ハンガリーのワーキングホリデービザの情報については、以前にもいくつか記事を書いてきました。
今回、ようやくハンガリー(ブダペスト)に到着して、実際にビザ(滞在許可)申請&受け取りに行ってきましたので、必要な書類や申請の流れ、注意事項についてまとめておきたいと思います。
と、その前に、これまで大使館などに問い合わせて得た情報をまとめた記事は以下の通りです。合わせてご覧下さい。
ハンガリーワーキングホリデーのために現地移民局の英語サイトを読む
駐日ハンガリー大使館とブダペスト移民局の場所や営業時間情報まとめ
ハンガリーワーホリの諸条件について大使館に問い合わせてみた結果
では以下で、詳しく見ていきましょう。
目次
事前に用意しておく書類(僕の場合)
まずは、日本を出発する前、あるいはハンガリーに到着してから用意した書類についてまとめておきます。
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①ビザ申請書類(英語フォーマット)
ハンガリー移民局のサイトに英語のPDFファイルがアップロードされているので、それをパソコンにダウンロードして、印刷してから記入していきましょう。
Application for Temporary Residence Permit
申請用紙は5枚1組ですが、申請者が記入するのは1~3枚目です。分からない部分があれば空欄にしておいて、移民局に行ってから担当者のチェックの際に聞いてみても問題ありません。
ちなみに、僕は若干書類の記入忘れに気づいた部分があったのですが、なぜか全てスルーされました…。
②証明写真(3.5cm×4.5cm) 1枚
僕は日本のインスタント写真スタンドで撮影していきました。移民局の中にも同じ設備はあるので(確か1500フォリント、約700円)、最悪そこを利用するのもいいかと思います。
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③仮滞在の居住証明
僕は、Airbnbを使って1ヶ月ほど滞在をすることにしたので、予約の際にホストに相談して、契約書類(ホストとゲストの住所、連絡先、支払金額、滞在期間などを記入した、自前の書類)を用意して、双方確認の上日付と署名を直筆で記入して用意しました。
まっさらのワードファイルを開いて簡単に作ったものでしたが、特に問題なく受理してもらえました。
なお、ホテルやホステルの場合は予約証明(支払を証明できる書類)を印刷していけば大丈夫です。
申請に不安があるかたは、ブダペストにある日本人宿にとりあえず3週間ほど滞在してみるのもいいかと思います。
僕は両方の宿に事情を説明して問い合わせもしてみたのですが、長期間ドミトリーに滞在するのは厳しいので、今回はエアビを使って1ヶ月ほど仮の住居に滞在することにしました。ただ、こういう日本人宿の存在は大きいので、宿泊をして情報収集をするのに活用するのはおおいにアリでしょう。
④銀行残高証明
こちらは、滞在費用を賄えるだけの十分な貯蓄があることを証明できれば大丈夫です。ハンガリー大使館に問い合わせた際は「40万円ほど」あればいいという回答が得られたので、50万円ほどの金額があれば安全圏でしょうか。
なお、銀行残高証明はりそな銀行で英語のものを発行してもらいました(手数料2160円)。
りそな銀行の場合、残高は円表示で、書類発行時の為替レート(円/ユーロのレート)を並記してもらうことは可能でした。
ユーロやフォリントでの残高証明書類を作ることができればベターだと思いますが、僕の書類でも問題なく受理してもらえました。
なお、書類を発行してもらったのが2018年3月頭、申請に行ったのが2018年4月25日頃と、2ヶ月ほど期間が空いているのですが、申請日前日の残高証明(ネットバンクの情報を印刷したものなど)も、特に必要ありませんでした。心配であれば、念のため日本語のものでも印刷して持参するのがいいかと思います。
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⑤海外旅行保険の加入書類、または医療費を賄えるだけの十分な資金証明
他に必要なのは、海外旅行保険の加入書類です。日本から海外旅行保険(ワーホリ保険)に加入して渡航してもいいですが、ハンガリーの場合、ビザ無し滞在+ワーホリ滞在の期間が1年を超えてしまうので、日本の保険会社のプランだと不便なことが多いようです(複数の代理店に問い合わせましたが、ワーホリ保険などは最大365日間のプランしかないようなので)。
