ワルシャワに人生3周目の日本人がいるらしい
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ワーホリ時代にフリーランスをしながら暮らしていたポーランドのワルシャワを離れて3年ほど経つのですが、当時の縁が続いていることもあり、ワルシャワは知り合いに会いに行くためににも何度も訪れたい街となっているんですよね。

 

そんな中、ずっと続けているTwitterを通しても、ポーランド関係のアカウントはフォローして情報収集を続けているんですが、そんな中で、興味深いツイートを見つけてしまいました。

 

それがこれ。

 

 

人生確実に三周しているのはワルシャワに居る先輩です」という一言。

 

「え、マジでそんな人いるんか?」と、僕も久しぶりに興味津々です。

 

僕がワルシャワを離れて3年くらい経った間に、あの街も変わったなあ…。当時とは違う意味で面白い人がやってきたのか…。

 

と、我ながら感慨に浸ってそのつぶやきの続きを見てみたんですが………

 

 

え、ん!?あれ!??

 

この「まだワルシャワで消耗してるの?」ってブログ………。

 

著者、自分の知り合いだけど………。

 

 

自分がこの著者と接した限りでは、とてもじゃないですが「人生三周目」なんて微塵も思わなかったので、今回はそんな動揺も混ぜながら、僕がワルシャワで見聞きした、この著者について知っている全てのことをここにまとめておきたいと思います。

 

 

なお、以下に記載する内容は、あくまで僕の記憶に基づくものですので、相手の方からすると「事実無根」と言われるかもしれません。が、少しネタばれが混ざってしまうのですが、この「人生三周目」の方、話をした限り「譫言癖」があるというか、「話を盛っている」「話のつじつまが合わない」と思う節があるので、敢えて対外的にはそういう風に振る舞っているかもしれない、ということは注釈としてここに書いておきたいと思います。

 

目次

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人生三周目君のあれこれ①ロシア留学をしていた

僕が彼から聞いた話だと、彼はもともと「高校を卒業してから、モスクワの大学に留学をした」と言っていました。

 

彼のブログの5月28日付けの記事に、当時のことがあれこれ書いてあるので、そのことに関しては、ある程度真実であると考えるのが妥当かな、と思います。

 

で、確か彼は、モスクワで経済学を専攻していた、と言っていました。僕はてっきり、ロシアで一番レベルの高い(?)「モスクワ経済大学」に通っていた(元外交官の佐藤優の話による)のかと思っていたのですが、どうやら彼はそうじゃなくて、モスクワ大学の経済学部に通っていたみたいです。

 

人生三周目君のあれこれ②ポーランドに来た理由

2つめのエピソードは、彼がなぜポーランドに来たのか、という話。

 

これも僕がワルシャワにいる時に直接彼から直接聞いた話なのですが、「2015年のクリミア紛争」が一番の理由だった、ということです。

 

どういうことかと言うと、2015年にロシアがクリミア半島を併合したときに、彼は留学先のロシアを離れてポーランドに来ていた、と言うのですが、この事件をきっかけに、「滞在許可証を持っている日本人でも、ロシアに戻れない」という措置が取られて、彼はロシアに戻れなくなってしまったらしく、そのままポーランドに滞在して、そこで就職することになった、という話なんですね。

 

「有効な滞在許可証を持っていて」の部分は僕の記憶違いかもしれないので確証が持てないのですが、彼は確かに「ロシアに戻れなくなった」と言っていたので、恐らく留学を続けている中でロシアに戻れなくなった、というのは事実なんだろうと思います。

 

ただ、そうは考えてみても、確か彼は僕と同い年なので、高校を卒業するのが2008年。その年の秋からロシアに留学をしたとしても、クリミア紛争が起こったのは2015年ですから、「7年もロシアで留学をしていたのか?」という素朴な問いが出てきてしまいます。

 

この話が事実かどうかは分からないのですが、厄介なのは

・彼が2015年までロシアにいたのかどうか

(話を盛っているなら、それまでにポーランドに来ていた可能性はある)

