ポーランドはユダヤ人・ユダヤ教との歴史的関わりが大きい(ホロコーストや、杉原千畝の「命のビザ」等)ですが、ワルシャワの中心部にはユダヤ人協会があって、ここでは毎週日曜日の朝から日中まで、ユダヤ料理が食べ放題のブランチサービスが行われています。
今回はそのブランチについての紹介です。
目次
まずはユダヤ人協会に行こう
ユダヤ人協会は、ワルシャワのChmielnia 9aにあって、ヘブライ語講座(生涯学習みたいなもの)やユダヤ劇(Jewish theater)の運営等を行っている組織です。
場所はこのあたり。
最寄りのバス停はNowy SwiatのFoksalです。
Chmielna通りは歓楽街ですが、この協会自体は通りから1つ奥に入ったところにあるので、通りからは直接見ることができません。
こんな建物です。
4月になるとオープンテラスもあちこちで始まって、訪れた時(2017年4月2日の11時頃)は既にほぼ満員でした。
バイキングブランチのしくみ
ブランチは毎週日曜日の午前10時から午後3時まで行われていて、料理だけを食べる場合は20ズロチ。ドリンクを1杯付ける場合は25ズロチです。
建物の中の一番奥にカウンターがあるので、そこで注文をしましょう。使えるのは現金だけです。
スタッフの方はポーランド人だと思いますが(ポーランド語を話していたので)、1人頭にキッパー(ユダヤ教徒の帽子みたいなもの)を付けていました。
カウンターでお皿とナイフ・フォーク、そして飲み物を注文した際はそれも一緒に受け取ります。
座席は長テーブルがいくつかあって、そこに椅子が無造作に置かれている配置です。11時の時点で空席がほぼありませんでしたが、人の出入りも頻繁にあるので、タイミングによっては問題なく席を取ることもできるでしょう。
バイキングと言っても、カウンターにはいくつかの食事が置かれているだけで、あとはそれぞれの長テーブルに次から次へとプレートが運ばれてくるので、そこから好きに取って食事を済ますことになります。
ユダヤ料理とカシュルート(食事規定)
ユダヤ料理にはカシュルートという「清浄規定」があり、どんな食べ物が許されるのか、どんな風に準備をすべきなのか、ということが決まっています。
例えば
・肉と乳製品は同時に食べてはダメ
・禁止されている動物は、乳や臓器、卵も含めてダメ
・食べることができる動物については、ユダヤ教の規則に則り屠殺をする
・食べることができる動物の一部の部分は食べられない
・肉を食べるために使った食器で乳製品を触ってはだめ(その逆も同じ)
・ユダヤ人以外が作ったブドウ製品は食べることができない
ということが決まっているそうです。
参考:Kashrut: Jewish Dietary Laws
出される料理を紹介
以下、いくつか食事の写真を。
ピントが合っていませんが…カウンターにあったプレート。左上はお粥みたいなもの、右下はシリアルのようなもの、左下は野菜をスープみたいなもの?でした。
ポーランド料理のスタイルが混じっているので、ビーツを使った料理もあります。
上はオムレツのような料理でした。
ビーツを使った料理が、多い…
もっちもちのパン。
小皿に取ったところ。
これはスープ。
こちらはスイーツ。
スタッフの方が料理を次々に作っては置いておくので、全然食べきれませんでした。さすがに全部食べられないにせよ、食事が出てくるペースが速くて「これ全部食べたいなあ」と思いながらも食べられないという贅沢な悩み。
このイベントはイースターやクリスマス前後は行われていないと思いますが、是非一度、日曜日のワルシャワには足を運んでみられることをオススメします。
参考:ワルシャワユダヤ人協会(英語)
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