先日、初のタイ渡航で、バンコクで免税で買い物をしてきました。この記事では、タイで免税の買い物をしたときの手続きの流れについてまとめます。
※免税制度については、こちらの記事に詳しくまとめていますので、「免税って何?」という方は、先にこちらの記事をご覧ください。
目次
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タイの免税制度のあらまし
まずは、タイの免税制度について簡単にまとめます。タイには、日本の消費税に当たるような付加価値税(VAT)があり、物やサービスの買い物をすると7%のVATが加算されます。
このうち、外国人旅行者は、指定のお店(VAT REFUND FOR TOURISTと書かれているお店)で、条件を満たす買い物(商品の総額が2000バーツ以上)をすると、タイを出国するときに、支払ったVATのうち5%が還ってくる、という免税(タックスリファンド)制度になっています。
なお、買った商品は、購入日から60日以内に、未開封で国外に持ち出す必要があります。
今回私は、古いiPhone8をiPhone12に買い換えるために、バンコクのApple store(Apple central world)でiPhone12を購入しました。
免税で買い物をするには
上に、免税で買い物ができるお店には「VAT REFUND FOR TOURIST」という表示がされている、と書きましたが、買い物をするときに私はそういう確認をあまりしていません。基本的に
・Appleなどのスマホ製品
・ブティック街のブランド衣類
・高級時計
などが該当するのと、お土産をお土産屋さんやスーパーマーケットなどで買う場合も該当するかもしれません。
免税で買い物をするときは、その旨を店員さんに伝えます。そうすると、相手も手慣れたもので、免税手続きに必要な書類を合わせて持ってきてくれます。
私の場合、買いたいiPhoneのスペックや色を伝えて、免税での買い物をしたい旨も合わせて伝えると、製品そのものと、黄色い免税用紙(写真を取り損ねたので、ブログにはアップしていません)を一緒に持ってきてくれます。
Apple製品の場合、購入金額の範囲によって免税の額が決まっているようで、およそ5%に収まるようになっているようです。私が買ったiPhone12は26,900バーツ(約106,000円)で、還付されるVATの額は1390バーツ(約5,000円)でした。
お店で必要な手続きは、黄色の免税用紙に必要な情報を記入していくことです。氏名、パスポート番号、メールアドレスなどで十分でした。
紙への記入が終わると、店員さんが、買った物の情報を記入して、決済が終わるとレシートと一緒にホチキスで留めて渡してくれます。このレシート、黄色の免税用紙、買った物本体、パスポートの4つが、空港での免税手続きに必要なので、無くさないように出国まで大切に保管しておきます。
なお、買った物は、タイ国内で開封してはいけません。免税は、「買った国で使わずに国外で使用する」ことが条件になっているからです(もしかすると開封しても大丈夫なのかもしれませんが、開封してしまうと免税対象外になってしまう可能性もあるので、買った状態でそのまま放置するのがベターです)。
これで、購入の際の手続きと注意点は終わりです。
なお、このAppleの買い物をしたセントラルワールドという複合ショッピングモールにも、タックスリファンドの手続きができるオフィスがあるようなのですが、ここだと手数料を取られて還付される金額が減ってしまうそうなので、空港に早めに着いて手続きをするほうがお得です。
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スワンナプーム空港での手続き
バンコク・スワンナプーム空港での免税手続きには2段階あります。1つ目が、飛行機のチェックインカウンターのあるエリアでの「免税書類と物の確認」、2つ目が、出国審査後の制限エリアでの「付加価値税払い戻し」です。
帰りのチケットは、LCCの場合、免税で買った物を持ち込む手荷物容量・個数を考えて用意しておく必要があります。
①空港についたら~チェックインカウンターエリアでの免税書類確認
空港に着いてまず必要なのは、帰りの航空券を発券してもらうことです。免税書類と物の確認には
・パスポート
・航空券(搭乗券)
・買った物
・免税書類
の4種類の書類などが必要です。
LCCの場合、オンラインチェックインをした場合には搭乗券のスクショを持って、カウンターで発券してもらった場合には紙の搭乗券を持って行きます。
大手航空会社の場合、事前にチェックインが済んでいてオンラインチケットが発行されているのであれば、Apple Walletに登録した搭乗券を、手元に搭乗券がない場合はカウンターで発券してもらった紙の搭乗券を持って行きます。
※預け荷物がある場合ですが、ブランド衣類など、嵩張るものを預け荷物に入れるのであれば、搭乗券をもらう→税関に行って物を見せる→物をスーツケースに入れる→スーツケースをカウンターで預ける、という流れを取る必要があり、2回チェックインカウンターに行かないといけない場合があります。搭乗券はなるべくオンラインで事前に確保しておくのがベターです。
搭乗券が準備できたら、空港の端にある税関(VAT REFUND FOR TURISTSと書かれたオフィス)に、上に書いた4種類の物を持っていきます。
少し分かりにくい写真ですが、スワンナプーム空港にあるチェックインカウンターA~Wのうち、入口から向かって一番右側にあるWカウンターのさらに右側に、税関のオフィスがあります(上の写真の中ほどにある事務所のような所)。
私が空港に到着した時間帯は22時過ぎで、カウンターはどこもごった返していたのですが、この税関は空いていて、前に3組ほど待っているだけでした。
ここで、書類、搭乗券、パスポート、買った物を見せて、書類にサインをもらいます。
これで還付の準備ができたので、チェックインカウンターで荷物を預けて、あるいは、身軽な場合はそのまま手荷物検査と出国審査を経て、制限エリアに向かいましょう。
②出国審査後の払い戻しカウンターでお金を受け取る
制限エリアには払い戻しカウンターが2箇所あります。スワンナプーム空港は、出国審査後左側のエリアがターミナルA、B、Cで、右側のエリアがD、E、Fに分かれており、A、B、Cに繋がるコンコースに1箇所、D、E、Fに繋がるコンコースに1箇所、それぞれ払い戻しカウンターがあるので、利用するフライトの出発ターミナルに合わせて選びましょう。
私の利用するフライトはターミナルDだったので、Dに向かう途中にある払い戻しカウンターを利用しました。上の写真の案内板に、分かりにくいですが「VAT REFUND」と書かれてあります。
その案内からちょっと歩くのですが、左手に払い戻しカウンターがありました。人がガラガラ。
1,390バーツが戻ってきました。
なお、払い戻しの方法は
・キャッシュ(タイバーツ)
・クレジットカードへの払い戻し
・小切手
が選べるのですが、私が利用したApple storeだと、なぜかキャッシュの欄にチェックを入れるように言われました。またタイに来るのであれば、タクシーがキャッシュしか使えないのでこれでいいと思うのですが、クレジットカードへの払い戻しのほうが楽な場合もあるので、タイにもう来ない方はそちらを選んでもいいと思います。
(ただ、カードへの返金レートは少し悪い可能性があるので、空港でキャッシュで還してもらって、帰国してから街中の両替所で日本円に替えるほうが得かもしれません)。
まとめ
今回は、バンコク・スワンナプーム空港でのタックスリファンドの方法についてまとめました。タイ旅行の際は免税制度を上手く使って、お得に買い物をしてみてください。
<他の空港でのタックスリファンドについてまとめた記事はこちら>
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