エレバンからセヴァン湖・ガルニ神殿・ゲハルト修道院を日帰り旅行
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今回は、アルメニアでエレバンからセヴァン湖、ガルニ神殿、ゲハルト(ゲガルト)修道院を日帰りで回った話です。

 

僕はアルメニアに実質2日間の滞在となってしまって(その前後2日が、グルジアとの移動日)、この2日間しか自由時間がありませんでした。

 

エレバンで泊まった宿のオーナーは「2日だけなんて何も見れないじゃない!今度は最低でも14日間は滞在した方がいいよ」と言われるくらいに、アルメニアには見所が多いのと、バタバタ見て回っても意味がないことをそれとなく言われてしまったのですが、今回はスケジュールの都合で仕方なかったので、諦めて2日間でエレバン近郊のエリアだけを見て回ることにしました。

 

もともと、僕は

・セヴァン湖

・エチミアジン大聖堂(ロンギヌスの槍がある場所)

の2箇所に行ければいい、と思っていたのですが(他の場所としては南部のゴリスを考えていましたが、スケジュール的に無理)、宿のオーナーにはとりあえず「セヴァン湖に行こうと思っている」と伝えたところ、「セヴァン湖もいいけど、私のオススメとしてはガルニ神殿とゲハルト修道院がマストよ」と言われました。

 

その時まで知らなかったのですが、ゲハルト修道院はアルメニアの数少ない世界遺産のようで(エチミアジン大聖堂も別の世界遺産です)、彼女的にはセヴァン湖よりも、このゲハルト修道院に行くべし!とのこと。

 

もともと僕は、エレバンの北バスターミナルからバスを使って1日でセヴァン湖、もう1日でエチミアジン修道院に行こうと考えていて、ゲハルト修道院は行く予定はなかったのですが、このアドバイスをもらった時に「私の旦那が車を出して、1日でガルニ神殿とゲハルト修道院、そしてセヴァン湖を回ることができるかも」という話になって、結局その「オーダーメイドツアー」を利用することにしました。

 

この宿は完全な個人経営で、正式ツアーとかではないので料金も言い値なのですが、結局僕は約100米ドルを払って(46000ドラム)、1日でこの三箇所を回ってもらうことにしました。

 

ちなみに、言い値なので少しは交渉の余地があったのかもしれませんが(アルメニアで100米ドルの金額は「超大金」です)、僕は宿でいろいろもてなしもしてもらったので、この料金で回ってもらうことにしました。もちろん、複数名での宿泊なら一人あたりの費用は安くなります。

 

というわけで、エレバンに着いた日の翌日、10時前くらいに旦那さんの車(10年くらい使っているトヨタのランドクルーザー)に乗せてもらって、日帰りでのツアーが始まりました。

 

目次

①まずはガルニ神殿へ

 

宿を出発してエレバンの市街に出て行くと、すっかり砂漠のような景色が広がります。

 

 

トビリシからマルシュで移動してきた時もそうでしたが、アルメニアは赤土の砂漠の国のイメージが焼き付きました。これでいて、地下水が豊富で野菜や果物が採れるっていうのが驚きですね。

 

行ったことないのですが、なんとなくアルメニアはアジア(イランやカザフスタン辺り)のイメージに似ています。エレバンの街並みはヨーロッパですが、それ以外の風景はアジア的なのかなと。

 

あと、アルメニアは高低差が大きいので、車窓から絶景を目にすることができる機会が多いです。ポーランドに長くいるとこんな景色は目にすることができないので、一層風光明媚さが強まります。

 

そういえば、ガルニ神殿に行く途中で、まさかの人生初「ヒッチハイク」を経験しました。と言っても、旅人が道端に立っていてヒッチハイクをしていたので、旦那さんがストップして乗せた、ということですが。

 

僕はまだ、ヒッチハイクをしたことも自分が運転している車に乗せたことないのですが、自分が乗っている車にヒッチハイカーを乗せるのが今回初経験となりました(笑)

 

②ガルニ神殿を見て回る

 

エレバンを出発してから30分くらいで、ガルニ神殿に到着しました。ここは、アルメニアに残る唯一のヘレニズム様式建築で、かつて太陽神の神殿として利用されていたようです。

入場料は1500ドラム(約350円)。

なんとなくですけれど、ギリシャ・アテネにある神殿を何十分の一スケールにした感じでした。

 

神殿もさることながら、その周囲の景色も見ものでした。

 

入口の前には、ドライフルーツやワインを売っている露店がありました。

ワインは試飲させてもらいました。

 

ここで45分くらい時間を使って、次は更に奥にあるゲハルト修道院へ。

 

