このブログでは以前に、スイスの物価(特に外食費、交通費)の情報をまとめたのですが、この記事ではその続編として、「スーパーで買えるもの」の物価をまとめることにしました。
また、その情報を元に、スイスを旅行する際に、正しく節約をして、かつ納得のいく買い物ができるようになるためのヒントもまとめたいと思います(決して、「安物買いの銭失い」にならないようにするため、です)。
というわけで、チューリヒのスーパーをいくつか回ってみての物価情報を、写真と共にまとめました。為替レートは、おおよそ1CHF=110円なのですが、クレジットカード決済の場合は1CHF=112~3円程度のレートが適用されるので、そのレートで見ておいたほうがベターかと思います。
それでは早速、色々と見ていきましょう。
※スーパーで撮影した写真を順番に載せています。どの写真がどのスーパーまでかは覚えていないので、あくまで目安の情報として活用して下さい。
目次
チューリヒのスーパーでの物価を調べてみた
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①青果
まずはオレンジ。1kgが4.5CHF=500円。まずまず高い値段ですね。1個当たりだと200gくらいありそうなので、100円といったところでしょうか。
次はパイナップル。値札がよく見えないのですが、恐らく1個で3.95CHF=430円。これはお買い得かも(kg単位だったらすみません)。
キウイフルーツは1個0.70CHF=75円。日本でキウイフルーツをバラ買いしたことありませんが、スイスで見ると安い値段ですね。
バナナは1kgで3.30CHF=360円。日本よりも少し高いくらいか?と思いましたが、日本だと一房で298円とかなので(もっと安い?)、やっぱり高そうです。
そうそう、取材をしたスーパーにはオレンジを搾ってジュースにして飲める機械もありました。ここでジュースを作ると、250mLで3CHU=330円、500mLで5.5CHF=600円、1Lで8CHF=880円。いやー、高い…。
②サラダ系
新鮮な野菜を摂取できる貴重なアイテム・サラダは、1パックで7CHF~7.5CHF(770円~820円)。日本のコンビニで買えるサラダと量は変わらないので、いかに高いかが分かりますよね。
これは野菜ジュースみたいなものだったと思うんですが、これが5.9CHF=650円。500mLのペットボトルでこんなにするか!という値段ですね。
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③冷凍ピザ
冷凍ピザは5.75CHF=630円。大型サイズとかじゃなくて、1人で平らげてしまいそうなサイズ。ホステルのオーブンとかを使うんでしょうが、それでも高い感じは否めません…。
④カップコーヒーやミネラルウォーター
ミルクコーヒーは230mLで2.25CHF=250円。日本のコンビニで買える100円コーヒーの破壊力たるや。
ミネラルウォーターは1Lで0.95CHF=105円。黄色の値札は恐らく、まとめ買いでの値段なんだと思います。
お水は日本のスーパーより少し高いくらいですが、正直な話、スイスは水道水も飲めるので、無理にペットボトルのお水を買う必要はありません。
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⑤乳製品
ヨーグルトは0.55~0.70CHF(=60~75円)。ミニサイズの1個でこの値段です。
チーズは7.5CHF=820円。この量だと、ナイフで薄切りにしても何回か口にすれば食べ終えてしまう量です。やっぱりグラムあたりの値段はどうしても高くなってしまうようです。
⑥パン類
トーストパンは、30切れくらい入っていて(?)2.45CHF=270円。
ヨーロッパで旅をしてドミトリーに滞在するときは、トーストパンにハムやチーズを買ってサンドイッチを作って自炊することもあるかと思います。このパンをこのままで食べるのは美味しくありませんが、非常食としてキープするのはありかなと思います。
ベーカリーコーナーにあったパン類。大きなクロワッサンは1.3CHF=140円。
小型の(通常サイズの)クロワッサンは0.95CHF=105円。
⑦ハム、サラミと魚介類
続いてハム、サラミ類はどうかと言いますと。
