日本唯一!プライオリティパス提携レストラン・関西空港「ぼてぢゅう」で出発前にしっかり空腹を満たす
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このブログでも度々紹介している、世界の空港ラウンジが利用できる専用カード「プライオリティパス」ですが、ここ数年で新しくなされている取り組みとしては、空港にあるレストランとの提携で、プライオリティパスを提示すれば特定のメニューが食べられたり、一定金額までは自己負担無しで食事ができる、というサービスです。

 

2018年3月から、関西空港では日本唯一のレストラン提携が開始されました。それがお好み焼き屋さんをメインで展開している「ぼてぢゅう」の関空店での、プライオリティパス利用による食事です。

 

今回、日本への一時帰国中に関空からヨーロッパに戻る際に、離陸前にこのぼてぢゅう関空店を、プライオリティパスを使って利用してみました。利用の条件や注意点、メニューの内容などをまとめておきたいと思います。

 

目次

ぼてぢゅう関空店では、プライオリティパス提示で「3400円」分のクーポン利用に

 

プライオリティパスはあくまで、空港にある「ラウンジ」を使える専用カードなので、この関空のぼてぢゅうのような、「提携レストランでの食事」は、ケースとしては決して多くあるわけではありません。

 

ただ、ヨーロッパでも、フィンランド・ヘルシンキ空港にある1つのレストランで、時間限定・メニュー限定ではありますが、プライオリティパスを提示すると食事をすることができるようになっており、数は少ないですがこのような新しい取り組みも着実に導入されているようです。

 

 

さて、関西空港の「ぼてぢゅう」をプライオリティパスで利用する場合の条件は、

・パス1枚で1人あたり、3400円分のクーポン付与

という内容に、実質的になっています。このクーポンは払い戻し、おつり精算ができないという条件になっているので、プライオリティパスを使ってぼてぢゅう関空店を利用すれば、食事代金が3400円になるまでは財布を気にせず飲み食いし放題、ということになります。

 

ですから、1000円分の食事でも2000円分の食事でも、プライオリティパスを使えば無料で食べられますが、クーポンとの差額の払い戻しや現金化はない、ということです。

 

同伴者が利用できるかどうかは付帯カードの規定による

 

また、プライオリティパスが付帯する有料クレジットカードによって、同伴者も無料か、同伴者は有料か、という条件は異なるのですが、ぼてぢゅうのようなレストラン利用でも、プライオリティパスが使える人数は、そのクレジットカードで定められている人数に基づきます。

 

つまり、プライオリティパス利用時に同伴者は有料、という条件が決まっていれば、ぼてぢゅう関空店を2人で使って、2人で3400円の金額に収まるように食事をしても、プライオリティパスの利用条件が適用されるので、同伴者は有料となる(クレジットカードで定められている同伴料金が、後日カードに請求される)こととなります。

この、同伴者利用料金の金額にもよりますが、同伴者の食事代のほうが、プライオリティパスの同伴料金より安いのであれば、プライオリティパス利用は本人だけにして、同伴者は「プライオリティパス利用ではなく、普通に精算」という対応にしたほうが安上がりになるかもしれません。

 

恐らくですが、「1人で3400円分の食事はできないから、2人で合わせてこの金額に収まるように食事をしよう」としても、プライオリティパス適用外になるので、避けたほうが無難でしょう。

 

ただ逆に言えば、プライオリティパスが「同伴者無料」の規定となっている場合は、ぼてぢゅうの場合は「2人で6800円分」までの食事が、プライオリティパスを提示すればできる、ということになります。

 

 

さて、いきなり少し難しい話になってしまいましたが、実際にぼてぢゅうを利用してみたまとめを以下でしていきたいと思います。

 

ぼてぢゅう関空店は保安検査前の3階・レストラン街に有り

 

プライオリティパスで使えるラウンジは普通、出国審査と保安検査を終えたエリア(制限区域)にあることが多いのですが、この関空のぼてぢゅうは、その前のエリアの3階・レストラン街にあります。

 

