「脂の木曜日」には、ポンチキ(薔薇ジャム入りドーナツ)を食べまくろう
スポンサードリンク

ポーランドには、イースター(復活祭)の約2ヶ月前に「脂の木曜日」と呼ばれるイベント(習慣)が存在します。2017年の「脂の木曜日」は今日、2月23日なわけですが、今回はこの習慣についてまとめました。

 

目次

脂の木曜日とは?

「脂の木曜日」とは、カトリック教の四旬節に関係する習慣です。四旬節というのはもともと洗礼の準備期間で、復活祭の時に新しく洗礼を受ける志願者の準備期間として、イエスが40日間断食をしたことがきっかけとなっているもので、この四旬節の間には、キリスト教の宗派(特に東方教会の一部)では食事の厳格な制限が現在も行われているところがあり、ポーランドでももともとは、四旬節の間にはご馳走やお菓子を控える習慣がありました。

 

そのため、「脂の木曜日」には、食事制限前のお祭り的な意味あいもあって、この日に卵や砂糖を使い切ってお菓子を作って食べ納めをしよう、ということが起源と言われています。

 

現在は四旬節の間の厳格な習慣は廃れているのですが、ポーランドではこの「脂の木曜日」だけは根強く残っており、この日(毎年日付は変わります)にはポーランド中で、バラジャム入りのドーナツ「ポンチキ(pączki:単数形はポンチェク:pączek)」をお腹いっぱい食べる、という行事(?)が行われます。

 

ポンチキの写真はこのブログにも載せたように、ドーナツの表面にたっぷりと砂糖がかかって、中にはこれまた甘酸っぱいバラのジャムが入っています(バラのジャム、なんて聞いたことありませんが…)。

 

ポンチキ自体はポーランドの人気スイーツの1つですが、この「脂の木曜日」には、みんなこぞって普段以上にポンチキを口にするんですね。ポーランドはチョコも有名ですしアイスも美味しいですし、スイーツ天国の一端がこんなところにも垣間見れます。

 

ポンチキの作り方

ポンチキは、意外と簡単に作ることも可能です。YouTubeに上がっている動画を引っ張り出すと、例えば

これ。あるいは

これなんかが分かりやすいですね。最初の動画から材料を引っ張ってくると、
小麦粉 600グラム
バター 50グラム
砂糖 50グラム
卵 2個
卵黄 卵1つ分
バニラエッセンス 2振り
牛乳 250mL
酵母 50g
バラのジャム 適量
粉末砂糖(表面にかける用)

となっています。

 

これらを混ぜ合わせて、ドーナツを作るようにオーブンで焼いてから最後にジャムを入れればできあがり、というわけですね。

 

まあ、僕はこの手の料理はほぼできないので、無難にお店で買いますけどね…。

 

「脂の木曜日」にはポンチキを食べよう

というわけで、脂の木曜日がやってきたら、ダイエットとか糖質制限とか気むずかしいことは言わず、食べたいだけポンチキをお腹に入れましょう。カロリーは見た目相応に高いので、決して胃もたれしない程度に、ですが、こんなところでも「ポーランド食い倒れ」は楽しむことができますよ。

 

四旬節については、以下のサイトを参照しました

http://www.pauline.or.jp/chripedia/mame_sijyunsetu.php

ポンチキの写真はこちらから拝借しました。

 

 

 

スポンサードリンク

おすすめの記事