上で紹介した別ブログでは、ブダペスト市内の「ダミー保険(滞在許可申請用の保険)」の利用方法がまとめられていますが、僕は十分な貯金を持っているので、「貯蓄があるので保険には入りません」という書類をワードで作って持参しました。
(宣誓書のような文書で、これだけの金額を銀行口座に持っているので、保険には加入しません、ということを明記した簡単な書類です)
保険については、他にも「World Nomad」という格安保険もあるようなので、別ブログですがリンクを貼っておきます。
【超簡単】ワールドノマドWorld Nomadsを日本語でまとめ・説明
⑥パスポート(原本)
これら5種類の書類の他に必要なのが、パスポートです。
窓口でスタッフが、全ページのコピーを取ってパスポートは返却してくれました。
なお、ハンガリーワーホリビザを現地で申請する場合、ノンビザ滞在(シェンゲン協定ルール)の3ヶ月以内に申請と発行可否ができる場合、特に一時滞在許可などの書類をもらう必要はないようです。
僕が今回、ノンビザ滞在でポーランドに入国してから約30日後にビザ申請をしたのですが、パスポートはそのまま返却されました。移民局のサイトによると、申請から滞在許可の発給可否の判断まで1ヶ月以内になされるとのことなので、ノンビザ入国後、60日以内に申請をすれば、一時滞在許可などの別のビザを発行してもらうことはないと考えてよいと思います(他の国にも自由に遊びに行けますね!)
⑦申請費用18000フォリント(約7800円)
あとは、申請費用として18000フォリントが必要です。ただ、クレジットカード払いができるので、とくに現金を下ろす必要もありませんでした。
さて、必要書類を揃えたら、次は移民局までの行き方についてです。
移民局の場所と行き方
以前の記事では「移民局はブダ側(ドナウ川西岸)」と書いていたのですが、どうやら変更になったようで、ペスト側(ドナウ川東岸)の、中心からはやや離れた所にあります。
ブダペスト13区、セーチェーニ温泉よりも更に郊外です。
バスは20、20E、30などが走っているので(いずれもブダペスト東駅/Budapest Keleti~英雄広場を経由)、Google mapで確認をしましょう。滞在先からのアクセス方法が一発で分かります。
営業時間
この移民局の営業時間は変則的です。
月曜:8時半~13時
火曜:13時~17時
水曜:休み
木曜:8時半~13時
金曜:8時半~12時
この移民局は学生向け(学生ビザ)の移民局のようで、物々しい雰囲気ではありませんでしたが、営業開始の15分前には到着しておくと万全でしょう。僕は火曜日の12時30分頃に到着しましたが、既に20人ほど待っていて、12時50分頃には中に入れてもらえました。
移民局に入ったら
移民局に入ったら、前の人たちについて列に並びます。広い部屋に通されて、デスクの担当者(1人)と話す順番が回ってきたら「ワーキングホリデー制度を使って、ハンガリーでの短期滞在許可を申請したい」と伝えましょう("I would like to apply a short stay permit via working holiday scheme"と伝えました)。
受付待合室はこんな感じ。
そこで担当者が番号札を発行してくれるので、入口とは反対側の待合室に行って、自分の番号の順になるのを待ちます。順番が来たら、書類を全て持って、指定された番号の窓口に行きましょう。
そこでもう一度、「ワーキングホリデー制度を使って短期滞在許可の申請をしたい」と伝えて、必要書類を全部出したら、後は担当者が進めてくれます。僕は、書類に記入漏れが若干あったと思うのですが、特に何も言われずに全部受理されました。
(担当者によっては、不備の所をその場で記入するように言ってくれるかもしれません)
書類を受け取ってもらえたら、申請費用を払って、渡された書類に署名をして一枚を控えとして持っておきます(※控えの紙には、あなたが提出した書類と申請番号が書かれています。滞在許可証の受け取り時にこの番号が照会に必要なので、必ずなくさないようにして下さい)。
最後に、顔写真と指紋(両腕の人差し指)をとって終わりです。
思っていた以上にあっさりと終わって、なんだか腰抜けてしまいました。
Address card(住所カード)を受け取ることを忘れずに!
