「ポーランドの何が好き？」と言われると、僕は必ず「食事」と答えます。もちろん他にもいろいろありますが、ポーランド料理は、すごく日本人の舌に合うんですよね。

 

ただ、ポーランドって正直マイナーな国ですし、そもそも食事についてもよく分からん…という方が殆どだと思います。

ポーランド料理の外観は別の機会に詳しくまとめようと思いますが、今回は1つ、「ポーランド風餃子」について取り上げてみたいと思います。

 

ポーランド風茹で餃子：ピエロギ

ポーランドには「ピエロギ」という、日本でいう餃子みたいな料理がすごくポピュラーです。「ポーランドの定番料理」の1つといっても過言ではないくらい、ポピュラーです。

 

ただ、「餃子」といっても、日本のそれとは全然違っています。どんなところが違っているかというと…

 

①お湯で茹でた、どちらかと言えばヘルシーな料理

日本で「餃子」というと、第一に焼き餃子、第二に揚げ餃子だと思いますが、ピエロギは茹でます。（まあ、レストランで調理されているところを見たことはないんですが、スーパーで売られているインスタントピエロギは、鍋でお湯を沸かして、そこで5分くらい茹でたら食べられます）

 

②お肉以外にも、具のバラエティが豊富

ピエロギの一番の特徴と言えば、絶対にこれ。日本の餃子だと「肉＋ニンニク（またはニラ）＋野菜」で具を普通は作ると思うのですが、ポーランドはそうではありません。では、どんなバラエティがあるのかというと…

１、お肉

http://kapkisz.blox.pl/2011/02/Pierogi-z-surowym-miesem.html

恐らく、一般的に「ピエロギ」と言えばお肉だけが入ったものをイメージするのだと思います（少なくとも僕にとっては）。

２、キノコ

http://ugotuj.to/ugotuj/-13209168/pierogi+z+kapusta+i+grzybami/p/

日本だと考えられませんが、キノコを具に使ったピエロギも相当人気。この写真のものは、キノコに加えてキャベツも入っているようですが、野菜を具に使うのもいたって普通です。

３、ブルーペリー

（出典はこちら）

これはさすがに「えっ！」となるかもしれません。が、具にブルーベリーやラズベリーなどの「ベリー類」を入れるのも、バラエティの1つとして堂々とあります（一節によると夏季限定のようですが…）。主食というよりはデザート感覚で食べるものですよね。

４、チーズ

http://jartom24.pl/pierogi-z-serem-350g-elwex-p-70530.html

これは、さすがに胃がもたれるというか、太ってしまいそうですが…チーズもあるんですよ。もはや「何でもあり」って感じですけど（笑）

 

５、ソバの実や魚もある…

http://blogi.mojegotowanie.pl/przepisy/pierogi-z-kasza-jaglana-i-ryba-6398

他にも調べていたら、ありました。この写真のものには、ソバの実と魚が入っているようです。材料だけ聞くと、あまり美味しそうじゃありませんけど…（ちなみに、ポーランドではソバの実は主食の1つです。日本だとソバは麺ですけど、こっちだと穀物そのままの姿で頂きます）。

 

 

ピエロギはポーランド人のソウルフード？

ここまでくると、もはや「餃子」というよりは、日本で言うおにぎりのような存在なのかもしれません（友人に聞いてもいないので、独断と偏見です…）。トッピング次第で手軽にタンパク質も乳製品も野菜も食べられますしね。

 

ワルシャワ市内でも、ピエロギを食べられるお店があります（いわゆる「ポーランド料理店」ですね）。

 

もしポーランドにお越しの際は、まずはピエロギをご賞味あれ！