LOTポーランド航空LO2006便ビジネスクラス搭乗記|ソウル仁川→ブロツワフ、787-9のW字運用を体験
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1. はじめに:ソウルから「ワルシャワではなくブロツワフ」へ

今回、欧州出張で利用したのがLOTポーランド航空のLO2006便です。

ポーランド航空と言えば、ワルシャワと日本は成田、韓国はソウル仁川を1日1便(または2便)で運航しているのが一般的なイメージだと思います。

ですが、今回のフライトは、それらいずれでもない、ソウル・仁川国際空港からポーランドのブロツワフへ向かう、週1便の長距離便。

※ブロツワフは、ポーランド南西部、チェコ国境にほど近い、ポーランド第5の都市で、日本では「シロンスク工業地帯」として知られている、工業区域に位置する街の1つでもあります。

しかも、使用されるB787は、単純にブロツワフとソウルを往復しているわけではなく、LOTらしい少し変わった機材運用に組み込まれています。

今回はその運用にも少し触れながら、実際にLO2006便のビジネスクラスに搭乗した様子を写真中心で紹介します。

※このフライトの前は、羽田から仁川に向かう、アシアナ航空ビジネスクラスを利用しました。その詳細レビューはこちらの記事からご覧いただけます。

2. LO2006便とは?-仁川からヴロツワフへ飛ぶ週1便のレアフライト

LO2006便は、ソウル仁川からブロツワフまでを、毎週金曜日にボーイング787-8または-9で運行するフライトです。

そして、このフライトの魅力は、「往路がブロツワフ発ではなく、仁川発」という運用になっていることです。

どういうことでしょうか。

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3. LOT名物?長距離路線での787の「W字運用」

通常、ある国の長距離路線であれば、その国のハブ空港から国外に飛んで、そのまま同じ空港に戻る運用が取られます。

ANAやJALで言えば、羽田~ヒースロー~羽田や、関空~上海~関空、のような運用です。

しかし、このポーランド航空LO2006便は、「ワルシャワからソウルに飛んだ機材が、そのままブロツワフ行きとなり、ブロツワフに着いたらそのまま仁川に引き返して、さらに翌日に、仁川からワルシャワに戻る」という、特殊な運用形態を取っているのです。

航空業界では、拠点空港から飛ばした機材をそのまま戻さず、別の都市を絡めて運航する形を「W字運用」などと呼びます。

LOTはB787をワルシャワだけでなく、クラクフやブロツワフなど地方都市発の長距離便にも投入しており、その機材を効率的に回すため、このような興味深い運用をみることがあります。

(かつては、仁川~ブダペストの往復路線が就航していたり、現在も、シカゴやニューヨークから、ワルシャワではなくクラクフじゃジェシュフに向かうW運用が他にも存在します)

私が利用したLO2006便も、そのような運用の1つでした。

以下は、搭乗記録を詳細にまとめていきます。

4.仁川空港でチェックイン

実は今回、チェックインをしたのは仁川空港ではなく、羽田空港でした。

どういうことかと言うと、「羽田~仁川」をアシアナ航空の深夜便(OZ177便)で利用して、そのまま4時間程度の乗継で、このLO2006便に乗り継いだのです。

羽田空港では、最終目的地がロンドンである旨を伝え、既にこのLO2006便含むポーランド航空のチェックインも済ませており、イギリスの電子ビザも取得していることが確認できたら、羽田からロンドンまで1つのチケットとして取り扱ってもらえ、預け荷物もスルーバゲージ扱いとなりました。

※このスルーバゲージ・通し発券については、以下の記事で詳しくまとめています。

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5.仁川空港のラウンジ

ポーランド航空は、仁川第1ターミナルから出発するので、プライオリティパスラウンジ、アシアナラウンジ、そしてシルバークリスラウンジと、少しずつ利用しました。

各ラウンジについては、以下の記事でまとめています。

シルバークリスラウンジについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

※プライオリティパスラウンジは、改めてまとめる予定です。

6.LO2006便に搭乗/座席やアメニティの紹介

この日は、確か43番ゲートからの出発でした。

機内は、大陸横断フライトにしては今どき珍しい(?)、2-2-2の、スタッガードでもヘンリボーンでもない、開放感あふれる座席配置。

2019年に、ルフトハンザ742便(ミュンヘン→関空)で利用したことがありますが、この路線はアレグリス(個室ビジネスクラス)の機材が投入された聞きますし、だいぶレアなケースになっているのではないでしょうか。

