今回は、ラトビアの首都・リガのオススメスポットを紹介します。
リガにはバスやトラムも走っていますが、街自体はそんなに大きくなく徒歩圏内でも半日~1日あれば十分に回れる場所です。僕は今回、午後10時にリガのバスターミナルに到着し、翌日の14時45分にはエストニアのタリンに向けて出発するという弾丸スケジュールでしたが、この約17時間での滞在でも一通り楽しむことができました。
今回はそんなリガのスポット5箇所をまとめました。
目次
①リガ歴史地区
リガでとりあえず回ってみたいのは、世界遺産のリガ歴史地区(旧市街)です。中世、13世紀頃からハンザ同盟に加わって栄え、当時の街並みがそっくりそのまま残されているリガ歴史地区はとてもコンパクト。この地区内にバックパッカー宿もホテルもあるので、気軽に散策することができます。
この地図で見えるクリーム色の部分一体が歴史地区です。上の写真はリガ大聖堂。
他にもリガ城や教会など、荘厳な建物があり本格的な雰囲気を醸し出している歴史地区。ここを散策するだけだと道に迷う恐れもないので、とりあえず時間がないときには歴史地区をぶらり歩いてみたいものです。
なお、歴史地区の街歩きは昼間がオススメです。夜は思った以上に灯りが少なく、白熱灯が点灯しているだけ。ヨーロッパの旧市街の趣は強く出ていますが、ライトアップもそんなにされないので、夜間に散策しても見どころはそんなにないと感じました
(治安はいいです)。
この写真は火薬塔。現存するリガの防御施設としては唯一のもので、4世紀に作られた後、スウェーデン軍に破壊された施設が再現されています。
リガ旧市街は、ハンザ同盟時代の建物以外にも、中世の様々な建築様式を取り入れた建物が林立しているので、建築様式に詳しい方は散策が楽しくなるかもしれません。
②バスターミナルから徒歩1分!リガの中央市場
リガのバスターミナルに到着すると、進行方向右側に、運河の向かいにこんな建物があります。
ここがリガの中央市場で、魚や野菜、肉などを沢山購入するすることができます。規模としても、東ヨーロッパで最大規模の大きさを誇っていて、毎日8~10万人の人がこの市場を利用している、とも言われています。
中でも特にオススメは、一番北側(バスターミナルのバスが出入りする方向、上の写真だと一番奥)の区画にある魚市場。
種類もさることながら、市場全体を包む鮮魚の香りは日本人にとって忘れられない香り。
鮮魚はもちろん、干物や海藻サラダ、あとはイクラやキャビアなども一通り揃っていて、ウィンドウショッピングだけでもまったく飽きません。
イクラを目にするのは、本当にヨーロッパでは珍しい光景ではないでしょうか。お寿司以外の食べ方が気になります。
そして、隣の建物と繋がっている通路には、取れたての魚を調理して食べられるレストランが!
