ANAのプレミアムメンバー「ブロンズ」に到達。どうやってたどり着いたのかまとめ
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2012年の8月頃から加入していたANAマイレージクラブですが、2019年にANA・スターアライアンス系列のフライトを多く利用したことで、プレミアムメンバーの1つである「ブロンズ」ステータスを手に入れることができました。

 

今回は、そのブロンズ会員にどのように到達したのか、ブロンズ会員になるメリットは何なのか、などについてまとめていきたいと思います。

 

目次

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1年間スターアライアンスのフライトを利用して貯まる「プレミアムポイント」が、上級会員到達の唯一の方法

各国の大手航空会社が多くの場合提供しているマイレージプログラムは、その航空会社や、航空連盟(アライアンス)に加入している他の航空会社のフライトを利用するとマイルが貯まり、様々なサービスを受けられるシステムです。

 

その中には、今回僕が到達したような「上級会員」という、一定の基準を超えると到達できるステータスもあります。

 

あるマイレージプログラムの上級会員になる方法は、各航空会社のマイレージプログラムの条件によって異なるのですが、ANAの場合は、マイレージプログラムである「ANAマイレージクラブ」に加入し(会員番号を取得し)、1年間ANAやスターアライアンスのフライトを利用して獲得する「プレミアムマイル」という、マイルとは違ったポイントの総数によって、翌年のステータスが決まる、という仕組みになっています。

 

多くの航空会社の例に漏れず、ANAの場合も「ステータスが続のは1年」だけで、更にその翌年もステータスを維持するには、また1年間、相当のプレミアムポイントを獲得する必要があります(プレミアムポイントは1年毎にリセットされる、ということです)。

 

ANAのブロンズ会員になる条件

ブロンズ会員は、ANAのプレミアムメンバーの中で1番下のランクで、この上にプラチナ、そしてダイヤモンドと、更に上級クラスが続いています。

 

そして、このブロンズ会員になるための方法は、

①1年間で30000プレミアムポイントを獲得する

②そのうち、15000プレミアムポイントはANA系列(※スターアライアンスではない)のフライトで獲得しなければならない

③ただし、ANAの有料カード(例えば、年会費14000円+消費税で利用できるANAワイドゴールドカード)を持っていれば、②の条件を満たす必要はない

というものになっています。つまり、ANAのブロンズ会員になるには、

A. 1年間で30000プレミアムポイントを獲得(そのうち15000プレミアムポイントは、ANA系列のフライトを使って獲得する必要がある)

B. ANAの有料カードを保有して、1年間で30000プレミアムポイントを獲得する

という、実質2通りの方法がある、というわけです。

 

僕は、2019年の3月に上記の「ワイドゴールドカード」を使い始めたので、B.の条件を満たす方が難易度が低くなりました(実際、2019年はANA系列のフライトは2回しか利用していませんが、それ以外のスターアライアンスのフライトを幾度となく利用して、ブロンズ会員になりました)。

 

 

実は、2019年の秋頃になるまで、僕自身も特に「ブロンズ会員」になることに興味がなかった、というよりはなれないと思っていたんです。が、ヨーロッパと日本を往復する時などに、マイルを貯める目的でスターアライアンスのフライトを多く利用していたら、残りの数ヶ月でもしかしたらブロンズ会員になれるのでは...?という可能性が出てきたので、実際にブロンズ会員になることを想定してチケットを買い始めたのは、2019年の9月頃でした。

 

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僕がブロンズ会員になれた理由

結果的に、2019年の1年で獲得したプレミアムポイントは「34822ポイント」で、振り返ってみれば結構余裕を持って、基準である30000ポイントをクリアできたと思います。

 

が、これだけのプレミアムポイントを獲得するのに、去年はいくつもの幸運に恵まれた、というのが実際の話です。

 

幸運その1:振替(エコノミー)で積算率100%のフライトを利用できた

2019年は計4回、一時帰国をしたのですが、そのうち3回がスターアライアンスのフライトでした。2月にフィンエアー(ワンワールド)、5月にエアチャイナ、9月にルフトハンザ、10月にルフトハンザとエアチャイナの組み合わせ、という感じです。

 

そのうち、スターアライアンス利用の最初の一時帰国である5月に、ちょっとしたトラブルが起こりました。

 

