ワルシャワに来たら外せない観光スポット9選はここ!
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ポーランドの首都、ワルシャワ。

どうも、一国の首都でありながら、ポーランドきっての観光地は旧都・クラクフのイメージが強い印象を受けます。これは、チェコやスロバキア、ウィーン、ハンガリーなど、近隣諸国(特にポーランドの南の国々)からのアクセスも簡単で、ポーランドと聞いて一番有名なアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所もクラクフから日帰り圏内にあることが影響しているのではないかと思います。

しかし、ポーランドを訪れる多くの旅行客、あるいは留学生やワーホリの人にとって、ポーランドの玄関口はワルシャワであることは間違いありません。そこで今回は、独断でワルシャワの観光スポットを9箇所選びました。全てを訪れることが難しくても、これらに足を運べばもう「ワルシャワに何もない」とは思わないはずです。

なお、今回紹介する観光地へのアクセス方法は、ワルシャワ中心部のCentrum(メトロの中央駅があるところ)から簡単に説明しています。その他のエリア(例えば宿泊地)からお越しの場合は、Google map等で検索の上アクセスして下さい。

それでは以下、ワルシャワの観光スポット9選を順に見ていきましょう。

目次

①世界遺産:ワルシャワ旧市街

ワルシャワに来てとりあえず訪れたい場所は、なんと言っても世界遺産に登録されている旧市街です。

ワルシャワ旧市街は縦長で、市内中心部から訪れる場合は一番南に王宮(上の写真)があるので、あまり奥まで行くことがないかもしれませんが、ここより更に上に上がっていくとrynek(市場の広場)やバルバカン(要塞の入口)もあるため、数時間かけてカフェで一服しながら、ゆっくり見て回りたいものです。

夏場は午後9時半頃まで明るく賑やかですが、12月初頭からはクリスマスのイルミネーション・マーケットも用意されるので、冬に訪れるのであれば12月中がオススメです。

<アクセス方法>

Centrumから128番または175番バスに乗車し、バス停Pl.Zamkowyで下車、北に向かって歩いて徒歩3分程。

あるいはCentrumから地下鉄1号線に乗車し、2駅目のRatusz Arsenałで下車し、160、190、527番のバスに乗車してStare Miastoで下車。

Stare Miastoでおりた場合は、階段を上がればすぐそこが旧市街です。旧市街のど真ん中にトンネルを掘って幹線道路を作ってしまうのが、ポーランドらしいですね。

②旧市街への目抜き通り:Nowy Świat

ワルシャワ旧市街から南に向かう道路は、ワルシャワで一番の歓楽街と言っても間違いありません。旧市街と中心部を結ぶバスが走ったり、近くには大学、国立博物館などもあってポーランド人だけでなく外国人観光客や留学生も集まりやすい場所です。

訪れたいのはなんと言っても夏。日没も遅く、道路両脇にずらっと並ぶテラス席は圧巻です。ポーランド料理店はもちろん、イタリアン、パブ、寿司屋、ケバブなど、ポーランドで食べられるメジャー料理店は一通り揃っています。

また、通りから脇に伸びる道を散策してもカフェや料理店が沢山あるので、時間があればぜひブラブラと散策してみて下さい。

なお、夏期は土日だけ、Nowy Światは歩行者天国となるので、Centrum~旧市街を結ぶバスは運転経路が変更になりますのでご注意下さい。

<アクセス方法>

Centurmから128、175番バスに乗車し、Foksalで下車(通りの南側)またはOrdynacka下車(北側)。あるいは、Centrumからトラムに乗車してMuzeum Narodowyで下車、大きな交差点を北に渡ればそこがNowy Światへの入口です。

また、Nowy Światの北側にはメトロ2号線のNowy Świat Uniwersyet駅もあります。

③スターリンの贈り物:文化科学宮殿

ある意味ワルシャワの象徴とも言える文化科学宮殿。日本人からすると「東京スカイツリー」「あべのハルカス」的な存在なのかもしれませんが、実はこの建物、ポーランドが旧共産時代に「スターリンからの贈与」という名目で造られたもので、ロシア(ソ連)に対して歴史的に複雑な関わりを持っているポーランドからすると、あまり嬉しい建物ではないようです(人によっては、建物自体が忌まわしき存在だと思っている方もいます)。

