海外旅行の際に「美味しいご飯をいっぱい食べたい!」という方は、恐らく予想以上に多いでしょう。
でも、国によって、日本人の舌や味覚に合う・合わないのがその国々での料理です。
例えば、東南アジアの香辛料や香草(パクチー)がふんだんに使われている料理が大好き、という方もいれば、スパイシーなのは無理、という方もいますね(僕は後者です)。
あるいは、フランス料理が好きな人もいれば、あれは口に合わない…という人もいますし、どんな地域に行っても、ご飯の合う・合わないが出てきてしまうのは、ある意味仕方のないことです。
そんな中、東欧・ポーランドの料理は、なかなかどうして日本人の舌にぴったり合うんですよね。「ポーランド料理」と聞いても、何か具体的にパッと思い浮かべることができる人は多くはないと思いますが、実は、美味しくていくらでもたいらげてしまうことができる料理がいっぱいです。
そこで今回は、ポーランドのワルシャワに訪れた時に是非足を運んで欲しい選りすぐり料理店を7つ紹介します。
日本人の舌にびっくりするくらい合う味付け、そして良心的な価格で提供されるポーランド料理を、首都ワルシャワで思う存分楽しんでみて下さい。
目次
①早い・安い・旨いが揃ったミルクバル
ワルシャワに限らず、ポーランドで一番手軽にポーランド料理を食べたいのであれば、街中の至るところにある「ミルクバル」に足を運んでみましょう。Google Mapなどで検索する場合は「Bar Mleczny(バル・ムレチュニ)」と入力すると、いくつかヒットすることでしょう。
ミルクバルでは様々なポーランド料理を手頃な値段で注文することができますが、とりあえず食べたいのは
Kotlet Schabowy(コトレト・スハボヴィ)というポーランド風カツレツ(とんかつ)。
そとは衣がカリッとしていて、中はジューシーなその食感は、まさに日本のとんかつと瓜二つ(衣は厚くありませんが)。Kotlet Schabowyは「ポーランドでとりあえず食べたいポーランド料理」の定番メニューなので、ポーランドに到着した日、あるいは次の日には是非食べてみて下さい。
なお、上の写真の右に写っている赤いスープはPomidorowa(ポミドロヴァ)というトマトベースのスープです。
また、「別腹」で食べてみたいのはポーランドのパンケーキNaleśniki(ナレシニキ)。ネットでは「ホットケーキ」という意味になっていますが、生地を薄くのばして焼くので、どちらかと言えばクレープに近いでしょうか。
このNaleśnikiは、イチゴジャムと練乳がかかったトロりとした甘さ。これだと別腹でいくつも食べられちゃいますよね。
あるいは、ポーランドでも実は「ソバ」が食べられるんですよね。
といっても、「ソバの実」なんですけれど。
ポーランドのレストランにKasza(カシャ)という単語が載っていれば、それはソバの実を意味します。多くのお店でRyż(リシュ・お米)かKaszaか、で選べるようになっているので、一度ソバの実も口にしてみてはいかがでしょうか。
関連記事:ワルシャワの大衆食堂「Bar Mleczny」で食事をしよう!
②ツーリスト向けポーランド料理店「Zapieczek」
次に訪れたいのは、ワルシャワ旧市街や中心に何店舗かがあるポーランド料理店Zapieczek(ザピエチェク)。
といっても、このレストランの売りはPierogi(ピエロギ)というポーランド餃子。
ピエロギは、皮の中に肉、キノコ、野菜、チーズ、あるいは果物(果肉)すら入っているバラエティ豊かなポーランド料理。
Zapieczekでは1回の注文で9個以上のピエロギを頼む必要がありますが、1品目を最低3個注文すればいくらでも頼むことはできるので、例えば
・肉入りピエロギを3個
・野菜入りピエロギを3個
・チーズ入りピエロギを3個
・果物(ブルーベリーが定番)入りピエロギを3個
のように注文をすることができます。
また、蒸しピエロギか揚げピエロギかを選ぶこともできるので、それぞれ注文してみるのもいいですね。
なお、Zapieczekではピエロギにかけるソースも選ぶことができ、サワークリーム、チーズソースなどがあります(詳しくは店員さんに聞いて下さい)。
また、ビールを注文するときは、アテになるBigos(ビゴス)の注文も忘れないで。Bigosはタマネギとソーセージを蒸して焼いたもので、ドイツのザワークラウトとほぼ同じです(Bigosは焼いているので食べやすいです)。
店内の様子は
こんな感じで、ホールスタッフの女性は全員、ポーランドの民族衣装を身に纏った美人ばかり。
夏はオープンテラス席が使える店舗もあるので、開放感溢れる雰囲気の中でポーランド料理を堪能してみましょう。
なお、観光で滞在する時にアクセスしやすい店舗は、
旧市街内にある店舗
旧市街の少し南にある店舗
あるいは、旧市街から南にバスで移動したNowy Światの交差点(トラムが走っている道路との交差点で、近くに国立博物館があります)の近くにある
の三店舗がオススメです。
Zapieczekの公式サイトはこちら:http://www.zapiecek.eu/main.html
英語のメニューページ:http://www.zapiecek.eu/menu_eng.html
各店舗の営業時間などの情報はこちらから:http://www.zapiecek.eu/lokale.html
合わせて読みたい:ご存じでしたか?ポーランド料理にも餃子があるんです
③創作うどんが絶品のうどん店「UKIUKI」
続いて訪れたいワルシャワの料理店は、日本料理店(うどん専門店)のUKIUKI。
ただし、ただの日本料理店ではありません。
アイボリーホワイトを基調とした店内はこざっぱりしていて、明らかに日本で足を運ぶうどん屋さんとは違います。
ここでは、釜玉うどんが22ズロチ前後から食べられますが、個人的にオススメなのが、ここでしか食べられない「創作うどん(フュージョンうどん)。
例えば、華やかなトッピングがされた「カレーうどん」
や、大根おろしのまろやかさが絶妙の「豚しゃぶうどん」
そのおいしさに思わず箸を落としてしまうかもしれませんよ。
関連記事:
ワルシャワでうどんを食べるならここ!UKIUKIのカレーうどんが神がかっていた
UKI UKIうどんに行くなら「創作うどん」を食べるのがオススメ!
