南コーカサス三国はグルジア、アルメニアと回って最後のアゼルバイジャンにやってきました。

 

アゼルバイジャンは2017年9月現在、日本人はビザが必要ですが、バクー空港から入国する場合はその場で「アライバルビザ」をゲットすることができます。入国審査の前にビザカウンターで滞在日数やホテル名／住所などを記入して書類を出せば、パスポートにビザを貼り付けてもらえます（なお、日本人はビザ料金は無料です）。

 

ですので、アゼルバイジャンに旅行で来る場合は、世界一周旅行とか以外であればバクー空港に飛行機で入国するのが一番手堅いかと思います。

 

バクー空港から市内までの行き方

バクー空港は市内の北東に位置していて、高速路線バス（H1）かタクシーが使えます。H1バスは日中30分間隔、深夜は1時間に1本ペースで空港と市内中心部（28 Mayという、バクーの鉄道駅があるところ）を結んでいて、所要時間は約45分～50分です。料金は1.3マナト（約150円）ですし、大きな荷物もバスのトランクに預けられるので、この近くに宿を取っているのであれば、H1バスを利用するのがいいでしょう。

 

一方、タクシーだと場所にもよりますが、20～30マナトくらいかかってしまうようです。

 

バクーの公共交通機関を使うには「Bakikart」が必要

バクーの公共交通機関（高速路線バス、路線バス、メトロ）を使うには、日本のSuicaのようなICカード（Bakicart＼バクーカード）が必要です。

 

このカードは空港を出たところでも購入でき、カード代（返金不可）が2マナト、それに加えてお金をチャージしないといけません。

 

※バクーカーにはこれとは別に紙のものもあるのですが、制限が多かったり料金が高めだったりで使い勝手が悪いので、今回は割愛します。

 

バクーカードの買い方

空港を出てバクーカードを購入する方法をここではまとめます。

 

空港を出てすぐ右手に、券売機の端末があるのでそれを使います。

デフォルトはアゼルバイジャン語なので、まずは左上のイギリス国旗の部分をタッチして、英語表記にしましょう。

 

すると、左右で選択ボタンがあるので、左側のアイコンをタップします。

 

ここで、まずはカード代の2マナトを払う必要があります。

 

ここで2マナト札がちょうどあればいいんですが、5マナト札しかない場合などは、その5マナト札を入れると、差額はお釣りとして出てこず、カードにチャージされてしまいます。空港のATMでお金を降ろして大きな金額の紙幣しか持っていない場合は注意して下さい。

 

僕は、グルジアの余ったラリを空港の両替所で全額マナトに変えました（レートはそこまでよくありませんが）。ので、細かい紙幣を使えました。

 

ここで、2マナトちょうどをチャージすると、カードは買えてもバスには乗れません。ので、

 

カードを受け取ったら、このように端末の右側にあるカード置き場にカードを置いて、下の札入れからチャージしたい額を入れる必要があります。

 

これが面倒であれば、カード購入時に5マナトくらい入れておきましょう。この場合、3マナトがチャージされます。

 

お金を入れると、チャージ額が表示されます。

 

これでバクーカードのチャージは完了です。

 

H1バスは、この券売機からすぐの所に止まっているので（停車していると車が余裕で見えます）、これに乗って下さい。

 

バクー市内交通の料金

バクーカードを使う場合ですが、H1バスは1回1.3マナト、メトロは1回0.2マナトです。

 

バスはよく分からないのですが、路線もややこしいので、観光で訪れる場合、とりあえずH1バスとメトロを使えれば大丈夫です。

 

ので、チャージ金額は5マナトあれば、数日の滞在で空港往復とメトロの利用には困りません。

 

これでチャージを済ませたら、あとはバスに乗って市内に向かうだけです。

 

バスに乗ったら

バスは、バクー空港の到着ロビーを突き抜けた先の真正面に止まっています。

バスといっても、いわゆる路線バスではなくてリムジンバス（長距離バス）仕様。ハイデッカータイプで、リクライニングも付いていて快適そのものです。

 

室内の様子。まあ普通のバスと変わりませんが、多くの乗客がいるわけでもなく、快適です。これくらいの乗車率なら、タクシーを使う必要はありませんね。

 

 

バスは50分ほどで、バクー鉄道駅の隣にあるターミナルのバス停・May 28に到着します。

 

途中、別のバス停（メトロと接続する）にも停車しますが、地元の人が利用する場所でホテルなどもないので、日本人旅行客はスルーして大丈夫です。

 

で、このMay 28バス停からの移動なのですが、そもそもアゼルバイジャンの土地勘を持っている人は、ほぼいないと思います。ここから、街の中心（旧市街周辺）まではメトロで1駅～2駅（目的地の場所による）の移動で済むのですが、徒歩で行こうとするにはやや距離があります。しかも、僕が訪れた9月はまだまだ残暑が厳しく、もしかすると日本より暑いのでは……という気候でした（とにかく、カラっとしていて日差しが強い）。

 

ですので、初めてバクーを訪れるのであれば、このMay 28バス停から徒歩圏内の距離にあるホテルに宿泊するのが堅実というか、安パイかもしれません。

 

僕は、この場所から南に徒歩10分ほどで行けるエンパイア・ホテル（四つ星ホテル）に宿泊しました。

 

ダブルルーム（基本的に、シングルルームのホテルはなし）で2泊3日、素泊まりで72ユーロ（約8500円）でした。2人部屋を1人で使ったので割高になったのですが、これは仕方ないですね。

 

ホテルの予約はBooking.comを利用しました。以下のバナーリンクからもホテルを調べて、そのまま予約できますよ。

まとめ

今回は、バクー国際空港から市内までバスで移動する方法と、そのために必要なバクーカードの入手方法、アクティベーション方法についてまとめました。

 

まだまだ、日本語での情報が少ないアゼルバイジャン。この記事が、、アゼルバイジャン到着時にスムーズに市内まで行くのにお役に立てれば幸いです。