パンに鮭をのせたサンドイッチが1.5ユーロ。なんだか、これってヨーロッパ版の寿司みたいですね…。
僕はバスに乗る前の14時頃に昼食を食べた後で立ち寄ったので、魚のスープ(3.85ユーロ)だけを注文。
お腹が全然空いていなかったですが、このスープを飲んだら食欲が出てくるくらいに美味しかったです。日本で言う「だし」の力なんでしょうか…。ここまで美味しい魚貝スープは初めて口にしました。
こちらは、レストランに置いてあった調理用の魚。
バスターミナルのすぐ隣にあるので、バスの時間帯にもよりますが、このレストランで食事を済ませておくと、移動の英気が養えますね。
③自由の記念碑
続いては、旧市街と街の中心を結ぶ道路にある自由の記念碑。
これは、第一次世界大戦直後の1918年~20年にかけてラトビアで行われた「ラトビア独立戦争」で殉死した兵士を弔うもので、ラトビアの自由、独立、主権のシンボルとして大切に扱われています。
記念碑の完成は1935年。この後、1940年にラトビアはソ連に併合されてしまい、その時に取り壊しの話も出てきたのですが、結局実行はされませんでした。ソビエトの彫刻家ヴェラ・ムーヒナが、破壊を避けるために尽力した、という説があるようです。
近くで見るとこんな感じ。
こちらは、旧市街側からの写真。
こういうモニュメントは東ヨーロッパに多くありますが、これらを目にすると、僕たちがこのご時世でいとも簡単に、そして日常的に手にしている「自由」の軽さが感じられます。
かつて、強力なイデオロギーが東欧を支配していた時代の空気感や名残を知るためにこういう場所に足を運ぶことも、十分に意義のあることだと僕は考えています。
④ベルマネス庭園にあるカフェ「Apsara」
リガを訪れたら是非立ち寄って頂きたいのが、ベルマネス庭園の東の端っこにあるカフェApsara。
1階にはカウンターとレジ、そしてテーブル席が、2階には、吹き抜け+四角形の辺に沿ってテーブル席とソファ席があって、時間を忘れて寛ぐことができます。
場所はここ。
茶葉の取りそろえが豊富で、オーガニック、グリーンティー、紅茶、ホワイトティー、フルーツティーなど、店頭に並んでいるものだけでも50種類を超えるバラエティ。公式サイトでは「1種類のお茶を2時間以上かけて飲まないで!もっと沢山味わって頂けるだけのお茶を用意しています」という案内もされていて、まあ本音は、長居するならきちんとお金を落として下さいね、ということなんでしょう。
お店の外観はこんな感じ。
これが2階のソファ席。脚を伸ばしてくつろげます。飲み物は窓際の一段高い場所に置くので、飲みづらいかもしれません。
2階を対角線上に望みます。
2階のテーブル席。
今回は昼食の時間に立ち寄ったので、サンドイッチ(クロワッサン)、チーズケーキ、紅茶を注文しました。食事は軽食しかないので、あくまでランチ前の時間か、おやつの時間に立ち寄るのがベターでしょう。この3つで7ユーロくらいでした。
これが、店頭での茶葉の品揃え(の一部)。好きなものを選んで楽しめます。
Apsaraだけは、あまり弾丸旅行には向いていないかもしれません。数日滞在するのであれば、1日の半日だけ時間を忘れてこれまでの振り返りをしたり、今後のことを考えるのもいいかもしれません。
⑤リガの中心部付近
Apsaraより更に東側に歩いてくと、リガの街の中心部にたどり着きます。
この辺りもレストランや喫茶店、コンビニがあるので、散歩がてら面白そうなお店があったら入ってみるのもいいかもしれません。
これはルーテル教会。聖ペテロ教会とも言われ、3回にわたって増改築が行われ、第一期から二期にかけてはゴシック建築とロマネスク建築、第三期は初期バロック建築の様式で建設されました。
リガのトラムはなかなかモダンです。この形式のトラムは、チェコのプラハやスロバキアのブラチスラバでも見られますね。
その一方、レトロな車両も動いています。
おまけ:リガの公衆トイレ
僕がリガを散策している時に見つけた無料の公衆トイレは、エスプラネード公園の中にあるものでした。
25分間使えるみたいです。25分経ったら自動的にドアがロックされてしまうのかもしれませんが、さすがにそれだけの間トイレに籠もることはないでしょう。
トイレは、Art Academy of Latviaの近くでした。
まとめ
いかがでしたか。僕はほとんど何の事前情報も調べずにリガを散策しました(Apsaraは友人に教えてもらいました)。
リガの街自体はコンパクトなので、郊外にあるタワーとかに行かなければ、1日あれば一通り回れます。
ラトビアの旅行は、リガを拠点に日帰りで別の街に行くことが多くなると思います。リガに何泊か滞在して、そのうち数日をリガ散策、もう数日で別の街に遠出をする、というスケジューリングにしてみるのもいいかもしれません。
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