今回は、ウィズエアーを利用する際の手荷物規定について別途まとめておきたいと思います。
目次
LCCの手荷物規定は曲者
僕はこれまで、主に日本国内のLCC(Peachやジェットスターなど)を何度も使ってきましたが、どこのLCCもそうなんですが、手荷物のルールが細かくて、そして会社毎に違います。
それに、海外の会社(例えばライアンエアー、イージージェット等)を使おうとすると、日本語のサイトはほぼないと言っていいでしょうから、多少なりとも英語を使って、英語のHPを確認する必要があるわけです。
そこで今回は、ウィズエアーの手荷物規定についてまとめておきたいと思います。この手の質問はよく、ネット上の掲示板にも掲載されているので、もうこのブログを読んだら解決できるようにしておきますね。
※ただし、規定は今後変わる場合があるので、最新情報の収集はご自身で行って下さい。(この情報は2018年8月現在のものです)
①2018年6月に改悪になった持ち込み手荷物規定
まずは、ウィズエアーの手荷物の基本ルールについてですが、実は2018年6月にルールが改悪になりました。具体的にどういうことかというと、最安料金では元々、「55cm×40cm×23cmの小さなリュックやスーツケース」1個のみを預けられる、というものだった(=パソコンカバンやカメラバッグ、ウエストポーチなどは「2個目」としてカウントされ、持ち込めない)のですが、今回の改悪により、この1個の預け荷物が、40×30×18cmを超過する場合、預け荷物と同じように、機内に入る直前に、乗務空間の下にあるトランクルームに預けなければならなくなりました。
そのため、空港到着時には他の大型荷物同様にターンテーブルで運ばれてくるのを待つ必要があるのですが、問題は、バックパックを担いで旅をする場合、持ち込みの手荷物サイズが上のそれを上回っているのがほとんどだと思うのですが、ラップトップやカメラなどが預け荷物の空間に運ばれる、ということです。
小型のスーツケースならまだしも、バックパックが預け荷物エリアに置かれるとパソコンもカメラもたまったもんじゃありませんから、機内持ち込みにしたほうが安全だと思います。もちろん荷物のサイズが小さければ問題ありませんが、ネックは、少し大きめの持ち込み手荷物サイズの場合です。
この場合の解決策はたった一つ、Wizz priorityという追加サービスを航空券購入時に合わせて購入することです。およそ、1本のフライトに500円程度から付けることができるサービスで、このWizz priorityがあれば、
・空港のカウンターで優先的に、預け荷物をドロップオフできる
・機内サイズのリュックやスーツケース、バックパック1つに加えて、ポーチやパソコンカバンも確実に機内持ち込みできる
・搭乗時に優先搭乗で先に機内にいける
というサービスが受けられます。
Wizzairを使う場合、一番安いプランの航空券を買っても、手荷物を確実に機内に持ち込みたいのであれば、このWizz priorityも合わせて購入することをオススメします。
②預け荷物規定
次に、預け荷物(空港のカウンターで職員に渡すもの)は、最大6個まで、それぞれ32 kg未満の重量で預けることができます。これはそれぞれ有料なので、1個あたりいくら、という計算をする必要があります。
この「手荷物料金計算」には、会社HP内に専用のページがあるので、それを利用します。
このページから、出発地・到着地と出発日時を入力して計算をすると、
・大型の機内持ち込み手荷物(56×45×25 cm)
・預け入れ手荷物(23 kg未満)
・預け入れ手荷物(32 kg未満)
の3種類の料金が計算されます。料金表示はデフォルトが英ポンドですが、通貨選択をしてユーロや他の通貨にも変更ができます。出発地の通貨で計算するのがベターでしょう。
そして、ウィズエアーを使う際は、手荷物検査後の、空港内で購入した免税品の持ち込みも可能となっています。旅行に行った際のお土産なども大丈夫ということですね。
また、液体を持ち込む場合は、シェンゲン協定国内外へのフライトに関わらず、最大100mLの容量の容器に入れる必要があります(LCCに限らず、基本的に国際線はこのルールが適用されているようです)。
この際、個々の容器(例えば化粧水、乳液、日焼け止めクリーム、シャンプー等)をまとめて、容積が1リットルの透明のプラスチックケース(寸法は20cm×20cm以下で、ジップロックなど、チャックで開閉できるもの)に入れる必要があります(この容器が空港の検査でスキャンされます)。
③他に無料で機内に持ち込めるもの
これについても、サイトに記載があります。
これによると、無料で更に持ち込めるのは
・コート/毛布
・携帯電話
・文庫本やKindle端末(読書用のもの)
・2歳未満の幼児(加えて、移動中の食事と折り畳み式ベビーカー又はベビーベッド)
・松葉杖1対(2本)
があります。
で、ここで注意する必要があるのは、一般的に飛行機を利用する際には無料の「カメラケース/ノートパソコンケース」等は、無料で持ち込めないということです。
僕はこの情報を確認していなかったので、カバンは2つ(リュックとパソコン用カバン)を持ち込めると思っていたのですが、どうやらそうではないようです。
つまり、パソコンやカメラをリュックに全て入れるか、機内持ち込み用手荷物の枠を有料で追加購入しないといけません。
僕のように、ある場所から別の場所に往復で旅行する場合は大丈夫ですが、世界一周旅行/ヨーロッパ周遊旅行で片道航空券を買って、荷物を全て持ち運ぶ場合は十分に注意なさって下さい。
なお、ウィズエアーの「優先搭乗」サービスを申し込む(有料)と、ノートパソコン用カバンなど、小型サイズの荷物を無料で持ち運べるようです。お金がかかるのがネックですが…
ページ内の記載は以下の通り。
④預け荷物のサイズは?
これについては、以下の記載がありました。
つまり、幅149 cm以下、高さ119 cm以下、長さ171 cm以下の寸法に収まれば大丈夫ということですね(荷物のどこを高さとするかは基準が難しいので、三辺のどれかが、それぞれこれらの寸法を超えないようになれば大丈夫です)。
なお、重さの上限は32 kg。さすがにこれ以上重い荷物を運ぶ人はそうそういないと思いますが、超える場合は二つに分けて、それぞれ預け荷物料金を払いましょう。
⑤予約後に追加で荷物を預けたい場合
この場合は、登録メールアドレスに送られてくる予約番号・予約ページの管理から、追加購入できるようです(予約時に購入するより料金は若干高くなるようです)
まとめ:クセを掴んでおけば利用価値大ありのWizzair
Wizzairは、2018年6月の規定変更で、事実上Wizz priorityを購入しなければ、荷物を機内に持ち込むことはできなくなりました(高さが40cm未満のリュックやスーツケースに、パソコンやカメラも入れて、衣類も入れて荷物1つだけで搭乗、というのはさすがに無理でしょう)。
そういう事情もあって、この改訂後にも何度かWizzairは利用しましたが、利用者の大半がPriorityを利用していて、いわゆる「優先搭乗」という意味でのプライオリティには、ほとんど価値がなくなってしまいました(事実上、荷物持ち込みのためにこのサービスが使われていると考えたほうがいいでしょう)。
利用時におすすめなのは、まず一番安い金額のチケット+Wizz priorityの組み合わせで、それが無理そうなら、預け荷物や座席指定サービスが含まれた、値段が高めのチケットを購入する、というものです。特に手荷物ルールは、正しく理解していなければ痛い目にあうこともあるので、お金をケチらずに必要なサービスを追加購入されることをオススメします。
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