

上のような画面で大事なのは、まずは青地の「3,000 JPY」の部分。これは「円建て決済だと、これだけの値段になりますよ~」ということが表示されている、という意味を表します。この場合だと、3,000円かかる、ということですね。

次に大事なのが、カードリーダー中程に表示される、今回は赤字で示した「1 PLN = 28.45... JPY」の部分。

これは要するに、「円建て決済の場合、1ズロチ=28.45...円のレートで計算しますよ~」という意味です。(本当は小数点以下第6位くらいまで、計算用のレートは表示されます)。つまり、1ズロチ=28.45円で計算して、3000円の代金になっている、ということです。

ここからが大事なのですが、

 

③「TAK」を押すと「日本円決済」に進んでしまう

ので、ここでは「NIE」を押す必要があります。(TAKはポーランド語で「はい」、NIEは同じく「いいえ」を意味します)

 

なお、上ではTAKを緑色、NIEを赤色で表示していますが、これはカードリーダーの下部にある緑ボタンと赤ボタンのことです(カード決済の時に、パスワードを入力した後だと緑色のボタンを押しますね)。

イメージはこんな感じです↓(この緑ボタンがTAK、赤ボタンがNIEになります)

Credit card reader machine on white background

 

つまり、②まで進んだ後で、普段通りの操作で「TAK」を押してしまうと、この時点で現地通貨建て計算よりも1円ほど割高のレートで計算されてしまう、ということになってしまいます(僕も今まで、何も考えずに「TAK」を押していました…)。

ですので、ここで「NIE」を押すと、円建てではなく現地通貨(ズロチ)建てでレートを計算してくれる、ということになります。ここから先はまだ僕自身が操作したことないので、今度スーパー等で使った後に改めて操作方法を加筆しようと思いますが、おそらくポーランドズロチでの支払い金額が表示されて、パスワードを入力して決済終了、になると思います。

 

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円建て支払いになる買い物、ならない買い物

ここで、実際にポーランドで買い物を繰り返していて気づいたのが、「VISAカードの買い物でも自動的にズロチ建てで決済される」ものもある、ということです。

 

僕はそれほ買い物をしない人間ですが、これまで買い物をした記録によると、

・円建て決済がデフォルト=スーパー、レストラン、家電量販店、等

・ズロチ建て決済がデフォルト=スイミングプール、映画館、鉄道・バスのオンライン予約、トラムのチケット(自販機)等

のように、傾向はあるようです。旅行の場合、基本的に円建て決済がデフォルトになる可能性があると考えたほうがよいかもしれません。

 

まとめ:今こそ賢く買い物を!

いかがでしたでしょうか。僕自身、円建てか現地通貨建てかでレートが変わるなんて知らなかったんですが(というか、ほぼ毎日カードは使っているのにぼんやりとしていました)、こういうところで知らない間に搾取されてしまうのは本当に恐ろしいですね。

ポーランドの場合、レート差がほぼ無視できる範囲なのでそこまでダメージは大きくないですが、それでも旅行で2000ズロチ(約55000円)もVISAクレジットカードで買い物をすれば、2000円損している計算になりますね。2000円あれば、日本の空港から地元までのリムジンバスを使うことも出来るでしょうから、こういうところで無駄に損しないように、賢く生きていきたいものです。

 

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