一口サイズのおつまみサラミは、80gで4.1CHF=450円、120gで6.05CHF=660円。いや、高いです、高い。
一口サイズのサラミっておつまみにもサンドイッチにも使える、わりと万能な食材なんですが、この値段だと自炊に使うのもちょっとためらわれるかなと。
物によっては3.8CHFくらいからでもありますが、これはこれで分量が少なそう。
ソーセージ類もありましたが、分量と値段、クオリティを売り場で吟味する必要がありそうです。
まだまだ続きます。
サーモントラウトは、25%引きで14.55CHF=1600円。自炊に使う、というわけではありませんが、高すぎですね。
生ハム類も10切れで7.5CHF=820円とか……。予算を決めて買い物をする、という方法で旅を続けると、スイス国内では予算オーバーになってしまいそう。考え物です。
こちらの生ハムも割引されて5.95CHF=650円とか。ドミトリーを使って滞在する場合、割引品(見切り品)を買って他の旅人とシェアするのが合理的かもしれません。
こちらは新鮮な魚介類。サーモンは1kgで5.95CHF=650円でした。
⑧ワイン
続いてワインです。
フランスからの輸入品で、11.5CHF=1260円。
ワインは上を見るときりがありませんが、一番安い価格帯で10CHF=1100円を切るかどうか、といったところ。これより安いのは品質が低いのか分かりませんが、最安が10CHF前後、というのは目安だと思います。
⑨文房具
文具コーナーも少し回ったので、シェアしておきます。
普通のハサミで7.95CHF=870円。
スティックノリが1本2.75CHF=300円。
ハサミは日本からスーツケースに忍ばせて持って来ましょう。スイスで紛失すると出費が痛手です。
⑩ジュース
ビタミンCを摂取できるオレンジジュースは、僕も旅先でよく購入しますが、チューリヒだと2.95CHF=320円。やっぱりいちいち値段を気にしないといけないのが、スイス旅行の辛いところ。
紙パックのジュースは1.3CHF=140円と、半額以下。こちらは狙い目かもしれません。
コーラは1.35CHF=150円。日本の自販機で買うのと同じくらいですね。
⑪ビール
ビールは、関税の関係があるのか、輸入物と国内品との価格差が大きいです。
2番目のビールは恐らくスイス産で1本0.5CHF=55円ですが、ハイネケンなどは2CHF=220円ほどします。ビールを消費するなら、国産が狙い目ですね。
⑫お総菜類
僕が立ち寄ったスーパーでは、お総菜類も色々買えるようでした。温かい食事を購入できるのは、旅人には嬉しいですよね。
これはサラダ類で、100gだったか、単位分量あたり2.95CHF=320円。でも100gで320円ってどんだけ高いねん……って感じですよね。
オリーブや、パプリカ&チーズのようなおつまみ系惣菜も同じような価格。
イタリア料理のカルツォーネは1個(?)2.95CHF=320円。温かいのは嬉しいですが、やっぱり値段が値段。
ピザなんて1切れ3.5~4CHF(385~440円)します。
これはパスタ系のサラダですけれど、100gで240CHF=265円ほど。
お総菜ということで、ポテトや唐揚げ的な料理もありましたが、これも上の写真の惣菜と同じ価格。個人的には、揚げ物を温かい状態で食べられるのは貴重なので、旅をしてスイスのスーパーを回るのであれば、こういう総菜類を中心に購入するかなあ、という感じです。
⑬身の回り品(化粧品、ティッシュなど)
最後は、旅の途中に買うことも多い身の回り品をいくつか。
歯磨き粉は6.9CHF=760円程度。別の国で購入して、スイスに持ってくるのが賢そうです。
品物によって値段は変わりますが、価格帯は5CHF~7.5CHF(550円~820円)くらいの幅に収まるのかな、と。
男性用化粧品、というか髭剃りは刃と本体がセットで16.8CHF=1850円。日本のドラッグストアでも同じような値段で売っていたと思うので、あまりこの値段は変わらないのかもしれませんね。
最後はポケットティッシュ。
多分10パックほど入って4CHF=440円。やっぱり高く感じますね。
というわけで、スーパーで撮影した写真と共に、チューリヒの物価情報をまとめました。
スイス旅行で賢く節約するための3つの方法
正直、スーパーの物価を見るだけでもスイスの物価は高いということがお分かり頂けたかと思います。小売店でこれなので、外食をするともっと高く付く、というのは簡単に想像できますよね。
