今回は、ドブロブニクを訪れる際に、事前に最低限押さえておきたい観光情報と、街の立地・ホテル情報についてまとめました。
観光地情報は他のブログにも載っていますが、街の外観と合わせてホテルの選び方などについて詳しく触れるのは、このブログが初めてかと思いますので、バックパッカーで訪れる人も、普通の観光で訪れる人も参考にして下さい。
記事は①観光地、②ホテル選びに役立つ情報、の順にまとめていますが、必要な部分だけ読んで頂いても構いません。
それでは早速見ていきましょう。
目次
①ここだけは回りたいドブロブニクの観光地
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I ドブロブニク旧市街
石灰色の壁と赤レンガで埋め尽くされたドブロブニク旧市街は世界遺産にも登録されており、訪れる人であれば必ず足を運ぶと思います。
旧市街自体はコンパクトな作りになっていて、散策をする(歩きまわる)だけなら、30分ほどあれば見終わってしまいます。しかし、レストランに立ち寄ったり、後述するドブロブニク城壁を回ったり、夏期であれば旧市街からアクセスできるレストラン付属のビーチに行ってみたりすることで、いくらでも滞在時間は延ばせます。
旧市街のレストランは値段が高いところもあって、僕が利用したところは、グラスワイン1杯と、スターターの料理(チーズと野菜のサラダ)で140クーナ(2300円ほど)でした。2人以上でシェアをすれば安く済ませることもできますが(料理の量が多いので)、他の東欧諸国とは物価が違うので、お財布には余裕を持たせておいたほうがいいでしょう。
なお、夏期限定のビーチは、旧市街の外にあるものと、中にあるものがそれぞれ複数存在します。
旧市街の中からアクセスできるビーチは、ビーチレストランにくっついているものなのですが、ドリンクなどを注文しなくても滞在できるるようでした。
この上の写真は、完全なレストラン。泳ぐことはできません。Google mapだとここです。
こちらの2枚の写真は、ビーチがあるレストラン。レストランのスペースとビーチのスペースが分かれていて、泳ぐだけでもできそうです。近くに更衣室がなかったように思うので、水着は予め着ていったほうがいいでしょうね。
場所はこちら。
これらの場所に行くには、旧市街を取り囲む城壁をくぐっていく必要があるのですが、通路が狭くなっているので混雑時には移動が大変なときもあります。急な階段と狭い通路が続くので、安全にはくれぐれもご注意下さい。
II 旧市街を取り囲むドブロブニク城壁(ドブロブニクの壁)
続いては、旧市街をぐるっと取り囲んでいる、ドブロブニク城壁。旧市街の美しさは、ここに行ってみないと分からないと言っても間違いありません。
城壁へのアクセスポイント(入口)はいくつかあるのですが、一番分かりやすいのは、旧市街への入口とは対角線上の反対側にある、地図だと旧市街の南東側にある入口です。
Google mapだとピンがないのですが、場所はこのあたりです。
入口は下の写真に載っているところなので、これを目印にして探してみて下さい。
旧市街をウロウロしていると、階段を上っていく場所があります。その上が城壁への入口です。
ここでチケットを買います。入場料は150クーナ(約2600円)とここも高めです。確か、イタリアのバチカン美術館より少し安めの金額になると思うのですが、恐ろしいくらいの観光地価格ですね。クレジットカードでの決済が可能です。
営業時間は以下のリンク先(公式サイト)でご確認下さい。
https://www.wallsofdubrovnik.com/info-ticket-prices-working-hours/
ただ、このサイト情報だと、8月は18時半までの営業なのですが、僕が訪れた8月上旬は19時半まで入場可能となっていました。夕方以降に回りたい場合は営業時間を現地で確かめるのが確実です。
城壁を回る所要時間は「最低1時間」とのことでしたが、写真を取りながら休憩もこまめにとると、とてもじゃないですが1時間では回れません。城壁は一方通行なのですが、階段の上り下りが多く、また夏場の日中は日差しも強くて、体力が結構早く奪われるのです。お水は城壁の中でもペットボトルで販売されていますがそれなりの値段がしたので、不安であればスーパーなどで事前に調達しておくのがいいでしょう。
夕方から入場したので、旧市街の表情が少しずつ変わっていくのを目に焼き付けることができました。
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III ドブロブニク旧市街とアドリア海岸を見渡せるロープウェーとスルジ山・展望台
続いては、ドブロブニク随一の絶景を目にすることができる、展望台。
旧市街を少し北に進んだところにロープウェーがあるので、そこでチケットを往復チケットを購入して一気に展望台までいくのがいいでしょう。
地図に緑色の点線で表されているのはジグザグの散策路で、体力に自信がある人は片道、あるいは往復ここを使ってもいいかと思いますが、この道の入口が、旧市街から結構な距離離れているので、宿泊地や使える時間の兼ね合いによって判断しましょう。
地上のロープウェー乗り場は、チケット売り場もプラットフォームもコンパクトです。
ロープウェーのチケットは、大人往復150クーナ(約2600円)、片道80クーナ(約1400円)ですが、カップル向けのチケットで、2人合わせて225クーナ(約3800円)のものもあります(チケット売り場に掲示されています)。