それは、関空から北京を経由してブダペストに行くフライトを利用する予定だったのが、関空発北京行きのフライトの元となる、北京発関空行きのフライトが、北京空港でなぜか足止めを食らって、関空到着が遅れる、というものでした。

 

もともと、北京空港での乗り継ぎ時間は2時間ほどだったのですが、関空発が2時間ほどの遅れとなることが確定した時点で乗り継ぎは不可、しかもこの遅延が分かったのが、出国審査を終えて搭乗口付近で待っているときだったのです。

 

この時に係員に相談をして、北京までは元々のフライトに乗って、そこから先をイスタンブール経由でのフライトに変更してもらったのですが、この振替フライトのマイル積算率が100%になったのが、非常に大きかったです。

 

帰国の際に利用したブダペスト発北京行きのフライトは、マイル積算率25%で、獲得マイル1366/獲得プレミアムポイント1366、というものだったので、飛行機の遅延がなければブダペスト行きでもこれと同じだけのマイル・ポイントを獲得していたはずです。

 

しかし、トルコ航空に振替をしてもらった結果、獲得したマイルは4386、プレミアムポイントは4786でした。結果的に、当初の予定より3倍以上多くのマイルとポイントを得られたことになります。

 

幸運その2:予定のなかった急遽の一時帰国で約5500プレミアムポイントを獲得

普通、日本に一時帰国するのは年に2回ほどで、2019年はビザの関係もあって3回の帰国になるはずだったのですが、8月頃に急に、仕事で使っているパソコンが壊れてしまいました。このときは予備で使っているパソコンを使うことにしたのですが、10月の一時帰国までにそのパソコンにも何か不具合が出てしまうと仕事が詰んでしまうので、断腸の思いで、8月末から9月頭にかけて帰国をしたんですよね。

 

前後のスケジュールの関係で、このときは日本滞在時間が72時間ほど、帰国前にネットでパソコンを注文して、自分が日本にいる間に受け取る、という、ややアクロバティックな方法で、新しいパソコンを手に入れました。

 

他にも済ませないといけない雑務もあったのですが、この際の帰国で利用したのが、ルフトハンザのエコノミークラス(ミュンヘン経由)で、片道2881マイル・ポイントを獲得。ミュンヘン~関空の往復で約5600マイル・ポイントを獲得できました。

 

幸運その3:秋の一時帰国ではビジネスクラスを購入して利用

最後に、これが間違いなく一番大きかったのですが、10月に仕事の関係で一時帰国をしたときは、ビジネスクラスを自腹で購入して利用したんですよね。

 

もともと、2週間ほどの帰国で、日本滞在中も慌ただしく予定が入ると思っていて、8月の頭にチケットを探していたら、やや不便な経路ではありますが、ルフトハンザとエアチャイナを片道ずつ利用して、ブダペスト~関空が19万円(クレジットカードの決済手数料込み。チケット自体は17万円台)という破格のチケットを見つけたんです。

 

そのときは「どうせ日本に戻ってもバタバタするだろうし、エコノミーで帰国して3日ほど疲れと時差ボケが治らずなにもできないより、ビジネスクラスを使ってすぐに動けるほうがいい」と判断してチケットを購入しました。

 

で、このフライトはもともと、格安のビジネスクラスチケットだったのでマイル積算率が120%、プレミアムポイントもその獲得マイルに準ずる予定だったんですが、ブダペストから関空に戻るフライトで機材トラブルが発生し、結局チケットの再発行をしてもらうことになりました(つまり、以前エアチャイナで経験したのと同じようなトラブルに、また遭遇してしまったというわけです)。

 

このときのチケット変更で、もともとミュンヘン発上海行きのビジネスクラスフライトが、ミュンヘン発関空行きに変更になり、マイル計算のベースとなる移動距離が若干伸びたことに加え、マイル積算率もビジネスクラスの最大割合である150%となり(つまり、正規運賃で購入したチケットになった)、もともと6800マイルほど獲得予定だったマイルが、片道だけ約8600マイルに増えました。

 

※この、フライトキャンセルから振替の話の顛末は、こちらの記事にまとめています。

 

プレミアムポイントの加算方法は?

