ポーランドで一番美しいと言われるカジミエシュ・ドルヌィは、ワルシャワやルブリンから日帰り圏内にある大変のどかで綺麗な村です。初めてポーランドに来る場合は(言葉の問題で)アクセスが難しいかも知れませんが、まとまった期間ポーランドに滞在する際は是非訪れてみたい村。
そんなカジミエシュ・ドルヌィは半日で回れますが、実際に訪れたことを踏まえて今回はモデルコースを紹介します。
目次
①バス停に着いたらまずは腹ごしらえ
カジミエシュ・ドルヌィのバス停は1つで、ここからワルシャワやルブリンへのバスは全て出発するので迷う心配はありません。
小さな待合室兼ケバブ屋さん(KEBAB PERON)があるので、日帰り旅行で昼過ぎに到着した場合は、まずケバブを食べるなりして腹ごしらえをしておきましょう(少し歩いたところにレストランもあるので、ケバブじゃなくても大丈夫です)。
カジミエシュ・ドルヌィは歩いて回れる広さではありますが、高低差が大きく階段の上り下りや斜面の移動が多くなるので、できるだけしっかりとご飯は食べておくのが無難です。
バス停の場所はこのあたり(地図は向かいの花屋さんです)
地図では分かりづらいですが、バス停の標高は高くなく、少し南西にある教会や城跡に行く時に斜面が続きます。
②どこに行くにも必ず通る旧市場(Rynek)
バス停から教会や城跡に行くにせよ、他の場所に行くにせよ、必ず通るのがかつて市場だったところ。
僕が訪れた時はまだ寒さが残っており(2017年は5月でも最高気温が1桁台の日がありました)、市場付近のレストランもテラス席が寂しいところもありました。
マストで訪れたい城跡に向かう道には犬の像があります。
教会が見えます。この教会の右手奥に進んでいくと、城跡や村全体を見渡せる高台にたどり着けます。
③最初に訪れたい展望台
カジミエシュ・ドルヌィの一番のスポットと言えば、なんといっても村全体とビスワ川を一望できる高台です。ここに行くには(ポーランドには珍しく)急な階段を上っていかないといけないので、体力に自信がない方は、到着後最初に訪れることをオススメします。この高台が、観光で訪れる場所の中では一番高い所にあるので最初に訪れておくと後が楽になりますよ。
教会の右手を進んで行くと…
先に階段が見える道が枝分かれしています。
ここを上っていくと高台に到着します。
この写真を見るだけだと、日本でハイキングをしているみたいですね。
なお、展望台に到着すると入場料(環境保全料?)で2ズロチを払う必要があります。カジミエシュ・ドルヌィはクレジットカードが使えない所も多いので、現金を多めに持参するようにして下さいね。
また、この展望台には十字架も立てられていて、十字架と村全体を写真に収めることもできます。
これらの十字架は、かつて伝染病が流行したときに人を祀るために立てられたそうです。
④かつての栄光を忍ぶ城跡へ
展望台から来た道を降りていくと、途中で右手に分かれている道があるので、今度はそちらを進みましょう。
カジミエシュ・ドルヌィが栄えたのは14世紀頃。カジミエシュ・ドルヌィの「カジミエシュ」というのは大公の名字で、クラクフの一角にも「カジミエシュ」という地区があります(かつては別の村でした)が、そこと区別をするために後ろに「ドルヌィ」を付けたのだそうです。
そんな黄金時代の余韻を残すのが、かつての城跡。
カジミエシュ・ドルヌィにはこの写真の城跡と、更に奥に塔が保存されていて、これらを見学することができます。入場料は2箇所合わせて5ズロチですが、この写真の城跡の入口でしかチケットを買えないことに注意して下さい。最初に塔まで行ってチケットを買おうとしても「ここじゃ無理だよ」と言われてしまいます。
ここは、城跡から塔に続く道。
城跡にも展望スペースがあって、十字架のある高台ほどではありませんが綺麗な景色を楽しめます。
城跡は傷みが激しいらしく、鉄骨で補強をしている場所が沢山ありました。
そしてこちらの写真が塔です。
塔のてっぺんまで上ると国旗がたなびいていました。
ここからの眺めもなかなか見事です。欲を言えば、ビスワ川が澄んでいれば文句なしですが…。
城跡もはっきりと見えます。
5月に訪れるとタンポポが一面に咲いていて明るい雰囲気です。
⑤カジミエシュ大公が作った教会
城跡、塔を見て回ったら、最初に歩いた広場に向けて戻ります。広場の手前に教会があるので、時間に余裕があれば中も散策してみましょう。
こちらは、教会の裏側から城跡を眺めた写真。
教会内は写真NGなので載せられませんが、巨大なパイプオルガンもあって一見の価値ありです。
⑥ビスワ川沿い
教会とはバス停を挟んで反対側になりますが、ビスワ川沿いの散策も是非してみたいものです。
河岸には船上レストランもいくつかあるので、昼間からビールを飲むのもいいですね。
川と反対側にある家。ペンションとして利用できる場所もあるのかもしれません。
水の色が青色だったら文句なしなんですが…
訪れた日は、校外学習?遠足?で訪れているポーランド人の生徒も沢山いました。
⑦時間があればアートギャラリーにも是非!
カジミエシュ・ドルヌィにはアーティスト(画家)も多く集まるようで、この静かな村が、創作活動をするのにぴったりなんだとか。今回は時間がなくて回りませんでしたが、街の中心にはいくつもアートギャラリーがあったので、気軽に中に立ち寄ってみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。カジミエシュ・ドルヌィはあまりメジャーな場所ではないかもしれませんが、オンシーズンに訪れるとその美しさに言葉を失ってしまうはず。ルブリンにも近いので、ルブリン県の他の観光地(ルブリンやザモシチなど)と合わせて、数日かけて回ってみるのもいいかもしれません。
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