・仮に2015年までいたとして、ロシアを去った理由が本当にクリミア紛争なのか(=不可抗力で戻れなかったのか)

という事実関係を確かめようがないことですね。

 

僕が話を聞いたときは「そんなこともあるのか」とは思っていましたが、2020年に起こったコロナに関する渡航制限・入国制限でも、多くの国は、有効な滞在許可証を持っていればその国には戻ることができるような措置を取っていますから、今改めて考えてみると、事実無根の話をくっつけて、話を盛っていた可能性はあるのかな、と。

 

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人生三周目君のあれこれ③ロシア滞在中のエピソード

3つめのエピソードとしては、「ロシア滞在中にKGBから入省のオファーが来た」という話ですね(笑)

 

KGBというのはロシアの諜報機関のことで、世界を見ても、イスラエルのモサドに匹敵する、あるいはそれをも超えるレベルの諜報機関として、知っている人には名が通っている組織です。

 

その組織への入省を、ロシア滞在中に関係者から打診された、という話を、これまた本人から聞いたのですが、果たして事実はどうなんでしょうね(笑)

 

僕はロシア・旧ソ連関係の話は、佐藤優の書籍やメルマガで長いこと勉強していまして、KGBの諜報能力の高さについては話を色々と聞いています。で、確かKGBへの入省は、門戸が一般に開かれているわけではなくて、機関内の関係者から内密に声が掛かる、ということも、佐藤優の本で読んだ記憶はあります(確か、佐藤優の書籍からの情報だったと思います)。

 

なので、彼の話はある程度一貫性があるとも判断できるのですが、その一方で、「自分にKGB入省に関するコンタクトがあった」なんて話を、入省できなかったとしても自ら赤の他人にベラベラと口外するものなんでしょうかね(笑)

 

KGBの中に入らなければ何の関係もないので、そういう話はしてもいいようにも思えますが、その一方で、僕みたいな、ちょと知り合った関係の人に対して、「諜報機関へのオファーがあった」なんて話をたやすく口にしてしまう時点で、そもそも諜報の仕事に向いていないようにも思えます。

 

今となっては、話を盛っていたのか、真実に近いことを話していたのかは分かりませんが、どうも「黒」っぽいようには思えるんですよね。

 

人生三周目君のあれこれ④Googleの最終面接で辞退した

彼の4番目のエピソードは、「Google 日本の最終面接を辞退した」という話。

 

これも、彼が僕に直接してくれた話です(笑)

 

彼、もともと経済学を専攻していて、Webマーケティングにも長けていたらしいので、どこかの機会にGoogle日本の採用試験を受けたらしいんですね。

 

で、トントン拍子で最終面接まで進んだんですけれど、最終面接で、内定が出たにもかかわらず「辞退」して、Googleでのキャリアパスを蹴ったんですって。

 

いや、普通に聞いたらびっくりするじゃないですか。

 

僕なんて、Googleの採用試験を受けたとしても、2次試験とかで落っこちちゃいますよ(笑) なので、それをクリアして最終面接に行ったこともすごいし、そこからわざわざ辞退をして、華やかなキャリアパスを捨てたことも、単純にすごいと思います。

 

そりゃ、このエピソードだけ聞いたら、「人生三周目かな」って思っちゃいますよね。

 

 

ただ、彼が「辞退」をした理由って、何だったと思います?