そして、旅慣れていないと、下手に安いものを買ってしまって逆に損をしてしまう、ということにもなりかねません(20代前半の僕がそうでした)。
僕はこの記事を書いている時点で、スイスに2回、それも短期間で旅行に行ったのですが(2019年3月にジュネーブとバーゼル、2019年4月にチューリヒ)、街を歩いて回るなどする中で、どうすれば賢くスイスを旅できるのかを考えました。特に費用面で、知っておくと便利なノウハウをシェアしておきますね。
①公式ユースホステルの夕食を利用する
ユースホステルってご存じでしょうか。「ホステル」「バックパック宿」「ライダーズハウス」「ドミトリー」などなど、色んな呼び方がされる場合もありますが、ここで指しているのは、世界にある「ユースホステル協会」に加盟している、言わば公式のホステルです(日本にもあります)。
この協会会員になると、宿泊料金が割引になるなど特典を受けられるのですが、会員にならなくてももちろん、この種のユースホステルの宿泊は可能です。
僕はこの協会に加盟しているユースホステルにジュネーブで泊まったのですが、別料金が必要ですが温かい夕食を摂ることができました。
ジュネーブホステルの場合、夕食の最終利用が20時までと時間制限はありましたが、メインプレートにサラダとサイドメニューを添えて13.5CHF(1500円)と、スーパーで下手に買い物をするよりお得な内容で食事をすることができました。
※食事の内容はこちらの記事にまとめているので、合わせてご覧下さい。
毎日夕食に13.5CHFも使うのはさすがに高いと感じるかもしれませんが、スイスだとマクドナルドのセットメニューでも同じ~もう少し高い価格で、パブでお酒を飲むとビールで10CHF(1100CHF)することもザラなので、13.5CHFで温かい夕食が食べられることはもはや奇跡的、だとも言えます(最初は感覚が掴みづらいと思いますが、旅行を続けたらそう思うようになります)。
ユースホステルだとドミトリーで4000円/泊ほどしてしまいますが(朝食付きで)、夕食込みで1泊5500円程度だと、シーズンにもよりますがスイスだと安く感じるはず。ユースホステルの夕食は狙い目なので、上手く活用してみるといいでしょう。
②スイス入りする前に最低限の食料は調達しておく
スイスに行く前の国で、パンなど最低限の食料を買っておいて、数日分だけでも買いためてスイスまで持って行く、というのもアリです。荷物に余裕があれば、という条件と、肉類やチーズの持ち込みは不可なので持ち込める食料が制限される、というのがネックですが、クロワッサンなどのパン類、インスタントコーヒー(スティック式のもの)など、スイスで買うとどうしても費用がかさむものだけでも、荷物のスペースを有効活用して持参してみましょう。
僕はスイスに行くのに、ハンガリーとポーランドからそれぞれ空路で移動しました。フランスやドイツなどの隣国から陸路で入ると物価差はさほどないかもしれませんが、意外と東欧地域からLCCを使って空路移動すると、そこそこ安いチケットでスイスに入れるので、ルート設定の1つとしても知っておきたいノウハウです。
③お金を使う時と使わない時のメリハリを付ける
スイスは物価が全体的に高いので、お金が出ていくときは際限なく出ていってしまいます。逆に節約しようとすればなんとかなってしまいますが、ずっと価格表・値札とにらめっこしながら数十円、数百円をケチり続けて旅をするのも精神衛生上好ましいことではありません。
そこで、「お金を使うときは使う!」と割り切る姿勢が大切。数日に1回の外食ディナーでもいいですし、休憩で立ち寄るカフェでもいいですし、宿泊料金でも構いませんが、「ここだけは譲れない!」というものを決めて、そのタイミングが来たら躊躇なくお金は使ってしまいましょう。
その上で、他の部分ではできるだけ節約して余計な出費を減らす、ということも念頭に置いて、旅をするのがいいと思います(例えば、スイスの主要都市ではバスやトラムが動いていますが、街自体がコンパクトなので、徒歩で十分回ることができます)。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スイス(チューリヒ)の物価紹介と、賢い節約術についてまとめました。是非スイス旅行の際の参考にして下さい。
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