ただ、そうは言ってもワルシャワの中心部に圧倒的存在感を示しながら佇んでいるこの建物は、是非一度訪れてみたいもの。日中、10時~20時が営業時間(シーズンによって多少の変更あり)で、この間には「展望テラス」にエレベーターで上がり、ワルシャワ(そしてポーランド)の真っ平らな風景を楽しむことができます。テラスに行くための料金は20ズロチ。もし天気が良ければ、是非一度訪れてみて下さい。

また、展望テラスに興味がなくても、夜はライトアップが行われ、この建物は七変化どころか多様な姿を見せてくれます。

また、一部の長距離バスはこの文化科学宮殿前から出発もしています。バスの出発地が「PKiN」と書かれていれば、それはこの文化科学宮殿を指すので、ここでバスを探して下さい。

<アクセス方法>

Centurmから徒歩3分ほど

公式ページ:http://www.pkin.pl/eng

④ポーランドの芸術に触れる:「ショパン博物館」

ポーランドの歴史で一番の有名人と言えば、なんと言ってもショパンでしょう。

彼の生家はワルシャワとは違う街にありますが、彼が育ったワルシャワにももちろん博物館があります。

ここではショパン作品の数々をオーディオで聴けたり、映像資料に触れることもできるので、クラシックに興味が無い方でも、ショパンに詳しく無い方でもぜひ一度訪れて欲しい場所です。博物館はNowy Światからほど近くにあるので、アクセスしやすいのも魅力ですね。

<アクセス方法>

Centrumからバス128、175番でOrdynackaで下車、徒歩7分

または、Centrumから地下鉄1号線に乗車し、次の駅Świętokrzyskaで地下鉄2号線に乗り換え、次の駅Nowy Świat Uniwersytet下車、徒歩6分

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⑤ワルシャワ市民の「カイロス」を学ぶ:「蜂起博物館」

ポーランドの歴史は、ドイツ(ナチス)やソ連との戦争(侵略)の話を抜きに語れません。その象徴がアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所なわけですが、ワルシャワではこれとは別に、1944年に「ワルシャワ蜂起」という出来事が起こっています。

ワルシャワ蜂起についてはこの記事では詳しく触れませんが、ワルシャワに訪れるのであれば、本当はショパン博物館よりも足を運んでみたい施設です(基本的な第二次世界大戦の流れを押さえておかないと、訪れても何が何だかわからない可能性がありますが、予備知識がなくても、その雰囲気は感じ取って頂けると思います)。

※カイロスとは「カイロス時間」のことで、特定の人にとって意味のある主観的時間のことです(対義語はクロノス)。

クロノスとカイロスについて詳しく知りたい方は、佐藤優「知性とは何か」あたりの本を読まれることをオススメします。

知性とは何か(祥伝社新書)

<アクセス方法>
Centrumからトラム22番、24番で「Muzeum Powstania Warszawskiego」下車、徒歩5分

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なお、蜂起博物館とは別に、ユダヤ人博物館もあります。こちらは蜂起博物館よりも大きいですが、興味に合わせて、蜂起博物館ではなくこちらのユダヤ人博物館に行ってみるのもオススメですよ。

⑥夏は無料で音楽鑑賞:ワジェンキ公園

ワルシャワは都会であるにも限らず沢山の公園がありますが、群を抜いて有名なのが中心の南にあるワジェンキ公園です。

この公園自体は大変敷地が広いので、特に夏の緑が眩しい時期、あるいは秋の紅葉の季節に散策するのもいいですが、オンシーズンにワルシャワにお越しであれば、是非毎週日曜に開催される無料のショパンリサイタルを鑑賞して下さい。

