カウナス・杉原記念館では第二次世界大戦の大まかな流れも学べるよ
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リトアニアで一番訪れたいところは、カウナスにある杉原千畝博物館であるのは間違いないことでしょう。

 

杉原千畝は第二次世界大戦中に、ナチス・ドイツの侵攻を逃れてたどり着いたユダヤ人に対して(外務省の訓令に反して)日本の通過ビザ(「命のビザ」)を発行し、延べ6000人以上のユダヤ人を救った偉人です(1985年には、日本人で唯一、「諸国民の中の正義の人」に選ばれた人物です)。

 

今回は、この杉原千畝博物館(旧カウナス領事館)へのアクセス方法と、中の資料の一部をここで紹介します。

 

目次

杉原千畝博物館はカウナスバスターミナル・鉄道駅から近い

杉原千畝博物館は、カウナスのバスターミナルと鉄道駅(互いに1kmも離れていません)から徒歩10分未満でアクセスできる距離にあり、カウナスの他の場所を回る時間がなくても、ここだけは簡単に回ることができるようになっています。

 

Google Mapで検索するときは「Sugiharos Namai」と入力するのが確実です。「杉原千畝博物館」と入力すると、日本にある同じ名前の施設がヒットしてしまいます。

 

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カウナスバスターミナルからアクセスするには

まずは、本数の多いバスでカウナスに到着した場合のアクセス方法についてです。

バスを降りてターミナルを突っ切ると道路にぶつかるので、そこを右に曲がって歩きます(上の写真の方向)。

 

しばらくすると大きな公園が右手に見えるので、それに沿って歩きます。

公園の一番北側まで歩いたら、公園を突っ切って反対側(東側)に移動します。

こんな建物と道路が見えるので、この道を直進します。すると…

 

階段が見えます。少し多いですが、ここを上っていきます。

 

上からみたらこんな感じ。

階段を上り終わると右側に道路が続いているので、ここを歩いて行きます。

 

しばらく歩くと電柱に、記念館の案内があります(日本語表記もありますね!)。

 

そして、気づきづらいですがこれが記念館の建物です(静かな住宅街にあるので)。

 

鉄道駅からのアクセスするには

本数は少ないですが、鉄道でカウナス駅に到着した場合は、まず駅を出て右側に歩いて行きます。すると下の写真のような歩道橋が目に入って、

下には階段があるので、そこを上っていきます。

階段を上ったら左折。左側に鉄道駅が見えます。

こういう階段を上っていくと…

砂道を通って、住宅街に出ます。

右手に道が分かれているところがあるので、ここを右折。更に左右に分かれているところにぶつかるので、ここを左折します。

下の写真のように道が続いているのでしばらく歩くと、左側に記念館が見えます。

ここを進んで行くと、左側に記念館があります。

 

杉原千畝記念館の開館時間と入場料

杉原千畝博物館の営業時間は

・5月~10月は、平日10時~17時、土日は11時~16時。

・11~4月は11時~15時(確か)

で、あまり長い間営業はしていません。ただ、公式サイトの下にあるメールアドレスにメールをすると、時間外でも開館してもらえる可能性もあります。実際、僕は5月の土曜の11時に訪れましたが、館内のノートを見ると、既にその日付で来訪者の手記が書かれていたので、午前10時頃に訪れることも場合によっては可能だと思います。

 

入場料は大人3ユーロ、学生1.5ユーロ。なお、館内のスタッフは、僕が訪れた時はリトアニア人でしたが日本語がペラペラだったので、問い合わせも日本語で可能だと思います。

 

館内資料の一部を紹介

杉原千畝博物館は、千畝が取り組んだ「命のビザ」の背景はもちろん、第二次世界大戦がどのように進んで行ったのか、という概要についての解説もあります。何より日本語の資料があるのが嬉しいですね。

第二次世界大戦前後の通史は、ヨーロッパに住んでいる者としては最低限理解しておきたい教養ですね。ズデーテン地方の併合とかも、確か高校の時に勉強しました…。

独ソ不可侵条約は、ポーランドの二国による分割と、バルト三国のソ連への併合が秘密裏に結ばれた条約でもあります。そういう話を学校で習ったような、習わなかったような。とにかく、高校の時に世界史を履修しておいて本当に良かったと今になって思っています。

ヨーロッパに長く住んでいるのに、こういう歴史理解について無知無学なのは非常に恥ずかしいことですね。

 

なお、もともと「命のビザ」の発祥は、ポーランドから逃れてきたオランダ国籍のユダヤ人を、カリブ海キュラソー島(オランダ領)まで逃すために、当時リガにあったオランダ領事館の担当者がカウナスの千畝に働きかけた、ということらしいです。

 

当時は、オランダ本国からキュラソー島に行くのにシベリア鉄道を通って日本に行く必要があったらしく、シベリアの通過ビザを取るには、日本の通貨ビザを先に取っておかないといけなかったようです。結局、このオランダ国籍のユダヤ人向けのビザ発行はあまり上手く行かなかったようですが、ここから命のビザに繋がっていったのは間違いないようです。

 

その他、当時の資料。

記念館自体はすごくコンパクトで、1時間あれば理解をしながら十分見て回ることが可能です。

 

まとめ

いかがでしたか。今回はカウナスの杉原記念館について紹介しました。カウナスの街は小さいので、記念館だけを訪れるなら2時間程の滞在で見て回れますし、少し離れた旧市街を回る場合でも半日あれば大丈夫です。また、カウナスからはビリニュスだけでなくシャウレイ、またワルシャワにもバスが出ているので、上手く計画を立てて旅行をしてみて下さい。

 

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