2018年11月に、ブダペストから日本に一時帰国をするために、人生で初めて、欧州発着の日系エアライン(ANA)による大陸横断フライトを経験しました。
今回は、その日本行きのフライトを利用した際の話をまとめておきます。
目次
ドイツ周辺に就航地が多いANA。中欧との移動には最適
日本とヨーロッパの大陸横断フライトには、日系エアラインはANAとJALの2社が就航しているわけですが、アライアンスとの兼ね合いもあり、ANAはドイツやベルギー、JALは北欧やロンドンなどを結ぶフライトを飛ばしています。
2018年11月現在の、2社の就航フライトは以下のとおりです。
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ANA
・羽田~ミュンヘン
・羽田~フランクフルト
・羽田~パリ
・羽田~ロンドン
・成田~デュッセルドルフ(デュッセルドルフは日本企業城下町ですね)
・成田~ブリュッセル
※2019年2月より、羽田~ウィーンにも就航
JAL
・羽田~パリ
・羽田~ロンドン
・羽田~フランクフルト
・成田~ヘルシンキ
(共に、他社運行のコードシェア便は除きます)
このように、ANAはドイツを中心に就航都市が多く、JALは北欧、西欧、イギリスとまんべんなく飛ばしています。
普段僕は関空を使うのですが、今回は東京で仕事の予定があるため、東京発着でフライトを調べて予約してみました。
ANA218 ミュンヘン→羽田便を利用した様子
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搭乗までの様子
ANA218便は、ミュンヘンを20時ちょうどに出発し、羽田には翌日の15時40分に到着のスケジュールが組まれています。
ただ、フライト検索アプリを調べていると、実際は着陸が1時間ほど早くなることも多いようで(ジェットストリームに乗るからだと思いますが、敢えて余裕のあるフライトダイヤにしているのかもしれません)、正味11時間ほどのフライトになることが多いようでした。
僕はブダペスト空港で預け荷物を渡して、そのままミュンヘンで荷物は移してくれるのでスムーズに乗り継ぎができました。
ミュンヘン空港はドイツ国内でも1、2を争う大きさのハブ空港ですが、夜にシェンゲン外に出ていくフライトは多くはないようで、出国審査の列に並んでいる人もほどんどおらず。見た感じ、大多数が同じ、ANA218便を利用する人のようでした。
ブダペストからミュンヘンに到着したのが17時45分頃で、出国審査を終えたのが18時10分頃でした。到着ゲートにもよりますが、ミュンヘンで乗り継ぎの場合、ルフトハンザ便どうし、あるいはルフトハンザとスターアライアンス便との乗り継ぎの場合、同じターミナル(2)で乗り継ぎと出国審査があるため、移動に時間がかからないのが良い点でした。
ミュンヘン空港で免税(Tax Refund)手続きをする場合
日本から旅行でヨーロッパに来て、免税で買い物(ブランド品など)をして帰国する際には、空港で免税の手続きを取ることが多いです。シェンゲン圏内を旅行した場合、出国審査をする国でまとめて手続きをすることになるので、ミュンヘン空港で手続きをする方も多いと思います。
その手続きですが、ミュンヘン空港で出国審査を終えると、下の写真のようなエリアに出ます。
ここを右斜め前に進んで行くと、
このTax Refundの案内があるので、これに従って進んで行きましょう。右手奥にそのカウンターが見えます。
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プライオリティパスで使えるラウンジがないのが欠点
今回不便に感じたのは、ミュンヘン空港のターミナル2には、プライオリティパスで使えるラウンジがなかったことでした。ターミナル1には2つあるのですが、こちらのターミナルはルフトハンザとスターアライアンス以外のフライトを利用するときに使うようなので(フィンエアーやブリティッシュエアウェイズ)、ミュンヘン~ヘルシンキ~日本、のような利用の際にしか使えないということです。
ラウンジを使いたければ、ビジネスクラスやファーストクラスを利用して下さい、ということなんですね。
なお、プライオリティパスについては以下の記事で詳しく説明しています。