 

 

彼は僕に教えてくれました。

 

 

「そのうち、人は「検索をする」という行為をしなくなるから」

 

なんだそうです。

 

 

まあ確かに、言っていることは分かります。僕も、数年前よりは明らかに、検索エンジンを使って何かを「ググる」ことは減ってしまいましたし、ブラウザアプリでもYouTubeでも、FacebookやTwitterなどのSNSでも、「流れてくるコンテンツやオススメ関連コンテンツ」を、何も考えずにクリックして視聴してしまう、なんてことをやりがちです。

 

一昔前で言う「テレビ」と同じような使い方になってしまっているな、とは思います。

 

実際問題、数年前に比べて、世界全体での「検索数」は減ってきている、というデータもあるようで、彼が予見した未来は、あながち間違ってはいなかったんですよね。

 

つまり、彼は先見の明があった、ってことです。

 

いやあ、すごい。さすが人生三周目だけあるわ………

 

 

って、ここでふと思ったんですが、彼、そのGoogleの内定を蹴って何をしているんでしょうか。

 

僕が彼から話を聞いたのが2016年末から2017年の年明けにかけて。

 

その時既に、「Googleを辞退した」という武勇伝は持っていたので、普通は、もう自分で起業をして、Googleをも凌駕する結果を出しているはずですよね(というか、それくらいの野心がないと、Googleを辞退する、って行動は取らないと思います)。

 

 

が、その彼と知り合ったとき、彼はワルシャワで何をしていたかというと。

 

 

現地企業でのウェブマーケティング(?)でした。

 

もちろん現地採用なので、給与なども現地水準です。

 

ワルシャワだと、他の地域よりも平均給与は高いものの、それでも確か4000ズロチ(12万円)程度だったはず(ネットかグロスかは、覚えていません)。

 

彼とは、「どれくらい稼いでいるか」という話にもちょっとなったことがあるんですが、確か「4000ズロチ」程度と言っていた記憶があるので(少なくとも、他のエピソードのように、額を盛っていた、というわけではありませんでした)、恐らく現地採用の平均給与をもらっていた、ということで、恐らく間違いないと思います(自分を大きく見せるなら、ここでハッタリかますと思うので)。

 

 

 

うーん。

 

Google日本で仕事をした場合の年収って、詳しくは知りませんが、いわゆる本部でホワイトカラーの仕事であれば、20代でも1000万円は下回らないはず。

 

仮に僕がその立場にあるなら、たとえ「数年後に人は「ググる」ことをしなくなる」とは思っても、その数年間でGoogleで仕事をして、スキルと貯金とネットワークを増やして次に進むと思うので、わざわざ「黄金のキャリアパス」を捨ててまで、東欧での現地企業に就職する合理性が、考えつかないんですよね。

 

このエピソードについては、

・そもそも本当にGoogleの採用試験を受けたのか

・試験を受けて不採用だったけれど、「辞退した」と話を盛っていたのか

の2つのケースで場合分けをして考えないといけないので、正直、彼がどの程度「まともな」話をしていたのかは分かりません。

 

ただ、上でも紹介したツイート

 

にもあるように、このツイ主(「人生三周目」君の後輩らしい)が持っている、三周目君のエピソードとして「Googleの面接を半裸で受ける」というのがあるので(笑)、「Googleの採用試験を受けた」というのは、真偽のほどはともかくとして、(ネタとしては)一貫性を持っているように見受けられます。

 

ちなみに、僕が聞いた限りでは、Google面接を「オンラインで受けた」ということは話に出なかったので、うーん、どこまでが本当なんでしょうね(笑)

 

 

しかも、ずっとポーランドにいるのであれば、どのタイミングでGoogleの採用試験を受けたのかも謎。ポーランドにやってくる前に受けたのだとしたら、「クリミア紛争でポーランドに来た」という話とはつじつまが合わなくなりますし、なんというか、背理法を使って考えていくと、あちこちで細かい反例が出てきてしまって、そもそも彼の言っていることに一貫性が、客観的に見ても持てなくなってしまうんですよね。

 

 

人生三周目と言われてる割には、エピソード1つ1つは武勇伝としては面白いですけれど、全てつなぎ合わせようとするとどうもパーツが足りない、みたいな状況なんですよね。

 

 

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人生三周目君のエピソード⑤実は共同でnoteを運営しようとしたことがある

これはもう時効だから(?)言うんですけれど、彼と出会った2016年の末頃から、もう1人、ポーランドに移住してきた日本人と3人で共同で、noteを共同運営しよう、となったことがありました。