③ゲハルト修道院

ここは、エチミアジン大聖堂に現在はある「ロンギヌスの槍(キリストが死んだときに、そのことを確認するために彼の脇腹を刺したと言われる槍)」がかつて隠されていた場所のようです。

 

こういう、ゴツゴツした岩肌の崖に囲まれている場所にあります。

 

修道院の全体像を写真に収めていなかったので、近くからのショットをいくつか。

 

 

ちなみに有名な話ですが、アルメニアはキリスト教を世界で初めて国教とした国です。

 

修道院の中の様子。

中に有名な湧き水が出てくるところがあるようで、行ってみました。みんな列を作って手を洗ってはペットボトルに水を入れていて、同じようにしてみました。

味は、半硬水のような少しクセのある味でした。

 

それと、これは旦那さんが特別に案内してくれた場所なんですが、修道院の左手に崖みたいな所を上っていける場所があって、そこがプチ遺跡?みたいになっていました。

ここは見事に他の観光客は来ていなかったので、穴場なのかもしれません。

 

ここでも45分くらい滞在した後、次は少し距離があるセヴァン湖まで移動しました。

 

④セヴァン湖

セヴァン湖はエレバンの西部、アゼルバイジャンとの国境にほど近い場所にある大きな湖です。

 

この湖には高台があって、そこにセヴァン修道院が建っています。ここからの眺めがなかなか綺麗なんですよね。

旦那さんは下にあるレストランで待機して、僕だけこの高台まで歩いて行きました。

 

セヴァン湖は標高1900mあたりにあるので、エレバンより涼しいです。おまけに高台の上は風も強いので、体感温度は更に数℃低くなります。

 

修道院が2つあるので、絵になる光景がいくつも出来ますね。

湖ではウォータースポーツ(ジェットスキーなど)が活発に行われていました。

 

一通り見て回った後で、麓にあるレストランで旦那さんと一緒に食事をしました。

 

驚いたのが、そのレストランの値段の安さです。

 

アルメニアの有名で美味しいビール「キリキアビール」(エレバン地域のブランドのようです)。

これは、フィッシュケバブとメニューには書いてあったんですが、日本で言うれっきとした「ちくわ」でした。

そしてこちらが、BBQフィッシュとメニューにあった、いわゆるグリルした魚。セヴァン湖で採れたものです。

 

レストランは

こんな風に湖を眺めることができて(室内席もありました)、

 

こんな感じの、なかなか立派な建物なんですが…

 

ビール(0.5L)がなんと600ドラム(約140円)、

フィッシュケバブが1000ドラム(約230円)、

魚グリルが1500ドラム(約350円)でした…。

 

実際には、これに加えて旦那さんのドリンク代やつきだし(パン)、サービス料も含めて10000ドラムくらい払うことになったんですが、それでも日本円で約2300円と、今まで色んな国に訪れてきた中で一番安く買えた高品質サービスだったと思います。

 

さすがに、この値段でエレバンで外食することは難しいと思いますが、アルメニアの地方にいくと、外食でもこれくらいの値段で済ませることができることを知れたのはある意味衝撃的でした。

 

ちなみに、僕が各地でウロウロし過ぎて予定が大幅に押してしまったらしく、ここでの昼ご飯を食べたのが15時半頃で、ここから更に近くの場所を回る予定だったみたいですが、それは取りやめて宿に戻ることにしました(旦那さんはロシア語しか話せませんが、オーナーである奥さんが電話をかけてきて、僕に英語で一通り伝えてくれました)。

 

僕はもうこれだけ回ることができて大満足だったので、得心して宿に戻りました。

 

ちなみに、エレバンからセヴァン湖までは1時間くらいかかりました。

 

まとめ

アルメニア旅行で、ガルニ神殿、ゲハルト修道院、セヴァン湖を1日で回るのはある意味強行軍で、他にやる人はあまりいないと思うのですが、お金を払ってサービスを利用すれば十分1日でも満喫できると思います。

 

なお、エレバンの中心部にはいくつかツアー会社があって、そこで曜日毎に別の場所に行くツアーが組まれているようでした。こちらのほうが料金もリーズナブルなので、エレバンにまとまった期間滞在するのであれば、このツアーを利用するのがいいと思います。

 

今回は本当にバタバタの旅になってしまったので、次回アルメニアに来るときは、2~3週間滞在してもっと多くの場所を見て回ろうと思います。

 

(ちなみに、この日帰りツアーに満足してしまって、エチミアジン修道院のことを完全に失念してしまって、今回はそこには結局行けませんでした)

 

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