なお、UKIUKIでは月に1回程度の頻度で「ラーメン」を食べることができるので、気になるかたはそちらも是非。
④本格ポーランド料理を味わうなら「STARY DOM」
さて、次はまたまたポーランド料理ですが、こちらは要予約のワンランク上のポーランド料理店「Stary Dom」
ワルシャワの中心からトラムで下ったMokotowエリアにひっそりと佇んでいます。
クリスマスシーズンは、インテリアが「これでもか!」というほどにクリスマス仕様になっています。
ここで是非賞味したいのは、「牛肉フィレのタタール」。
いわゆるユッケで、生の牛肉をナイフで叩いて、調味料を混ぜて出来上がり。
ここのタタールは卵が予め混ざっていますが、他のお店でこの料理を食べる場合は卵を自分で混ぜることもあります。
他には、ビーツ(赤カブ)を使ったサラダや
ポーランドでも定番の魚である鮭のグリル。
お米の上に魚が載っている、というのがなんともポーランドらしいですね。
Stary Domの公式サイトはこちら:http://www.restauracjastarydom.pl/stary-dom2
地図はこちら。
予約をせずに訪れると満席の場合があるので、遅くとも前日までには電話で予約を済ませておきましょう。
※ポーランドの定番料理である「タルタル」については、こちらの記事で解説しています。
⑤ポーランドと南欧のフュージョン?「PORT ROYAL」(Hala Koszyki内)
続いて紹介するのは、ワルシャワ中心部の少し南にある、Hala Koszyki(ハラ・コシュキ)内にあるPort Royal。このHala Koszykiは2016年11月に大規模リニューアルを終えて、もともと市場だったところを、洗練された料理店が集まるレストラン街に仕立て直しました。
外観はこんな感じ。
Port Royalは、入口入ってすぐ左手にあります。
エビの酒蒸しや
ムール貝
タコのアシを蒸して焼いた料理や
フィッシュアンドチップスも。
ムール貝と言えば南欧あるいはベルギーが有名ですが、このPort Royalではポーランド風のムール貝料理などが食べられます。
合わせてワインも頂きたいですね。
少し値段設定は強気ですが、十二分のおいしさですよ。
Hala Koszykiの場所はこちら。
Port Royalの公式ページはありませんが、以下のページから詳しい情報にアクセスできます。
http://warsawfoodie.pl/en/2016/11/port-royal-fish-oyster-bar/
また、Hala Koszykiについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
⑥ポーランド風にアレンジされたケバブ:Amrit Kebab他
ポーランドで是非食べて頂きたいのが、トルコが本場のケバブです。
「いや、ケバブなんてトルコで食べるよ」と言う、そこのあなた。
お気持ちは分かります。
ですが、ポーランドで食べるケバブは、トルコのそれとは少し違ってポーランド風の味付けになっていますし、これがまた、日本人の舌にも合うんですよ。
ポーランドのケバブは、もちろん本場のそれに似ているんですが、
・肉はヒツジか鶏
・一緒に野菜(サラダ)も生地に入っている
・ソースの種類も選べる
ようになっていて、本場トルコのケバブよりも柔らかい味付けと食感を楽しめます。
例えばこんな感じ。
ちなみに、僕はトルコに行く前にポーランドで「ケバブ」を何度も食べたので、トルコで食べたケバブが思った以上に口に合わなくてびっくりしたことがあります。
トルコでケバブを食べたことがある方も、是非ワルシャワで食べ比べをしてみて下さい。
ケバブ屋さんはチェーン店も多くありますが、例えばAmrit Kebabがオススメです。
参考記事:ワルシャワでポーランド風ケバブを食す!
⑦バラエティ豊富なチョコを堪能:Karmello
ポーランドは、実はスイーツ天国でもあります。特にチョコは、ロッテに買収されたWedelをはじめ、これでもか!というくらいのバラエティがあります。
そんな中、個人的なオススメがKarmelloというチョコ専門店。
店内で食べることもできますが、お土産としてパッケージに入ったセットを注文することもできます。日本のモロゾフに似ていますね。
お土産用だと、25個入りで約25ズロチからとなかなか手頃な値段ですし、25個の内容も、お店がプロデュースしているものを選ぶことも、自分の好みを25個選ぶこともできます。
なお、チョコレート専門店だけあってホットチョコレートも味わいたいですが、いかんせん甘すぎるので、これとは別にストレートティーやお水を注文されることをオススメします。
観光で滞在する時に訪れやすいのはChmielnaにある店舗
ですが、上で紹介したHala Koszyki内にも店舗があるので、そちらで一緒に巡ってみるのもいいかもしれません。
なお、Karmelloはポーランド国内にチェーン店展開しているので、ワルシャワで訪れる時間が無い場合は別の街で足を運んでみて下さい。
公式サイト:http://www.karmello.pl/
関連記事:
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は僕の完全な独断での7点チョイスとしましたが、あまりこういう「ワルシャワのオススメレストラン情報」は日本語で見ることができないと思うので、参考になれば幸いです。
間違いなく言えるのは、ポーランドは料理天国なので、どれだけ食べても食には飽きないということです。
是非、ポーランド料理を骨の髄まで堪能して下さい。
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