ただし、夕方までにロープウェーで展望台に上って、夕方(日没)以降にロープウェーで降りるという条件です。また、展望台隣接のパノラマレストランなどで使えるクーポン券も付いているので、トータルで考えると非常にお得ではありますね。
ロープウェーはハイシーズンにとても混雑して、長蛇の列ができるという情報もあったのですが、僕が訪れたときには客待ちはひどくなくて、2~3回ロープウェーを待てば難なく乗ることができました。これは、観光地価格によるフィルタリング効果があることに加えて、2018年から、ドブロブニクが「フェリー観光客の人数制限」を導入したことも関係していると思います。
※観光客の制限については、こちらの記事をご参照下さい。
展望台は、パノラマレストランと、(レストランから旧市街を眺めたときに)その左側にある一帯のエリアになっています。レストランは当然食事をする必要がありますが、その隣の展望台は特にお金は必要ではありません。ただ足場が悪いので、あまり多くの荷物を抱えて訪れるのはよくないのと、絶景をカメラに収めようと多くの観光客がくるので、美しい景色「だけ」をカメラに残すのは少し難しいかもしれません。
ドブロブニク旧市街は、望遠レンズを使わなくても全てカメラに収めることはできます。
また、旧市街一帯の景色を楽しむことに加えて、夕暮れどきには右側の海岸線にも目を向けて見ましょう。夏期であれば20時手前くらいに夕陽が沈んでいきます。
ただし、旧市街を見るにせよ夕陽を見るにせよ、ロープウェーのロープと支柱が邪魔になってしまうのが難点です。
②ドブロブニクでのホテル選びお役立ち情報
ドブロブニクは、アドリア海岸沿いに東西に広がっている街で、実は海岸線と山肌が非常に接近している地形になっています。そのため、Google mapで確認するだけでは、ホテルがどのあたりの高さにあるのか…といったことがよく分かりません。そこでこの記事では、事前にホテルを決める際に参考にしたい情報も合わせてまとめておきます。
I 旧市街周辺
ドブロブニクに数日滞在するのであれば、まず考えたいのが旧市街の中や、その周辺にあるホテルです。なんといっても旧市街へのアクセスが抜群に良いのですが、料金はどうしても高くなりがちですね。また、旧市街内には所々階段があって(旧市街自体が、割と高低差のある作りになっています)、スーツケースなどがある場合はホテルに行くまでに体力を余分に削ってしまうこともあると思います。
旧市街の中でも外でも、東西に貫く大きな道路が1つ違うと高低差が大きすぎるということがザラなので、おすすめは、旧市街への入口の拠点となる以下のエリアで探すのがよいかなと。
ここから少し西側(地図の左側)にはホテルも多くあって、階段移動もほぼないので、荷物が大きい・多い方には負担の少ない立地となっています。
なお、バスターミナルと旧市街の移動は徒歩で40分程度、タクシーだと10分ほどで10ユーロです。バスターミナル~旧市街の間は起伏がある程度ある地形になっていて、バックパックを担いでも徒歩移動だと(特に夏場の日中は)体力が削がれるので、あまり無理をすることはオススメしません。路線バス(1回15クーナ)も走っているので、有効活用しましょう。
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II バスターミナル周辺
バスでドブロブニクにやってきて、またバスを使って別の街に移動、という方は、バスターミナル周辺に宿を構えるのもオススメです。
バスターミナルのすぐ隣を走っている道路沿いであれば、バスターミナルと同じ高さ(ほぼ海抜0メートル)なので移動の負担も少ないですし、何よりもバスターミナルからの移動が楽なのが嬉しいところ。
僕はバスターミナル近くの「Hostel Sol」というホテル(名前はホステルですが、ホテルです)を2泊3日で利用しました。バスターミナルから徒歩10分もかからないので、スーツケースをホテルに置いてから旧市街に行くこともできます。数日宿泊する場合、移動に時間とお金がかかってしまうのがネックなので、移動が面倒という方は旧市街周辺の宿を押さえることをオススメします。
※Hostel Solは8月上旬のハイシーズンに利用し、2泊で約200ユーロとまずまずの値段でしたが、これで朝食込み、しかも閑かな環境だったので、十分ペイしました。
ホテル検索はとりあえず、登録数がダントツで多いBooking.comを利用しましょう。
III ホテルからも景色を味わいたいときは山肌の道路沿いに
3つ目の選択肢としては、カップルや家族向けのものになりますが、標高の高い道路沿いにあるホテルを選ぶことです。
旧市街に徒歩で行けて、海側のホテルから景色を楽しみたい場合は、こちらの場所付近で、
更に高い場所のホテルを選ぶなら、この道路沿いですね。
旧市街までは階段移動、あるいはタクシーでの移動が必要です。
ドブロブニクは、道路1つ隔てるだけで高低差が数十メートル違ってきて、海沿いのほうが標高は低くなります。いまいち立地の感覚が掴めないときにホテルを選ぶ場合は、海に一番近い通り沿いのホテルを選べば余計な垂直移動は避けられられます。予算に余裕がある場合は、少し標高が高い場所にあるホテルを利用してみてももちろんいいでしょう。
まとめ
今回は、ドブロブニクの観光地情報とホテル選びのヒントについてまとめました。バックパック、カップルでの旅行、家族旅行、それぞれ必要な情報だけ活用して、よりよいドブロブニク滞在にして下さい。
旅行情報を合わせて仕入れるなら、トリップアドバイザーも活用してみて下さいね。
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