プレミアムポイントは、ANAやスターアライアンスの利用フライトで獲得したマイルを基にして計算される、と上で書きましたが、具体的には、

・ANA国内線は獲得マイルの2倍

・ANAグループ運航の国際線で、アジア、オセアニア、ウラジオストク便は獲得マイルの1.5倍

・ANAグループ運航の国際線その他の路線、及びスターアライアンス運航便は、獲得マイルの1倍(=マイル数と同じだけのプレミアムポイント)

が得られ、

・国内線は、購入チケットの種類によって200又は400ポイントが加算

・ANAグループ運航の国際線は、プレミアムエコノミー以上の予約クラスで400ポイントが加算

・スターアライアンスの国際線は、マイル積算率100%以上の予約クラスで400ポイントが加算

という仕組みも、合わせて導入されています。

 

つまり僕の場合、①エアチャイナからトルコ航空への振替、②弾丸帰国で利用したルフトハンザエコノミークラス、③ビジネスクラス利用+トラブルでフライト振替、という3つの出来事が全てあったため、当初の予定よりも貯まったプレミアムポイントが多く、結果的に5000ポイントほど多く基準を上回って着地できた、ということです。

 

 

この他にももちろん、ANAのワイドゴールドカードを持っていた、とか、ヨーロッパ圏内でスターアライアンスの短距離フライトを10回ほど利用した、というのもあるのですが、後者に関しては獲得できたプレミアムポイントは1000ポイントほどだと思うので、やはり、「災い転じて福となす」の3つの出来事が、結果的に大きかったように思います。

 

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ANAブロンズ会員になってできること

公式サイトを見ていると色々あるようなのですが、軸足が基本的にヨーロッパにある僕にとって、この1年で活用できるANAブロンズ会員のメリットは、以下のようなものが現実的だと考えています。

・一時帰国時の出張で利用するチケットの先行予約

・ヨーロッパのANAグループ便(ウィーン~羽田、ミュンヘン~羽田、デュッセルドルフ~成田、など)をエコノミークラスで利用する際、羽田空港と成田空港でプレミアムエコノミーカウンターを利用できる(関西の人間なので、現実味は薄い)

・ルフトハンザ、オーストリア航空、スイス航空(=ルフトハンザグループ)利用時に、最大130%のボーナスマイルを獲得(出典はこちら

他にも、チケットの空席待ちの際に優先対応される、などもあるようなんですが、日本国内をANAで飛びまくる、というわけでもないので、あまり恩恵は受けられなさそうです。

 

まとめ

僕の場合、色んなことが重なってブロンズ会員に到達できたというのが正直な話です。

 

臨時で利用したルフトハンザエコノミーでのポイント積算を確認したときに、「ビジネスクラス往復と、日本での東京出張でのANA利用でぎりぎりポイントの条件がクリアできるかどうかだな...」と考えて緻密に計算して、本来であれば30000プレミアムポイントを少し上回ったところで着地できると踏んでいたくらいギリギリのものだったので、これだけ余裕を持ってブロンズ会員に到達できたのは出来過ぎ、とも思っています。

 

ブロンズ会員からプラチナ会員になるには、プレミアムポイントを50000マイル獲得し、そのうち30000マイルはANAグループ運航便を利用しないといけない(恐らく、日本欧州線のANA機材運用のフライトで、ビジネスクラスを2往復自腹で利用しないと貯まらないと考えています)ため、2020年にプラチナ下院に到達するのは厳しい、と思っています。

 

そのため、2020年はブロンズ会員を翌年も継続すべく、

・欧州圏内の移動を、ルフトハンザグループが利用できるのであればそちらを利用

・1回はスターアライアンスのビジネスクラスを自腹で利用して、一気にポイント獲得(調べていると、6月に関空~シンガポール~シドニーをシンガポール航空のビジネスクラスで23万円ほどで移動できる、というのがあるので、できれば利用したい)

・日本にいる間の移動は、できるだけANAを利用する

ということを、できる範囲でやっていこうと思います。

 

2020年は、去年以上にヨーロッパと日本を行き来するようになる予定なんですが、マイルが貯まっている、失効予定のマイルもある、ということもあって、特典航空券の利用も視野に入れており、どこまで自腹でフライト利用ができるか、というのが未知数でもあります。

 

まあ、上級会員のステータスを継続できるのはおまけ、程度に考えておくのがいいのかもしれません。

 

追記・2021年度の間に、ANAプラチナ・スターアライアンスゴールドメンバーになることができました

色んな幸運が重なり、2021年度の間に、ANAプラチナ会員(=スターアライアンスゴールドメンバー)になることができました。

 

詳しい話をこちらの記事にまとめています。

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