実は、ワーホリでの滞在許可証申請の際に、窓口担当者からはaddress card(住所カード、ハンガリー語ではSzálláshely bejelentőlap külföldiek részére)を渡してもらいます。この書類は、日本で言う住基ネットカードのようなもので、ハンガリー国内での居住地を証明するカードとなっていて、長期滞在時に必ず身につけておかないといけない書類となっています。また、ワーホリビザ受け取りの際にもこの書類が必要となるため、万が一申請時にこの書類が渡されなかったら、担当者に「addressカードを下さい」と言って渡してもらいましょう。
こういう、白地の紙です。
滞在許可証申請の際には、当面滞在しているアパート(ホテル)の住所と、その貸し主などからのサイン(直筆)が必要です。
これを受け取って、滞在許可証を取りに行く際に控え用紙と共に持って行きましょう。
滞在許可証を受け取りに行くには
滞在許可証の受け取りは、申請から3週間後を目処に行います。
移民局のページには「当局から電話あるいはメールで通知する」と書かれていて、僕も申請時にそのように教えてもらったのですが、実際に連絡が来ることはありませんでした(笑)。
職員によって対応が違うのかもしれませんが、ワーホリの滞在許可証の申請に関しては、移民局のページに「発行出来ない場合は申請から8日以内に通知、発行出来る場合は申請から21日以内に発行」と書かれているので、申請日の21日後に移民局に行って「滞在許可証を受け取りに来ました」と言えば大丈夫です。
※受け取りの際も、移民局の受付に並んで窓口への待機番号を教えてもらう必要があります。
移民局に着いたら
受付で、「滞在許可証を取りに来た」と伝えて控えの用紙とパスポートを見せます。普通は既に許可証が発行されているはずなので、そのまま番号を受け取って、窓口で自分の順が来るまで待ちましょう。
滞在許可証を受け取ったら
窓口で滞在許可証を渡されて、職員から「個人情報などに相違がないか確かめて下さい」と言われます。
(ハンガリーのワーホリビザは、パスポートに貼り付けるスタンプ式のものではなく、カード式のものとなります)
カードはほとんどハンガリー語だけしか記載されていないので、滞在許可証の有効期限などの情報については分からない場合職員に尋ねておきましょう。
なお、ハンガリーワーホリの滞在許可証は「申請受理日から365日」となっているようです。僕は4月24日に申請に行って、書類には「5月15日から1年間有効の許可証を発行して欲しい」と書いていたのですが、あまりこれは考慮されないようです(有効期限が翌年の4月末までになっていました)。
ハンガリーワーホリをノンビザ入国で現地申請する場合、シェンゲン協定の90日間を目一杯使って、ノンビザ滞在の60日後くらいに申請をすると、ノンビザ+ワーホリ滞在許可証で1年2ヶ月ほど滞在できることになります。
滞在許可証を受け取るときに、住所登録カードを出して控えだけを渡してもらいます。これらの
・パスポート
・滞在許可証
・住所登録カード
の3点セットが、ハンガリーでの身分と滞在を証明する正式書類になっているので、失わないようにしましょう。
(シェンゲン協定内から出国審査をする場合は、パスポートと滞在許可証を出せば大丈夫です)。
滞在許可証の期限が切れるときは
滞在許可証が切れる(ワーホリが終了する)ときには、滞在許可証を大使館に返納する必要があるとのことです。詳しい情報は大使館にまた問い合わせてみますが、恐らく許可証のコピーを取って原本を返納し、ハンガリーから日本に戻る際に(シェンゲンを出るときに)パスポートと滞在許可証のコピーを提示すればいいのではないかと思います。
(この情報については、正式な情報の確認が取れ次第加筆します)
まとめ
僕がハンガリーのワーキングホリデービザを申請して受け取ったした流れは、以上の通りです。
今後、ハンガリーのワーホリビザを申請する方の役に立てば幸いです。
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