フロアマップはこちら。関空の公式サイトより拝借しております。

関西空港3階・レストランエリアマップ:https://www.kansai-airport.or.jp/map/t1/3f.htmlより引用

 

このマップは、上が制限区域方面(搭乗口方面)で下がバス乗り場方面となっていて、ぼてぢゅうは真ん中辺り、赤丸で囲った「④」の位置にあります。

 

ちなみに、左下にある青四角で囲ったのは、これまでプライオリティパスで唯一使えたラウンジ「KALラウンジ」です。

 

関空のラウンジ・ぼてぢゅうは共に制限区域外にあるので、

利用を終えてから保安検査・出国審査を済ませて搭乗口に行くまでに十分な時間を見ておかないといけない

という点では、あまり心が休まらないのですが、その一方で、これらのラウンジ・レストランは、当日の出発の搭乗券があれば利用可能なので、

関空発国内線を利用する際にも、出発前にラウンジとレストランを利用できる

という点ではメリットになっています。

 

ちなみに、Peachやその他の一部のLCCが出発する第2ターミナルから出発するフライトを利用する際にも、これらのKALラウンジ・ぼてぢゅうは使えますが、第2ターミナルまでの移動に10分以上かかるので、こちらも保安検査と出国審査に必要な時間を見越して移動する必要があります。

 

 

さて、ぼてぢゅうはレストラン街中程にあって、これは4階の国際線出発フロアの中程、Dカウンター付近にあるエスカレーターで降りるとすぐのところとなっています。

 

入口はこんな感じ。

明るくてシンプルな作りとなっていて、いわゆる庶民的な「お好み焼き屋」とは違った雰囲気を出しています。

 

入口のレジ横に、プライオリティパスが使えることを示すサインがありました。

 

この「ぼてぢゅう」に限らず、プライオリティパスが使える場所ではこのように、パスのサンプルが表示されているので、利用できるかどうかの目安にできます。

 

 

 

 

 

 

入口近くにある、豊富なメニュー。

 

朝10時までは「モーニング」タイム。限定メニューにご注意を

 

ぼてぢゅう関空店は、朝7時から夜10時までの営業ですが、午前7時~午前10時まではモーニングメニューとなっていて、注文できる品数が非常に限られています

 

それが、下の写真の通り。

5種類のメニューから選ぶことになる、モーニング。

 

ぼてぢゅうの魅力は、その豊富な品数にあるのですが、モーニングの時間帯は最低限の品揃えとなっていて、プライオリティパスを使う身からすると、少し勿体なさを感じてしまうと思います。まあ、朝一でこなもんをがっつり食べるのも大変ですけれど…。

 

メニューの内容は

・秘伝70年焼きそばセット(980円)

・牛カルビのカットステーキセット(1280円)

・鉄板月見ハンバーグセット(1280円)

・牛ハラミ焼肉重セット(1280円)

・月見炙り豚重セット(980円)

の5種類。これに、ドリンクを選ぶことができて、丼物以外は「ご飯、味噌汁、漬物」が付いて、丼物には「味噌汁と漬物」が付きます。サイドメニューは一切無しで、これに単品を追加注文することもできません。

 

10時以降の、通常メニューだとたこ焼きなどの一品メニューも充実しているとのことだったので、少々残念…。

 

ちなみに、僕は昼前に関空を出発するフライトを利用して、ぼてぢゅうに入店したのは9時45分頃でした。入店時はモーニングメニューだけでしたが、ご飯を食べている間に10時になったので、もしかしたら普通のメニューも、伝えれば渡してもらえたかもしれません(手続きを済ます時間がなくなると思いますが)。

 

入店したら

ぼてぢゅうに入店したら、プライオリティパス利用であることを伝えると、そのまま座席に案内してもらい、メニューを渡してもらってから、注文時にプライオリティパスをカードリーダーに通します。これでパスを使ったことになるらしく、万が一3400円分の料金を超えてしまったら、退店時に追加精算となります。

 

店内の様子は以下のとおり。

3月の平日の午前中、ということもあって、混雑はしていませんでした。入店の時点で、一通りテーブルが埋まっているかなあ、という混み具合ですが1人客も多かったです。

 

