ポーランドで有名な格安バス会社「ポルスキバス」の魅力は、このブログでも何度も紹介してきたのですが、2018年3月から、なんとなんと、ポルスキバスがドイツのFlixBus傘下になってしまったようで、個人的にものすごくショックを受けています。
ポルスキバスの予約トップページはブラウザのブックマークに入れておくほど、個人的には重宝していたのですが、2018年の3月頭にチケットを予約しようとアクセスをしてみると、以下のようなページに勝手に飛ばされてしまうんですね。
まあ、以前から、ポルスキバスのトップページにアクセスすると、上の画像ののように、赤色のポルスキバスと緑色のFlixBusが一緒に出ていて「我々はパートナーシップを結びました!」のような表示になっていたのですが、先日URLを確認すると…
どうやら、「Polksibus.com」というドメイン自体がなくなってしまって、上のように、「flixbus.pl」のドメインのサブディレクトリに「polskibus」というのが作られていて、これは実質、ポルスキバスがFlixbusに統合(吸収)されてしまったと考えていいものだと思います。ポーランドはこれまで、何度もドイツに領土を割譲していますが、2010年代の今になってもドイツの影響からは免れないんだなあ…と、ポーランドの一ファンとしては残念極まりありません。
と、半ば冗談の話はこれくらいにして、2018年3月以降にポルスキバスを予約する場合の方法と、おまけとしてポルスキバス以外のバスの探し方についても、今回はまとめておくことにします。
目次
①ポルスキバスの予約は以前より不便になった?
新しいサイトに移ってから、実際にポルスキバスのチケット検索や予約をしてみたのですが、個人的には「以前のほうが使い勝手が良かった」と思います。というのも、ポルスキバスがFlixBusの傘下になったことで
・ポーランド国内のローカルバス路線の検索ができなくなった
・ポルスキバスのチケットが気持ち値上がりした(ように感じられる)
・2018年3月現在では英語のページが使えない(笑)
ようになっているからです。
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ポーランド国内のローカルバス路線の検索ができなくなった
これまでのポルスキバスの最大の魅力は、「ポルスキバスと業務提携した他のポーランドのバス会社のチケットを、ポルスキバスのサイトで検索できる」ということでした。
この区間としては、ポルスキバスが運行していないワルシャワ~ルブリン~ザモシチ(東部の世界遺産の街)や、ワルシャワ~オストロウェンカ(ワルシャワと同じ県にある、個人的にお世話になったポーランド人家族がいる街)などが挙げられます。以前は、これらの「ポーランド国内のややマイナーな街へのバスチケット」がポルスキバスのサイトでも検索できたのですが、ポルスキバスがFlixBus傘下になってから、これができなくなってしまいました。
例えば、新しいサイト
https://www.flixbus.pl/polskibus
で、ワルシャワ~ザモシチのバスを検索しようとすると、
ワルシャワ(Warszawa)と入力すると、上のようにワルシャワ市内のバスターミナルの候補が表示されるのですが、ザモシチ(Zamość)と入力しても
そもそも街の候補が出てきません。どうも、FlixBusの傘下になったことで、ポルスキバス以外のバスで運行されているポーランド国内路線は、ポルスキバスのサイトでは検索できなくなってしまったようです。
ポルスキバスのチケットが気持ち値上がりした(ように感じられる)
こちらについては、2018年4月頭のバスをワルシャワ→クラクフで検索したのですが、片道のチケットが「33ズロチ」(約1000円)で、2017年に使っていた時よりやや値上がりしているように思われます。
2017年は秋に何度かワルシャワ~クラクフをバス移動したのですが、この時はおよそ20ズロチ前後で予約ができました。
他の路線(例えばワルシャワ~トルン、ワルシャワ~ルブリンなど)でも、以前は1桁台の運賃(最安1ズロチ+手数料)という破格のチケットを取ることが何度もできていたのですが、今調べてみると安くて17ズロチ前後と、以前の最高値の運賃が普通に表示されるようになってしまったのかなあ、という印象を受けます。
(シーズンや利用の曜日、時間帯によって変動するものとは考えられますが)
