毎年11月11日は、ポーランドの独立記念日です。
この日は祝日で、スーパーもレストランも軒並み閉店。近年は過激な思想を持った若者が街中で暴徒化する、という話もあるので、僕はワルシャワのアパートにずっと籠もっていたのですが(笑)、興味もあってアパートの近くの大通りまで出かけていきました。
目次
ポーランドの独立記念日とは?
ポーランドの独立記念日は、何からの独立を記念しているのかというと、1918年にロシア帝国からの独立が認められた(ヴェルサイユ条約で、ポーランドが独立した国家として認められた)ことを記念しています。(この11月11日に、ピウスツキが国家元首になりました)
それまでポーランドは、オーストリア、プロイセン、帝政ロシアの3カ国によって分断されていて、地図上からは消えていたんですね。
ちなみに、この独立記念日は1920年から始まっており、1936年までは11月7日が祝日となっていましたが、それ以降は現在と同じように11月11日になっています。(ただし、1945年から1989年までは、別の日が独立記念日でした)
ワルシャワ市街の様子
僕はワルシャワ中心部のやや西寄りに住んでいて、アパートから5分くらい歩くと、トラムも走っている大きな道があります。
普段そこは、平日だと5分おきにトラムが走っていて、結構運転の荒い自動車も多数見かけるのですが、この日はどうなっていたのかというと…
道路にはパトカーが10台止まっていて、仰々しい感じが…。
で、普段利用しているトラムの軌道周辺には、どうやらパレードが行われているようで、ポーランドの二色国旗を掲げた人、人、人。
↑この写真の左側には簡易のコンサートの舞台があって、ここから大音量で色んな音楽が流れていました。DJ的な人がいましたね…。
何かあった時のために、警察も臨戦態勢。写真撮ることすらできないようなピリピリした雰囲気でした(実際は何の問題もなくできましたが)
パレードの列(?)があれば、道ばたからその様子を見たり撮影したりしている人もいて、人それぞれスタンスは異なる模様。
しかし、揺らめく旗がすごい…。
この近辺では暴徒化した人達はいませんでした。
というわけで、少しだけパレードに参加してみます。
車道はパレードで塞がっていて、夥しい数の人が南西方向に向かって歩いていました。
しかし、このパレードどこまで続いていたのやら…。
こういうイベントや考え方についての善悪は置いておいて、僕はこういう「場」がすきです。というのも、この「場」のエネルギーがめちゃくちゃ高いんですよ。こういう環境にいると、僕も何かしら感化されるんですよね。
僕は別に、ポーランド語が堪能であるわけでもありませんし、こっちにパートナーがいるわけでもないですし、ポーランド人の血が混じっているわけでもありませんが、この一連の光景を見ていてこみ上げるものがありました。
ちなみに、僕がパレードから外れた所は交差点で、別の大きな道と交差しているんですが、ここもパレード中心部は通行止めで、この通り全く車が通っておらず。
これはこれで新鮮でしたね。
遠目で見たパレードの様子。
なお、11月11日にはGoogle.plも独立記念日仕様のページになっていました。
来年のこの時期も、ノンビザで滞在しながらこの日をワルシャワで迎えようかなとも思います。
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