2019年5月28日頃から、突然僕の周りで「ライアンエアーのスマホアプリが開けない」というトラブルが発生しているようで、僕もライアンエアーはよく使うので、気になって調べてみました。
目次
ライアンエアーのアプリが立ち上がらない問題
まず、どんなトラブルが起こるかというと、iPhoneの場合、スマホでライアンエアーのアプリを開こうとすると、
………僕のアプリはなぜかポーランド語で表示されるのですが、友人の英語アプリによると、「ライアンエアーのアプリを使うにはアップデートが必要です。app storeにアクセスして、最新のアプリに更新して下さい」という表示になるのですが、app storeに飛ぶと、
こういう表示になってしまって、アプリそのものが入手できない状況になっているんですよね。
僕の友人はポーランドにいてこういう連絡をしてくれたのですが、個別の問題なのかどうなのかが分からないので、Twitterで検索をしてみると。
Ryanairのアプリが使えなくなってる😱
App Storeの国設定が日本のままだから?
SIMはドイツのものなんだけどな。— Ick (@KT20214273) 2019年5月28日
@Ryanair Hi, I cant seem to be able to find the app in the app store. Is there currently an issue with this?
— S.G Templeton (@Templar345) 2019年5月29日
データとしては数が少なすぎるとは思いますが、どうも「ライアンエアーのアプリにアクセスできない」という事態が発生しているようです。
なぜこんなことが急に発生したのかも不明なので、Twitterを見ていると、ライアンエアーの公式アカウントが個別のリプライに対応しているみたいなので、僕もあまり期待をせずに、DMを送ってみました。
トラブルの原因は「app storeの設定が非ヨーロッパだから」?
その後、程なくして公式アカウントが返信が来たのでやりとりをしていると、どうやら「app storeと紐付けられている国が非ヨーロッパだから」というのが、アプリにアクセスできない原因のようです。
公式アカウントからの返信を抜粋しておくと、
HI, could you please advise us the country you are trying to access our app from?
Could you please advise us the country you have set your App store account?
We do not have our app in Japan, have you tried setting it to a European country?
Yes, because we only operate European Routes. Sorry for the inconvenience
なんでこんなことが急に起こったのかは分かりませんが(今までは普通に使えていたので)、app storeのアカウントの国をヨーロッパの国に変更しないと、問題は解決しないそうなのです。
というわけで、試しにアカウントをヨーロッパの国に変更しようとしてみたのですが………
日本人の多くはライアンエアーのアプリをもう使用できない?
app storeの国を変更するには、app storeのアカウント情報を変更する必要があります。
で、以下その手順は一応掲載しておきますが、恐らく大多数の日本人にとって、この設定変更はできないと思われます。その理由は以下で述べますが………。
まず設定変更方法ですが、
app storeを開くと、右上に人のアイコンが表示されます。これがアカウント情報にアクセスするためのアイコンなので、クリックしてパスワードなどを入力して、変更画面にアクセスします。
この画面で「国又は地域名」を選択すると、
こういう画面が出て、国か地域名を変更することができるんですね。
確かに、デフォルトでは国が「日本」になっているので、これをヨーロッパのどこかの国に変更する必要があります。
で、ここまでは誰でもできるのですが、ここから大きな問題が2つ出てきます。
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①国を変更すると「利用規約」などの言語も変更。現実的に選べるのは英語だけ
