ポーランド国鉄に割引制度があるのをご存じでしたか?実は、ポーランド国鉄には、身体障害者割引や軍人割引等、日本の鉄道以上に様々な種類の割引があります。
今回は、日本人がポーランド国鉄を利用する際に使う可能性が高いであろう3種類の割引(シニア割、学割、ユース割)をまとめておきます。ただでさえ安いポーランド国鉄の運賃ですが、これらの制度を賢く使って、更に安上がりに旅をしましょう!
目次
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①60歳を超える方は誰でも使える、「シニア割」
まずはこちら、日本でも存在する「シニア割」ですね。この場合、通常料金の30%割引でチケットを購入できます。
シニア割を使えるのは、「61歳以上の方」です(英語だとover 60 yearsと書かれてあるので、60歳は含まれないことになります)。
チケットを窓口で購入する際は、シニア割を利用したい旨を伝えましょう。英語は通じない場合、「ulgowy(ウルゴビ)」と伝えて、ご自身の年齢(例えば、63 lata(63歳))と紙に書いて伝えるのがよいでしょう(恥ずかしいながら、僕はどうやって「シニア割を使いたい」をポーランド語で言うかが分かりません。ただ、分からなくてもなんとかなります)。
その上で、パスポートの生年月日欄を見せれば大丈夫です。
②23歳以下の方が利用できる「ユース割」
続いて、「若い人は旅をせよ」の格言を反映している、ユース割。これは、23歳までの方がチケットを買う場合、37%割引で購入できます。およそ3分の2以下の値段で購入できるわけですね。僕もその年齢の時に味わい尽くしていました。
この場合も、窓口で「ulgowy」と伝えて、自分の年齢をメモして見せれば大丈夫でしょう(実際に僕がそのようにやっていたので)。この場合も、パスポートを持っていって生年月日欄を見せることができるようにしておくことをお忘れ無く。
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③ポーランド国内の大学に在籍している26歳以下の方向けの「学割」
続いて、ユース割とは別に「学割」があります。これを使うと、なんと51%の割引(つまり、正規料金の49%の値段)でチケットを購入することができます。さすがに、半値未満の割引料金っていうのは聞いたことがないですが、それだけ「学生」という存在を大切にしているんでしょうね、ポーランドは。
ただ、この場合の条件は「ポーランド国内の大学に在籍していて、その大学の学生証を持っていること」です。
つまり、例えばワルシャワ大学に交換留学でやってきていて、そこの学生証を持っていなければ、この割引を使うことはできません。
この「ポーランド国内の大学に在籍」というのが曲者で、例えば日本の大学の学生証を持っていても、「国際学生証」等の、他国では学割が適用される証明書も、ポーランド国鉄では通用しません。(実際、僕はかつて国際学生証を持っている時に「学割」でチケットを買ったんですが、検札の時に「これはダメ」と言われて、正規料金との差額+罰金を払わされました。幾らかは忘れましたが、トホホな経験でした…)
つまり、「ポーランドの大学に留学/進学」しているのであれば(かつ、26歳以下であれば)「学割」を、日本の大学の学生で、長期休暇に旅行に来ている場合であれば(かつ、23歳以下であれば)「ユース割」を利用すればいいわけですね。
【補足】ポーランド語で年齢を表す
上の割引を使う際に、窓口で「何歳です」という機会があると思います。その場合の、ポーランド語での表現を簡単にまとめておきますね。
まず、1の位の数字が「1、又は5~0」の場合。この場合、数字の後に「lat」を付けます。例えば、19歳なら「19 lat」ですね。
次に、1の位の数字が「2~4」の場合。この場合、数字の後に「lata」を付けます。例えば、23歳の場合「23 lata」です。
(ポーランド語は、年齢や通貨の単位が、1の位の数字によって変化します)
なお、例外的に「12~14」は末尾が「lat」なんですが、恐らくこの年齢でポーランドに1人でやってきて割引チケットを買う人はいないと思うので、今回はスルーして頂いて結構です。
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賢く旅をしよう!
いかがでしたでしょうか。いくらポーランドは物価が安いとはいえ、節約できるところは節約したいもの。特に、僕も学生だった時代があるから分かりますが、どうしても学生の時期はお金のことを気にしてしまいがちです。そんな時に割引を使って少しでも安くチケットを買えれば、心は軽くなりますよね。事実、50ズロチのチケットをユース割で購入できれば、31.5ズロチで購入できます。20ズロチあれば、おいしいご飯を1回分食べることができるわけですから、やっぱりこの差は大きいですよ。
というわけで、今回は、日本人がポーランド国鉄を利用する際に一番使う機会が多いであろう割引の3種類について簡単に紹介しました。実は、ポーランド国鉄には「前割」という、事前予約で安く買えるチケットもあるのですが、それについてはまたの機会に紹介できればと思います。
それでは皆さん、素敵なポーランド旅行を!
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