 

このブログを昔から読んで下さっている方であれば、「ワルシャワマガジン」という名前のnoteをご存じかもしれません。

 

あれを、彼を含めて3人で運営しようということになったんですが、運営の都合で揉めて(というよりは、「三周目」君が、もう1人の共同運営者に対していちゃもんを付けていて)、事実上解散、ということになりました。

 

(厳密に言うと、彼の、もう1人への対応が僕の目に個人的に余って、僕が共同運営を放棄した、という形になっているので、彼が運営を続けることはできたと思うのですが、2020年6月現在、そのnoteアカウントは消えているようです)

 

 

ちなみに、どういうことが起こったのかというと、もう1人の共同運営者は、YouTubeで恋愛系のコンテンツを配信している方だったのですが、「三周目」君が、彼のコンテンツが気に入らないようで、「あの動画に意味はない」「あれはやらせだろ」と、いちいち文句を付け始めて、挙げ句の果てには「お前より俺のほうがモテる」と言い出す始末でw

 

一度、noteの運営方針を考えるために3人で会って話したときがあったのですが、そのときに、全く本題に入らず、「俺のほうがモテる、そうだろ?」と、なぜか僕に同意を求めてきて(笑)、しまいには「今度、ワルシャワ王宮の前でどっちがナンパ成功できるか競ってみよう。まあ俺のほうが絶対にモテるけどな。ジャッジはタツヤ、お前がしてくれよ」と言い出してw

 

相当、その配信者のことが気にならないのか、はたまた恋愛に対して相当のコンプレックスを持っているのか、よく分かりませんでしたが、最後にはその配信者のことを「チャンネル」と呼び出す始末。

 

しかも、3人で集まったときにそれならまだ99歩譲れますが、一度、ワルシャワの日本人会(現地の駐在員や留学生などが集まって交流する会)に参加したときに、酔っ払って(?)、公衆の面前で、彼のことを「おい、チャンネル!」と言ったことがあるんですよね。

 

(ちなみに、「人生三周目」君より、その配信者の方のほうが年上です)

 

 

僕は、その配信者にお世話になっていたこともあって、「彼に対してそんな態度を取るこいつとは、付き合っても意味ないな」と思ったのが正直なところで、それで、こちらから勝手に距離を取った、というのが実情でした(「三周目」君が気づいていたのかは知りませんが)。

 

 

この、5番目のエピソードを見る限り、到底彼が「人生三周目」だとは思えないですし、むしろ僕からすると、「人生三周遅れ」の間違いだろうな、と思います。

 

 

というか、冷静に考えて

・ロシア留学をして

・ロシアに戻れなくなってポーランドに来て

・Googleの最終面接で辞退して、東欧の現地採用で安い給料で働いて

・自分より年上を「チャンネル」呼ばわりする

人が、人生三周目なわけないですよね。

 

 

これで人生三周目なら、僕でも四周目突入してますわ(笑)

 

というかそもそも、周回遅れっていうよりは、「複素数平面に挟まって出られない」って表現する方が、的確な気もしますが。

 

 

Twitterのあのやりとりは茶番だったのか?

最初、Twitterでたまたま「ワルシャワに人生三周目の人がいる」というのを見たときは心踊ったのが事実でしたが、蓋を開けたらなんてことはない、自分が面識ある人でしたし、なんならその言動の節々に一貫性がないが故に、個人的に見損なって切ってしまった人だった、というわけです。

 

こんなギャグみたいなことがあるのか、と、未だに気持ちの整理が付いていませんが、今回一番伝えたいことは、インターネットで匿名のアカウントや情報源が流している情報なんて、玉石混淆ですよ、ということです。

 

 

僕、特にポーランドに関しては、相当のネットワークを持っているので、匿名で、情弱をカモにするような情報を発信しているアカウントは、あまり下手な真似はしないほうがいいと思います。

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