この値上がりは気のせいなのか、それともFlixBus傘下に入ってしまったからなのか、あるいはポーランドの物価上昇率を加味しているのか不明なのですが、以前より旨味は減ってしまったのかなあ、という印象を個人的には持ちます。
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2018年3月現在では英語のページが使えない
もう一つ致命的なのが、上でリンクを貼ったトップページを英語表示にできないことです。右上の言語設定を英語(EU/English)に変えようとすると、
堂々とこんな表示がされてしまいます(苦笑)
恐らく、ウェブサイトの製作が追いついていないだけだと思うんですが、これだとあまりに、ポルスキバスを利用しようとしている日本人には不便なので、以下簡単に、ポーランド語ページでの操作方法をまとめておきます。
ポルスキバスのチケットを予約するには
①まずはトップページにアクセス
まずは、このトップページから「出発地」「目的地」「出発日」「復路出発日(往復予約の場合)」「予約人数」を、左から順に入力します。
「Z」が「出発地(from)、「Do」が「目的地(to)」「Odjazd」が出発日、「Powrot」が復路出発日(returnの意味)、そして「Pasazerowie」が乗客です。
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②必要情報を入力
出発地と目的地は、ポーランド語で入力する必要があります(WarsawではなくWarszawa)。
乗客については、
15歳以上の「大人」、15歳未満の「子ども」、そして自転車(rowery)を選択します。自転車は恐らく、分解をして専用のケースに入れてトランクに入れることになると思います。
今回は、ワルシャワ(Mlociny)からクラクフ(バスターミナル)に片道で、3月22日出発で検索をしてみることにします。
ちなみに、ワルシャワのバスターミナルはいくつか種類がありますが、それらの説明は以下の記事をご覧下さい。
ワルシャワの長距離バスターミナル4つ+αの行き方と使い分け方
データ入力が済んだら、右の黄色ボタン「Szukaj ...」をクリック。
③乗るバスを選択して支払いに進む
こういう結果になりました。
画面中央の「6:10 godz」というのが「6時間10分」という意味(所要時間)で、その下に数字が出ている場合は乗り換え回数を意味します。Bezposredniというのは「直通(乗り換え無し)」です。
チケットを選択したら
右のバスケットに、上のような表示がされるので、「Rezerwuj」を選択して予約に進みます。
このような画面に進むので、赤枠で囲ったところに、左から順に「名前」「苗字」「携帯電話番号」を入力します。僕はポーランドのSIMを持っているのでその番号を入力しましたが、なければ日本の番号でも、他の国の番号でも大丈夫です(予約時にSMSで予約完了の通知が届きます)
その下には、預けて荷物が2個以上ある場合の追加料金チケット購入画面があります。ポルスキバス時代は、荷物の数が超過していても特に何も言われずトランクに預けられましたが、FlixBus傘下になってからの対応の変化が分からないので、大きな荷物(スーツケースなど)が2つ以上あれば、念のため追加チケットも買い足しておきましょう。
8ズロチ(=240円)なので、まあ安いです。
この後、更に下の
この部分で黄色のボタンを押して支払に進みます。
クレジットカードでの決済をする方がほとんどだと思うので、「karta kredytowa」を選択してカード番号などを入力して決済に進めば、問題なく購入できます。
まとめ
ポルスキバスがFlixBus傘下になったことで、ヨーロッパ圏内の長距離バスの検索は簡単になったと思うのですが(FlixBusはドイツを通らないバス路線を大量に走らせています)、ポーランド国内のバス移動については、チケットの検索がやや面倒になってしまったと思います。
というわけで、ポーランド国内の他のバス会社のチケット検索方法についても、この記事でまとめる予定でしたが、思った以上に長文になってしまったので、また別の記事でまとめようと思います。
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