また、ミュンヘン空港でビジネスクラスのラウンジを使ったときのログを、こちらの記事でまとめています。
搭乗~離陸後まで
フライトの搭乗時間は19時30分、出発は20時でした。19時30分に案内されるのは上級会員ですので、エコノミー利用だともう少し空港で時間を潰せるかもしれません。ただ、ミュンヘン空港のショッピングやレストランエリアは、出国手続きを終えた後のエリアにしかないので、搭乗ゲートによっては、移動に5分以上かかってしまうこともありますのでご注意を。
このANA218便のエコノミーに付属してきたものは、ブランケットとイヤホンと枕。アイマスクや耳栓などのアメニティは付いてこないので、必要であれば持参しておきましょう。
僕はこのアイマスクセットを好んで使っています。
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目の部分が直に当たらないのがポイントですね。
このフライトに使われているボーイング787は、大陸横断フライトでの利用は初めてだったのですが、これまでに利用したエアバス350やエアバス340と比べて座席間隔が広く、エコノミーでも十分過ぎる空間が確保されていました。
また、座席配置も3×3×3(窓側3列、中央3列、窓側3列)なので通路の幅も気持ち広く、スムーズに移動できるのが良かったです。
やや過剰気味に思えた素晴らしいサービス案内
このフライトで一番驚いたのは、座席前のポケットにあるしおりで、「いつ機内食が出されるか」が細かく案内されていたことでした。
写真まであるし、何よりその下にある「フライト毎のサービス時間の目安」が驚きで…。
離陸後何分頃にどんなサービスがされて、機内食は何分後にされるのか、という情報が書かれている大陸横断フライトは初めてだったのですが、エコノミークラスの客に対してそこまでしなくても、というのが個人的感想です。そこまできっちりするほどのサービスを求めていない、っていうことです。
夕食にはANAオリジナルワインを合わせて
ANA218便では、オリジナルの赤ワインと白ワインが扱われているので、白を飲んでみることにしました。
機内パンフレットにも詳しく説明がされています。
白ワインはやや辛口でした。「白い花のフローラルと、微かにマーマレードの香り」とありますが、そこまでは分からず…。
他のドリンクの一覧は以下のとおり。
他の国のエアラインだと、まずここまでのラインナップはないでしょうし、案内もないので、これは日系の良い点かなと思います。とは言いつつ、これだけチョイスがあれば逆に悩んでしまうのも事実でしょうが。
夕食には鶏の照り焼き、昼食(着陸前)には洋食をチョイス
こちらが夕食。野菜サラダがあるのが嬉しい。
食後にはアイスクリームも出されました。
こちらは香るかぼすジュース。
この後、数時間寝落ちしました。
787のシートピッチが広いのと、リクライニングも予想以上に倒れたので、今まで経験したことのない快適さだったのが大きかったですね。
夜が明けて、昼食は洋食をチョイス。
左のプレートに入っているのはスイーツでした。赤いのはジャム。
ANAの機内は青色を基調にしていて、自分が好きな色でもあるので落ち着いて過ごせました。
上にも書きましたが、この通路の広さが大きい。通路は窮屈なことが多いので、今後はできれば787機材で運航されているフライトを利用したいなと思いましたね。
結局、50分ほど早く15時前に羽田到着
ジェットストリームに乗ったからか、羽田到着は翌日の14時55分頃。予定よりもほぼ1時間も早く着いてしまいましたが、遅れるよりはいいもの。
改めて、日系エアラインは東京発着で海外に就航しているので便利だと感じたフライトでもありました。
実は、このフライトでANAの機内メロディーが一層好きになったので、これからも機会を作ってANAの大陸横断フライトを利用したいと思いました。
ANAとJALと比べると、サービスの質などでJALのほうが上、という話をよく聞きますが、僕の場合拠点が東欧・中欧になるのと、この音楽が好きなので、当分はANA派でありたいですね。
※復路(羽田→ミュンヘン)で利用したルフトハンザ便の搭乗記はこちら。
ミュンヘン空港から日本に帰るときの、空港での免税手続きについてはこちらの記事でまとめています。
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