太陽を浴びて風を感じながらクラシックを聴く時間は極上です。

また、夏のワジェンキ公園は以下のような場所です。

散策だけで2、3時間は過ぎてしまいそうです。

<アクセス方法>

ワジェンキ公園は広く、バス停がいろいろあるのですが、ショパン音楽を聴ける場所に行く一番簡単な方法は

Centrumからトラム4、18、35番(南行き)でPl. Unii Lubelskiejまで移動し、ここから東に徒歩8分、というものです。Google mapで検索するときは「Pomnik Fryderyka Chopina」と入力して下さい。

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⑦ローカルの雰囲気を味わえるマーケット:Hala Mirowska

ワルシャワは、他のポーランドの街と違って「こざっぱり」しているのですが、そんなワルシャワにもまだまだ「ローカル感」が漂うエリアはあります。それは大きめのローカルマーケット。中でも、街の中心から訪れやすいのは北にあるHala Mirowskaでしょう。

残念ながら、東南アジアのマーケットのように恐ろしい熱気や混沌を感じることはできませんが、室内にあるために冬でも快適ですし、もしかしたらお土産品がお値打ち価格で見つかるかも知れません。また、他の国のマーケットでは普通の「ぼったくり」も存在しないので、とても観光者フレンドリーな場所とも言えますね。

マーケットの様子はこんな感じ。

本当に地元の人しか立ち寄らないので、ある意味安全です。

<アクセス方法>

Centrumから徒歩あるいはトラムで、隣のWarszawa Centralna(ワルシャワ中央駅)まで移動。そこからトラム10番、17番、33番に乗ってHala Mirowskaで下車すぐ

⑧美食レストランが勢揃い!:Hala Koszyki

こちらは、かつて市場だった施設をレストラン街に改築したもの。中にはポーランド料理、南欧料理、ドイツ料理、イタリア料理、インド料理、タイ料理、そして日本料理など、この中をうろつくだけで食い倒れしてしまいそうなラインナップになっています。中に入ると、その「ポーランドらしくない」出で立ちに仰天してしまうかもしれませんが、是非色んな料理に舌鼓を打ちたい物ものです。

詳しい説明はこちらの記事でしています。

<アクセス方法>

Centrumから南に徒歩約15分

⑨ポーランド国王のバロック式離宮:ヴィラヌフ宮殿

最後に紹介するのは、ワルシャワの少し南に行ったところにあるヴィラヌフ宮殿。この宮殿はヤン・ソビエフスキ(3世)の夏の宮殿として建築された、イタリア人建築家による建物です。

フランスで言うヴェルサイユ宮殿のような建物です(そもそも全然規模が違うので比較になっていませんけど)が、コンパクトな作りの中には多くの展示物が用意されており、じっくり回るとすぐに時間が経ってしまいそうです。

また、宮殿の横にある庭園も、夏は花で埋め尽くされます。市内から遠いのがネックですが、時間があれば半日使ってゆっくり見て回りたいスポットです。

ヴィラヌフ宮殿は以下のような場所です。

チケットは、宮殿内の見学が20ズロチ、庭園を回る時は5ズロチ。どちらか一方だけでも購入することができます。

<アクセス方法>

Centrumからバス519番で終点Wilanówまで乗車し、徒歩7分。(バスの乗車時間が片道約30分です)

 まとめ

いかがでしたか。今回紹介したスポットはやや「通」の方向けかも知れませんが、もし日程に余裕があれば、数日間ワルシャワに滞在して全て訪れてみたい場所です。ワルシャワは立地の関係で、他のヨーロッパ諸国と一緒にアクセスするには少し不便(ベルリンからも遠いし、プラハからも遠い、東はベラルーシ)で、あまり注目されない街の感は否めませんが、そんなことはありません。是非、歴史に触れて、芸術に触れて、美味しいご飯でお腹を満たして下さい。

ワルシャワ市内の観光は飽きた!という方へ

こちらの記事では、ワルシャワから日帰りで訪れられる観光地7箇所を紹介しています。「ワルシャワ市内だけの観光だけでは物足りない!」という方は、こちらの記事も参考にしてみて下さい。

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ワルシャワで泊まったことのあるホテルのレビュー記事はこちら。

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