まず、国を「日本」からヨーロッパの任意の国に変更しますが、ここで、変更した国の公用語で「利用規約」が表示されて、これに「同意」しないと、アプリの国情報を変更することができません。が、ヨーロッパに長く住んでいる人ならともかく、ちょっとした旅行でヨーロッパに来てライアンエアーを利用する、といった、大多数の日本人にとっては、英語以外のヨーロッパの現地語で利用規約なんて読めないでしょうし、設定を変更してしまうと、app storeの設定変更画面もその言語で表示されるようなので、再度アカウント情報を変更しようとするときなどに、非常に不便になってしまいます。
なので、僕もきちんと読み書きができる英語が使われている「イギリス」に国を変更しようとしたのですが、ここで2つ目のトラブルが発生しました。
②その国で発行されたクレジットカードでないと登録ができない
app storeの情報を変更する際は、有料アプリや、アプリ内課金の支払いを行うために必ずクレジットカードの登録が必要となります。
この情報は、国情報変更の際に、現地住所と同じ画面で変更するのですが、住所はどうやら、ある程度デタラメでも登録できるみたいなのですが(郵便番号は適当に調べたら出てくるので、それを使ってみました)、手元にあるクレジットカードを登録しようとすると、カードブランドが合っているにもかかわらず、「このカードは使うことができません」というエラー表示がでて、どうしても国情報の設定を変更することができません。
恐らく、変更する国の銀行やカード会社で発行されたカードでないとアカウントと紐付けられない、ということだと考えて、今回はアプリ設定を再度「日本」に戻して、その際に同じカード情報を登録したら、問題なく設定変更をすることができました。
なので、アプリの国情報を変更する場合は、その国で発行されたクレジットカード(かつ指定のブランド)が手元にないとできない、というわけで、ここで大多数の日本人は、現地で発行されたカードなんて持っていないと思うので、ライアンエアーのアプリを使うことができない、ということになってしまうのです。
ちなみに僕は、ポーランドで作った銀行のカードがあるのですが、それを使おうとすると、全くリテラシーのないポーランド語の画面で操作をする必要が出てくるので、事実上無理ということで諦めました。
僕たち日本人がライアンエアーをこれから利用するには
さて、では「アプリが使えない」状況で、これからどうやってライアンエアーを利用していけばいいのか、という話になるのですが、答えは簡単で、ライアンエアーのウェブサイトを使うことで、フライト検索や予約、オンラインチェックインなどはおしなべて問題ありません。
ただ、アプリが使えないとQRコードのチケットをスマホから表示できないので、チケットを事前に印刷する必要があります。もともと、ライアンエアーには「ビザチェック」というシステムがあって、シェンゲン外~シェンゲン内、シェンゲン外~シェンゲン外のフライトを利用する際は、日本人は必ずチケットを印刷する必要がありましたが、今回の「アプリが使えない」問題によって、この「チケット印刷」がシェンゲン内フライトでも事実上必要になってしまった、ということになります。
チケット印刷は、ホテルなどでもちろんやってもらえますが、格安航空会社を利用する旅行者の多くはホステルやドミトリーなどに滞在をすると思います。そしてこういう宿泊施設では、印刷代がかかってしまうので、手間も掛かるしコストも掛かるし、で、これまでライアンエアーの恩恵にあずかってきたトラベラーにとっても、大きな痛手となってしまうでしょう。
まとめ:暫時的措置の可能性があるも、ライアンエアーは事実上のサービス改悪
いかがでしたでしょうか。
今回のトラブルは、僕も何らかの解決方法があると思って調べてみたのですが、アプリの設定や支払方法の問題がどうしてもクリアできないので(クリアはできるかもしれないが、リスクが高い)、事実上多くの日本人にとっては、ライアンエアーのアプリが使えないという状態に改悪になってしまいました。
正直なところ、このトラブルが今後永遠に続いていくかは分かりません。というのも、今回の「改悪」が、何の前触れもなく発生しているのと、これまでは僕も問題なく、ライアンエアーのアプリを使えていたので、今後再び、何の前触れもなく、アプリが使えるようになる可能性も、なきしにもあらずだと思うのです。
が、あまり期待せずに、これからライアンエアーを使う際は「ウェブサイトだけを使って、チケットは事前に印刷する」、あるいは他のヨーロッパの「優良」LCCを使うのがいいのではないか、と思います。
他のLCCについては、ウィズエアーやeasyjetがありますね。
今回の改悪は前触れがなかったこともあって、非常に残念に感じています。
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