テーブル横にある、ソースや鰹節が置かれている棚。これも、モーニング利用時に使うことはほぼなさそうです。

 

ドリンクはジンジャーエールに。焼きそばと合う、というわけでもありませんが…。

 

テーブルは2人掛けのものが多く、より大人数用のテーブルは数が限られていました。

 

注文したのは焼きそばセット。ステーキや焼肉重も魅力的でしたが、約10時間のフライト前の朝から食べられる気もしなかたったので、また次の機会にということで…。

太い麺を使っていて、食べ応えのある焼きそばでした。しかしこれも、朝からはすこしきつめ…。

 

これに、ご飯と味噌汁が付くんですが、正直言ってご飯は余計かな…。自分の胃だと、焼きそばと味噌汁だけで十分です。

 

なお、他の利用者のブログを読んでいると、日中の利用で、注文からテーブルに運ばれてくるまでに30分ほど時間がかかる、ということだったのですが、僕が利用したのが朝だったからなのか、10分ほどの待ち時間で食べられました。

 

10時過ぎに食べ始めて10時半頃には食べ終わり、ここから保安検査を通って、自動化ゲートを通って15分かからずに出国審査を終えました。僕は自動化ゲートを使っているので、保安検査さえ通過すれば3分ほどでパスポートコントロールは終えられるので時間を読みやすいのですが、繁忙期だと保安検査の列も長くなるので、飛行機出発の1時間前、搭乗開始時刻の30分ほど前には保安検査を通過するくらいの余裕を持っておいたほうがいいのではないでしょうか。

 

まとめ:KALラウンジよりはるかにお得なぼてぢゅう。今度は日中に利用したい

 

これまで、関空を使うときには必ず、プライオリティパスでKALラウンジを利用していました。しかし、営業時間も限られていて、食べられる軽食も満足いく物ではなく、正直物足りなさをいつも感じていました。

 

それと比較すると、今回利用したぼてぢゅうは、日中利用だと食事もしっかり摂れますし、他のお客さんで混んでいなければ長居することも可能です。

国際線利用の場合、搭乗口に行くまでに必要な時間を十分見越しておかないといけない、という欠点はありますが、せっかくなので、出発の3時間ほど前に関空に到着して、荷物を預けた後はこのぼてぢゅうでゆっくりと過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。

 

エコノミークラスだと機内食もそこまで期待できるものではないので、長時間のフライト前には、このぼてぢゅうでしっかりとお腹を満たしておくことが、プライオリティパス保持者がこれから関空を利用する際の主流になっていくかもしれません。

 

 

最安値でプライオリティパスを手に入れるには

 

プライオリティパスは、それを単体で申し込むことももちろん可能ですが、日本で発行されている様々な有料クレジットカードに無料付帯することが多いので、そのカードを手に入れてプライオリティパスをゲットするのが断然お得です。

 

一番年会費が安いのは、楽天プレミアムカード。年会費10000円+消費税で様々な恩恵を受けることができます。

 

僕は、2015年の3月頃からこのカードを使い続けてヨーロッパと日本を行き来し続けていますが、海外生活・海外旅行者向けの特典も多く付いています。それらの特典一覧とカードの使い倒し方はこちらの記事に全てまとめています。

 

カードの申込は、以下のバナーリンクからも可能です。僕が申し込んだ時は、年収200万円程度の弱小フリーランスのときだったのですが、それでも審査は問題なく通りました。




ぼてぢゅうの利用条件から、「プライオリティパスでラウンジを1回使う場合は3400円の料金がかかる」ということが分かるので、頻繁に空港を利用する方であれば、申し込まない手はありませんね。

 

 

なお、関空を早朝便で出発する際は、敷地内にあるファーストキャビンを利用して、時間があれば朝一でぼてぢゅうを使ってみるのが賢い方法。

 

ファーストキャビン関空については、以下の記事(別ブログ)にて詳しく解説しています。

 

関空すぐそば! ファーストキャビンを朝便利用のために使ってみた

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