※当時のLJ742便フライト記録はこちら。

座席には、アメニティポーチと枕、シーツ、ブランケットが置かれてありました。あと、韓国路線だからか?美容フェイスマスクも置かれていました。

アメニティポーチの中身はこんな感じです。

座席の前には、フルフラットにしたときの足置き場にもなるスペースが。

スリッパは、その下の空間に置かれていました。このスペースに靴を置いたり、アメニティポーチを置くことができます。

横には、機内誌、免税品リスト、エチケットバッグなどが置かれていました。

読書灯は、モロに出ているスタイルです。しかも使ったところ、接触が悪いのか、点きはするけれど消すのに何度も回さないといけませんでした。

座席横には、モニタのリモコンとペットボトルの水が置かれています。この配置のビジネスクラスは、座席からモニタまでの距離が遠いので、エンタメ系コンテンツは少し見づらいかもしれません…。

電源は、このリモコンの両隣(前後)にあります)。

前はユニバーサル(?)電源、後ろはUSB電源です。

そして、ウェルカムドリンクへ。

ウェルカムドリンクは、きちんとグラスに注いでくれる、シャンパン。スパークリングワインではなく、ちゃんとシャンパンでした。

離陸前に、ピンチョス(?)も出されました。韓国料理とのフュージョンらしいです。

なお、このスペースの手前に、座席のリモコンがあります。

なお、Wi-Fiはありませんでした。(機材によっては、繋がるものもあるようですが、ポーランド航空のB787の中で、Wi-Fiが設けられているものは少ないようです)

7.機内食とドリンクのメニュー

機内食のメニュー表は、シンプルな

まずは前菜が出されて、その後、韓国料理と西洋料理からチョイス。

デザートにアイスやフルーツポンチ(フルーツサラダ)が出るのと、チーズもあるようです。

2回目の機内食も、前菜としてコールドミールが出されて、その後西洋料理と韓国料理から選べました。

以下は、ワインのラインナップです。

シャンパンと、ノンアルコールのスパークリング(スペイン産)。

白ワインは、スペイン、ニュージーランドに、ポーランド産のものも。

もちろん、いただくことにします。

赤ワインは、スペイン、ポルトガル、アメリカ、フランス。さすがにポーランドでは作れない

また、デザートワインも提供しているようです。ポーランド産のものがあるとは知りませんでした。

他のアルコールも、ヨーロッパのウイスキーがあるのと、ウォッカがあるのが、ポーランド「らしい」ですね(笑)

ソフトドリンクもそこそこ、お茶のバラエティが豊富なのが印象的です。

8.離陸から、1回目の食事まで~ボレスワビェツ陶器がお出迎え~

離陸してほどなくすると、1杯目のドリンクを聞かれます。せっかくなのでポーランドのワインをいただきます。

その後、時間帯からするとランチの、1回目の食事。

私は、韓国料理(というよりも、辛すぎるもの)が苦手で、かつ韓国料理の名前と中身が一致しないので、無難に(?)西洋料理を選びました。

こちらが前菜。正直言って、自分の口にはあまり合わず…(全部頂きましたが)。ポーランドで住んでいたときも、向こうのコールドミールはあまり合わなかったので、こればかりは相性かもしれません。

あとは、お皿に載ったチューブ式コチュジャンが、さすが韓国路線、といった感じですね。

なお、ボレスワビェツは、ポーランドのブロツワフが入口のなる、現地の伝統工芸品。ポーランド旅行の際のお土産としても大人気です。

ポーランド航空のビジネスクラスではもともと、ワルシャワ~成田線にボレスワビェツ陶器が使われていましたが、2026年夏頃から、韓国路線でも使われるようになったようです。

2杯目のドリンクも、ポーランドの白ワインにしました。

その後、メインの料理へ。

これまで使ったビジネスクラスの大半が、当然ながら日本路線で、その場合の洋食でこういうのはほとんど出てこないので、機内でなかなか食べたことのない料理でしたが、とても美味しく、すぐに平らげてしまいました。

そして、食事が終わったら、デザートがサーブされます。

ここでは、専用のカートに全て用意されて、好きなものを選べるスタイルでした。

盛りだくさんですね。とくに果物は、道中でなかなか食べないので、こういう時に口にできるのはありがたいです。

すでに、前のフライトでの食事や睡眠不足もあったので、フルーツサラダだけにしました。

なお、この2-2-2の座席配置で良いなと思ったのは、テーブルを畳まなくても、通路に出る空間を作れることで、

こういう風に出入りが比較的自由にできるので、手洗いに行ったり、食器が下げられる前に歯磨きをして就寝したり、ということができるのが良かったです。

9.フルフラットにして休憩~エンタメ紹介/途中でワインの飲み比べ

食事を終え、すぐにでも寝たかったので、フルフラットにして就寝しました。

170cm後半で、脚を伸ばして前に当たるか当たらないか、という距離でした。これより高身長だと、もしかすると脚を曲げないといけないかもしれません。

なお、エンタメは、映画や音楽など、豊富にありました。特に、ポーランドと言えばショパンなので、そのプレイリストがあったのはうれしかったですね。

…ただ、ここでもイヤホンの接触が悪くて、どうしてもモノラルのように聞こえてしまうので、結局聞かずじまいでした。

この機材も、結構古いものかもしれず、そろそろガタが来ているのかもしれません。

また、4時間くらい爆睡したあと、目が覚めてしまったので、スペイン/ニュージーランドワインの飲み比べと、チーズ盛り合わせをいただきました。

「ワイン両方飲みたい」と言ったら、CAさんに呆れた顔をされたのは、ここだけの話です(笑)

10.2回目の機内食

一般的には、着陸の2時間半くらい前には消灯が終わって機内食が出ると思うのですが、このときは、2時間切るくらいに消灯が終わり、1時間半くらい前に食事が出されるという、ややタイトめのサーブでした。

そして今回は、1回目の食事に他のところで見ていた韓国料理が美味しそうだったので、そちらを選ぶことに。

ここでも、コールドミール(左)はイマイチでしたが、中央のホットミールが美味しかったので満足です。

そして、ここでも当然のように出されるキムチ(これは、最初に出されるので、メニューをどちらにするかに関係なく強制的に出てくるようです)。

食事のお供はオレンジジュースにして、

着陸前にコーヒーをいただきました。

11.ヨーロッパ・ポーランドへ~ブロツワフに到着

着陸1時間くらい前に食事が片付けられ、着陸態勢へ。

ブロツワフ空港は大きな空港ではなく、ワルシャワとの国内線、及び、ヨーロッパ各地のハブ空港(ミュンヘン、フランクフルトなど)と、地方都市・地方空港(ロンドン・ルートンやバルカン半島など)に中型機が飛んでいる規模の空港です

そこに大型のB787が飛来して駐機している姿は圧巻でした。

ここからワルシャワ行きに乗り継ぐ場合でも、入国審査が必要なので、必ず入国審査を通ります。

ビジネスクラスだったのですぐに入国できましたが、審査場が小さいので、後から行くと30分くらい待つかもしれません。

私も、入国後は数時間、ブロツワフ空港で待機して、ワルシャワ行きのフライトに乗り継ぎました。

(ここからさらに、ロンドン行きに乗り継ぐことになります)

12.LO2006便に乗って感じたこと

① ソウルからポーランド地方都市へ直行できる珍しい路線

ワルシャワ経由なしでブロツワフへ行ける、という意味では、日本人にとっては使いづらいのは事実ですが、面白いフライトだと思います。

② LOTの787長距離便を体験できる

2-2-2ではあるがフルフラットなのも良かったです。むしろ、個室よりも手洗いなどに行きやすく、適度な開放感があって快適でした。また、Wi-Fiがない機材だったので、デジタルデトックスができたのも良かったです。

③ 航空ファンには機材運用そのものが面白い

ワルシャワ→仁川→ブロツワフ→仁川→ワルシャワ、という動きを知ってから乗ると、単なる長距離便とは違った面白さがある。

13.最後に(運賃など)

今回は、いわゆる「ソウル発券」を利用して、(自分目線では)格安でビジネスクラスに乗ることができました。

参考までに以下の情報をまとめておきます。

航空券代:44万円弱(フルフレックス:キャンセル料などがかからない、一番融通の利くもの)

区間:オープンジョー/往路:仁川~ブロツワフ~ワルシャワ~ロンドンヒースロー、復路:ベルリン~ワルシャワ~仁川(往路のブロツワフ~ワルシャワのみエコノミー)

なお、他のヨーロッパ系航空会社のビジネスクラスレビューは、以下の記事にまとめています。

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